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どうして空は青いの?子どもが質問しがちな8つの疑問と答え

おのみか

空を見上げるパパと息子

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「どうして空は青いんだろう」「どうしてお腹がぐーってなるの?」など、子どもによってこの世界は不思議で満ちています。

身近すぎて気にもしなかったこと、大人になると何となく分かることも、子どもにとっては「どうして?」と頭をひねることばかり。

もしも子どもに様々な疑問を聞かれたら、あなたならどうするでしょうか。

今回は、子どもからよくあがる質問の中から8つの身近な疑問と答えをピックアップしてご紹介します。

子どもは好奇心のかたまり!1カ月にされる質問は約8個

望遠鏡をのぞく子ども

質問と回答をご紹介する前に、子どもの「なぜなぜ攻撃」の頻度についてお話しします。

子どもからの「なぜなぜ攻撃」によって、毎日のようにグーグル検索をしているというママさん・パパさんもいるのではないでしょうか。

とある調査結果によると、一般家庭のママやパパが子どもから受ける質問は、月に約8個だそうです。週に2回程度ってことですね。

子どもは好奇心旺盛なので、なぜ?どうして?と疑問が出てくるのは当然のこと。自分が生きる世界を知るための方法の一つなのだと思えば、かわいいものですよね。

ただ、その質問は全てがかわいいものではありません。奇妙な質問、ちょっと恥ずかしい質問、難しい質問をされると少し戸惑ってしまうことも…。

全ての答えを覚えるのは難しいかもしれませんが、ここぞというときのために、いくつかの質問と回答を押さえておきたいものですね。

「どうして空は青いの?」「夕焼けはなぜ赤いの?」

空の色に疑問を持つ少女

空が青い、夕焼けが赤いのは常識ですが、なぜなのかといきなり聞かれると困りますよね。

まずは空の色の仕組みを理解し、自分の中で噛み砕いて覚えましょう。

そうすることで、分かりやすく説明できるようになりますよ。

それでは、空が青い仕組み、夕焼けが赤い仕組みを以下にて解説していきます。

・太陽の光と地球の大気が空を青く染める

「太陽の光は何色ですか?」と聞くと、多くの人が「白」と答えると思います。

しかし、肉眼では白っぽく見える太陽の光は、実は7つの色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)が交じり合ってできているのです。

そんな太陽の光が地球に届くと、大気の中にある分子が青い光だけをつかまえて、他の光とは違う方向に散乱させてしまいます。

それが空のいたるところで起きると、他の色よりも青い光が見えやすくなるため、空一面が青く見えるのです。

ただ、子どもに説明するときは「分子」という言葉は難しい(さらなる疑問を招く可能性がある)ので、「青い光が他の光よりも多く散らばるから~」のように説明してあげるといいですね。

・夕焼けが赤いのは"太陽の光が届く位置"が遠いから

夕暮れ時になると、太陽の位置は水平線、地平線ギリギリになりますよね。そうすると太陽の角度がななめになり、昼間よりも長く大気の層を通過して光が届きます。

実は、太陽の光が大気の層を長く通過すると青い光は散乱してなくなり、散乱が少ない赤い光が目立つようになるのです。

夕日が沈む直前は、もっとも太陽との距離が遠くなるので、空は赤く美しく染まるというわけですね。

「どうして虹ができるの?」

大きな虹

空にかかるカラフルな虹は、大人であってもワクワクする現象ですよね。どうして空に虹がかかるのか、一緒に見ていきましょう。

・虹は太陽の光が雨粒に反射してできる

雨上がりに虹ができることからも分かるように、虹を作るのは太陽の光と雨(水)が欠かせません。

雨が降ると空気中には水の粒が漂い、スクリーンのようになるのですが、そこに太陽の光があたると光が反射して虹になります。

・虹がカラフルなのは太陽の光が7色だから

前述したように、太陽の光は7色でできています。

光は水の中を通るときに曲がる特性があり、太陽の光も同様に雨粒の中を通るときに折れ曲がるのですが、実は光の色によってどの方向に曲がるかが変わってしまうのです。

それぞれの色が思い思いの方向に反射するので、光が帯状になり虹ができるというわけです。

「海はどうしてしょっぱいの?」

海の水がしょっぱいのは、塩が溶けているから。では、なぜ海に塩が含まれているのかはご存知でしょうか。

意外と大人も知らないことなので、子どもだけではなく大人の友人に話しても「なるほど!」となるはずですよ。

・海に塩が含まれているのは約40億年前に秘密がある

約40億年前の地球は、灼熱の惑星。水は水蒸気(気体)となって空気中に含まれていました。

また、空気の中には水蒸気の他に、今は空気中に含まれていない「塩化水素」が存在していたそうです。

しばらくすると地球は冷え、水蒸気は水となり、塩化水素が交じった塩酸の雨(酸性雨)が地表へと降り注ぎます。

このとき、地表にはナトリウムを含む岩石が転がっていたのですが、実はナトリウムは塩酸に溶けやすいという性質を持つ物質。

塩酸と中和すると塩化ナトリウムに変化するのですが、これを含んだ水が今の海となる部分へと流れ込みました。

塩の正式名称は「塩化ナトリウム」。つまり、このときできた塩水が長い年月をかけて海に流れ、今のしょっぱい海ができたというわけです。

「お月さまが光るのはどうして?」

青白く光る月

夜空に輝く月も「星」というのは知っていますよね。星には自ら光を放つ"恒星(こうせい)"と、光を放てない"惑星・衛星"があります。

月は地球の衛星なので、本来は光らない星なのですが、なぜあんなにも美しく光り輝くのでしょうか。

・月が光って見えるのは太陽の光が反射しているから

月をはじめ、自ら光を放てない惑星や衛星は、太陽の光を反射することで光って見えています。

つまり、太陽がなければ白く(黄色く)輝く月を見上げる習慣もできなかった、ということ。

太陽を神さまだと信仰した歴史があるのも、なんだかうなずけますよね。

・恒星が光るのは"核融合反応"を起こしているから

恒星は、星の中心で水素などのガスが核融合反応という現象を起こすことで膨大な光エネルギーを発しています。

簡単に言えば、常に爆発して燃えている状態ということです。

膨大な熱と光を放つ星と言えば、太陽ですよね。

太陽は、太陽系における唯一の恒星。月が輝くのも、地球に朝が来るのも太陽があるからなのです。

「スーパーの卵を温めたらヒヨコになる?」

スーパーで販売されている鶏卵

子どもの頃、一度くらいは疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

今でこそ有精卵と無精卵があることが分かりますが、子どもからすると同じ卵。ヒヨコのお家です。

「ヒヨコがかわいそうだから食べない」とならないように、聞かれたらやさしく説明してあげましょう。

・基本的にスーパーの卵からヒヨコは孵らない

スーパーにある卵は有精卵ではなく、そもそもヒヨコとなる核が存在しない"無精卵"です。※

「え?黄身があるのにヒヨコにならないの?」と思う子どももいるかもしれませんが、ヒヨコの元となるのは「胚盤(はいばん)」と呼ばれるものであり、黄身でも白身でもカラザ(白いどろっとしたもの)でもないのです。

※有精卵は交尾によって産まれた卵、無精卵は日課で産まれた卵。家畜のニワトリは1日に1回排卵する生き物。子孫を作る・作らないに限らず卵を産みます。ちなみに、栄養価は変わりません。

・ウズラの卵は孵ることがある

ニワトリの卵は孵らないと言いましたが、ニワトリの卵よりも小さなウズラの卵は温めるとヒナが孵ることがあります。

有精卵しかヒナにならないのはニワトリと同じですが、一羽ずつケージに入れて飼うニワトリとは違い、ウズラは複数を一カ所でまとめて飼育します。

もちろん全てメスにするのですが、オスとメスの見分けはプロでも難しいとのことで、まれにオスが紛れてしまうそうです。

無精卵に紛れた有精卵はあれよあれよと言う間に出荷され、スーパーへ陳列。試しに温めたらヒナが孵ったというのは、こういう現象が起きていたからなのです。

「どうしてお腹がすくとグーって音がするの?」

お腹がすくとお腹がなりますが、どうして音がなるのか疑問に感じたことのある大人も多いはず。

実は、お腹がすくからお腹がなるわけではないのです。

・お腹がなるのは空気やガスが動くから

お腹がなるときの音は胃や腸の壁が動いた音であり、空気やガスが動かされることで出る音です。

ごはんやお菓子を食べると、胃や腸は食べ物でいっぱいになりますが、これらは大体3~4時間ほどでからっぽになるそう。

そのとき、胃や腸の壁の筋肉が動いて音がなります。また腸に至っては、食べ物を消化するときに出たガスが腸壁と連動するように動くので音が出ます。

ただ、お腹がすく時間となる時間は大体重なるので、まるでお腹がすいた合図のように思えるというわけですね。

「ニワトリと卵はどっちが先に生まれたの?」

大人でも議論がされることが多い質問ですよね。ちょっと難しいですが、噛み砕いて説明すれば、小さな子どもでも理解できるでしょう。

・ニワトリの先祖は"セキショクヤケイ"

ニワトリが先か、卵が先かを考える前に、ニワトリの先祖についてご説明します。

ニワトリの先祖は、東南アジアの森に生息するセキショクヤケイ※という鳥だと考えられており、それを家畜化したのがニワトリです。

※セキショクヤケイは羽の赤い野生の鳥(セキショク=赤色、ヤケイ=野生の鶏)。

今のニワトリは羽が白いので、どこかで赤から白に変わったと考えるのが普通。それを紐解くヒントは、突然変異にあります。

・突然変異で白い羽のニワトリが…つまり卵が先

生き物の世界では、突然変異によって親とは異なる色や特質を持った子どもが産まれることがあります。

つまり、赤い羽の親鳥が卵を産み、その卵から羽の白いニワトリが産まれたと想像できますよね。

その順番で考えると、羽の白いニワトリよりも先に卵が生まれたと考えるほうが正しいと言えるのかもしれません。

「どうして夢を見るの?」

夢を見ている女の子

眠ると見る夢。鮮明に覚えているものもあれば、うろ覚えのものもありますよね。みんな一度は経験がある夢は、どうして見るのでしょうか。

・夢は脳のいたずら!?

夢を見ているとき私たちは寝ていますが、体が休んでいる間も脳の一部は起きて活動しています。そんな脳がいたずらで作ったものが夢なのだそう。

夢を見ないという人もいますが、これは夢が作られなかったわけではなく、たんに覚えていないだけ。

目が覚める少し前、明け方眠りが浅くなったときに見る夢は覚えていることが多いみたいですよ。

・人間だけじゃない!動物も夢を見る

夢を見るのは人間だけと思いがちですが、実は犬や猫、馬、牛といったほとんどのほ乳類は夢を見ると言われています。

たまに寝ている犬や猫がビクッと起きることがありますが、夢を見ていたのかもしれませんね。

ほかにもある!子どもからよくあがる質問とは

はてなだらけの男の子

上記で紹介した質問は、ごくごく一部です。他にもあがる質問はいくつもあり、中には答えに詰まるものもあります。

でも、子どもは困らせたくて質問をしているわけではないので、はぐらかしたりせずに、答えられるものは答えてあげたいものですね。

<子どもからよく聞かれる質問>

「神さまはどんな感じ?」

「死んだらどこに行くの?」

「ブラックホールとはなに?」

「なぜ人は死ぬの?」

「世界はどうやって始まったの?」

「赤ちゃんはどこからくる?」

「どうやって世界は始まったの?」

「月が時々見えなくなるのはどうして?」

「風はどこからくるの?」

「うるう年ってなに?」

「どうして地球は回るの?」

「なぜ血は赤いの?」

「永遠ってなに?」

「どうして空は落ちてこないの?」

「飛行機が飛べるのはどうして?」

「雲はどうして浮かんでいるの?」

「どうやって太陽と月は浮かんでいるの?」

「玉ねぎを切ると涙が出るのはなぜ?」

「世界はどうやって始まった?」

さて、あなたはいくつ答えられますか?

子どもが成長してきたら答えを導き出す能力を磨いてあげよう

空を見上げるパパと息子

子どもの疑問に答えることは大切ですが、一から十まで全てを教えると自分で考える力が弱くなってしまいます。

「答えを知っている人に聞けばすぐに知識を得られる」というのは効果的なアプローチですが、それをマスターするのは意外と早いのです。

そのため、好奇心旺盛な時期に自分で答えを導き出す能力を磨いてあげるのもいいでしょう。

「どうして空は青いの?」を例に説明していきます。

子ども:「ねぇママ(パパ)、どうして空は青いの?」

ママ:「どうしてだと思う?ちょっと考えてみようか」

子ども:「うーん…誰かが青い絵の具で塗ったのかも!」

ママ:「どれだけの絵の具が必要になるかな?」

子ども:「たくさん!海くらいの量の絵の具!」

ママ:「じゃあ、一緒に答えあわせしてみようか」

というように、すぐに答えを返すのではなく、子どもに考えさせることで分析するスキルが少しずつ身につきます。

ママやパパも、子どもが頭の中でどんなことを考えているのかを知るきっかけになるので素敵な経験になりますよ。

答えあわせでは、たんに答えを教えるのではなく、一緒に答えを探すというのもいい方法です。

子どもの成長に合わせて、ぴったりの方法を探してみてくださいね。

まとめ

子どもにとって世界は不思議だらけ。「なぜ?」「どうして?」という言葉には、子どもの純粋な好奇心が隠されているのです。

本当に知らなくても「知らない」で終わらせず、一緒に答えを考えたり、探したりしながら、子どもが世界を学べるようにサポートしてあげましょう。

大人でもあっと驚く不思議がたくさんあるので、親子で楽しみながら世界の謎を解明していけるはずですよ。

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趣味は食べ歩きで、お酒も好き。いえらぶコラムでは、主に「今日は〇〇の日」などの雑学系の記事を担当しています。
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