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9月19日は世界海賊口調日! 記念日の由来とおすすめの海賊作品5選

おのみか

海賊船っぽい船

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世界には面白い記念日がありますが、アメリカでは毎年9月19日を"世界海賊口調日"という記念日に制定しています。

海賊は漫画や映画で人気を博していますが、現代社会においては結構センシティブな話題。

そのため、多くの人が「海賊の歴史に関することが背景となって記念日ができた」と思うかもしれません。

しかし、世界海賊口調日はセンシティブどころかユーモアあふれる記念日なので、思いっきり楽しんでほしい!

とくに子どもには楽しい一日になることが予想されるので、パパさん&ママさんも一緒に満喫してくださいね。

ここでは、世界海賊口調日が生まれた由来と簡単な海賊語、日本にいた海賊、世界海賊口調日にふさわしい作品たちをご紹介します。

世界海賊口調日とは?記念日の由来は何?

海賊船っぽい船

世界海賊口調日とは、世界中の人へ向けて海賊口調(海賊語)で話す日のこと。

冒頭でも述べたように、日本ではなく、アメリカで制定された記念日です(International Talk Like A Pirate Day)。

といっても、本物の海賊がどう話すかなんて知りませんし、そもそも本物をマネするというわけではありません。

ヨーホー!や"アホイ!"など、あくまでも"海賊っぽい口調"で話せばOKだそうです。

そんな世界海賊口調日が制定されたのは、1995年の9月19日。

2人のアメリカ人男性「オル・チャンバケット(本名:ジョン・バウア)」と「キャップン・スラッピー(本名:マーク・サマーズ)」が発端となって生まれました。

何でも、彼らがオレゴン州で始めたパロディ記念日をジョークのつもりでデイブ・バリー(シンジケートユーモアコラムニスト)に手紙で知らせたところ、まさかの賛同。

コラムを通して各メディアで放送された結果、アメリカ国内に広がり、正式な記念日に制定されたそうです。

それがいまや世界中に広がりを見せつつあるのですから、すごいですよね。

ただ荒っぽいだけじゃない?意外と奥が深い(かもしれない)海賊語

ガイコツになった海賊

海賊のような口調で話すと言っても、具体的な言葉が思い浮かぶ人は少ないでしょう。

海賊語とされる言語は英語だそうで、母音を延ばしたり、"G"を発音しなかったり、"am/are"を"be"に変えたりするのが特徴だそうです。

・areは「arrrrr!」※延ばす

・What are you doing?は「What arrr you doin?」※G抜き

・I am sleeping.は「I be sleeping.」※be変換

また、"海賊語"として知られる言葉は以下の通りです。

・Hello(こんにちは)→「Ahoy(アホイ)」

・Yes(はい)→「Aye(アーイ)」

・No(いいえ)→「Nay(ナーイ)」

・仲間→「matey(マイティ)

・海賊じゃない人→「landlubber(ランドゥラヴァ:土好き)」

・喜んだり興奮したりしたときの唸り声→「Arrrr!」「Rrrr!」「Yarrr!」

・笑い声→「Yo-ho-ho(ヨーホーホー)」

ちなみに、

「Ahoy, matey!」で「おーい、相棒!」

「Aye-aye, cap'n!」で「がってん、親分!」

となるのだそうです。うーん、わからん。

海賊は西洋だけじゃない!日本にもいた「村上水軍」

瀬戸内海

遥か昔、まだ織田信長が生きていたころ、瀬戸内海を縄張りにしていた海賊がいました。

その名も「村上水軍」。

戦国武将と言うと"陸"を牛耳る武将ばかりに目が行きますが、村上水軍は"海"を我が物とした武将であり、瀬戸内海エリアを牛耳っていた日本最大規模の海賊です。

当時、織田信長は村上水軍の攻撃にかなり頭を悩ませたようですが、民にとっては悪いことばかりではなかったみたいです。

というのも、村上水軍は、伊予(現在の愛媛県)を治めていた河野に仕えていた傭兵のようなものだったそうで、通行する船の警護や案内をしたり、物資の運搬を手伝ったりと力を貸していたそうです。

有料、なんですけどね。

もちろん海賊なので、勝手にテリトリーに入った船には容赦はせず、通行料を取る、追い出す、歯向かうと痛い目にあわせる、ということもあったようです。

しかし、村上水軍が当時の海上経済を支えていた立役者であったことは紛れもない事実でしょう。

実は、日本には多くの海賊(九鬼水軍、房総水軍、伊豆水軍など)がいたそうですが、その中でも村上水軍は船籍数や人員数、活動範囲、戦闘力などが桁違いだったようです。

歴史も古く、なんと平安時代からすでに「村上水軍」という名前で海賊をやっていたというから驚きです。

さらに、村上水軍の基地があった能島は、10ノット(時速18km)のスピードで激しくうねる海流に囲まれていたそうで、その流れは1日に4回も変わるそう。

そんな海域で自由に、たくましく船を操っていたというのですから、海に関する相当の知識と技術があったに違いありません。

その後、織田の鉄戦艦に敗れ、豊臣秀吉の天下になると海賊停止令が発令されるなど、村上水軍は海賊家業を廃止に追い込まれます。

海賊家業から足を洗った後は、陸地の大名になったり毛利家の家臣として仕えたりとそれなりの地位をもらえたようですが、自由を奪われ、時の権力者に服従するしかない運命をどう思っていたのでしょうか。

ただ、上からの圧力にも負けず、海関係の仕事を続けていたというのですからさすがと言わざるを得ませんね。

海賊口調日だからこそ観たい!読みたい!おすすめ作品5選

海賊をテーマにした作品

海賊を題材にした作品はいくつもありますが、中でもとくにオススメの作品をご紹介します。

何をして過ごそうか悩んでいたという人は、ぜひお手に取って楽しんでみてください!

・パイレーツ・オブ・カリビアン

<あらすじ>

鍛冶屋を営むウィル・ターナーが、海賊船ブラックパール号の船長バルボッサにさらわれたエリザベス・スワンを救うため、海賊ジャック・スパロウと手を組んで冒険へと旅立つ…。

パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)は、カリブの海賊をもとに製作されたファンタジー冒険映画。

2003年に第一作目が公開され、2006年、2007年、2008年、2017年と、シリーズは5作目にも上ります。

へらへらとして真意を掴めない男ジャック・スパロウと、実直で男気あふれるウィル・ターナーの掛け合いに、思わずクスッとしてしまいます。

コメディとアクション、シリアス全てを楽しめる珠玉の作品と言えるでしょう。

・キャプテン・フィリップス

<あらすじ>

船長リチャード・フィリップスが舵を取るコンテナ船「マースク・アラバマ号」は、ソマリア沖で海賊に遭遇。警備を強化し、海賊の追跡を振り切るが、翌日シージャックされてしまい…。

キャプテン・フィリップス(Captain Phillips)は、2009年に発生した「マースク・アラバマ号乗っ取り事件」をもとに作られた映画で、2013年に公開されました。

現代の海賊の恐ろしさをリアルに描く本作は、終始緊迫感があり、まるでその事件を目撃しているかのような気分にさせられます。

生と死、今生きる世の中を深く考えさせられる作品です。

・ONEPIECE(ワンピース)

<あらすじ>

物語の舞台は、伝説の海賊王ゴールド・ロジャーが残した大秘宝「ワンピース」をめぐり多くの海賊たちが世界中にあふれていた大海賊時代。

主人公は、悪魔の実を食べてゴム人間になってしまった「モンキー・D・ルフィ」。幼いころに出会った海賊"赤髪のシャンクス"に憧れ、海賊王になる夢を抱いて海に出る…。

行く先々で出会う個性的な仲間、立ちはだかる海賊、海軍と、ワンピースはどのキャラクターも魅力的です。

すごくたくさんのキャラクターが登場するので、一人は絶対に"推し"が見つかるはず。

なお、作者は尾田栄一郎さんで、1997年から2019年9月現在まで週刊少年ジャンプで連載しています。コミックも93巻まで発刊していますよ。

・万祝(まいわい)

<あらすじ>

主人公の大和鮒子(フナコ)は、「強くなってね」という亡き母の言葉をそのまま受け止め、格闘技最強に育った女子高校生。

伝説の漁師だった祖父の家で父と二人暮らしをしている鮒子の前に、謎の下宿人カトーが現れた。亡くなった祖父に興味を抱くカトーと、そのカトーに不信感を抱く鮒子。そんなとき家に泥棒に入り、フナコは海上へと連れ去られてしまって…!?

読み応えのある重い作品かと思いきや、シンプルでスカッとするストーリー展開になっており、読んでいて気持ちが良い作品です。

漫画のタイトルにもなった万祝(まいわい)は、鮒子の回想シーンに登場する祖父が羽織っている着物で、漁師が大漁を祝う晴れ着だそうです。

なお、作者は望月峯太郎さんで、2002年から2008年までの6年、週刊ヤングマガジンに隔週連載されていました。全11巻で完結しています。

・村上海賊の娘

<あらすじ>

20歳の景は軍船に乗り、男顔負けの活躍をする活発な女性。ある日、村上水軍は毛利家から本願寺を救うために物資を輸送してほしいと依頼され、それが引き金となり景もまた戦いに身を投じていく…。

村上海賊の娘は、上記でもご紹介した村上水軍の当主である村上武吉の娘・景(きょう)を主人公とした長編歴史小説です(著者:和田竜さん)。

天正4年(1576年)に起きた、織田信長と大阪本願寺との7年にも渡る戦いを背景にした作品。史実をもとに書かれているので、歴史をリアルに感じられます。

中には凄惨さを極める描写もありますが、臨場感があり、心理描写も丁寧です。歴史小説を読まない人でもグッと引き込まれるはずですよ。

なお、村上海賊の娘はコミックにもなっているので、小説が苦手という人はぜひ漫画でお楽しみください。

意外とみんな楽しんでいる!?世界海賊口調日と企業の取り組み

船長の部屋っぽいインテリア

たった二人の男のジョークから始まった世界海賊口調日ですが、企業も楽しんでいるのでは?というお話を見つけたので、ご紹介します。

・マイクロソフト社が海賊モードのUIをリリースしていた!?

過去、マイクロソフト社は9月19日の世界海賊口調日を記念して、Outlook.com のUI文字を全て海賊の隠語に変える「海賊モード」をリリースしました。

・フォルダ→「Treasure Troves」

・メール検索→「Hunt for」

・受信トレイ→「New Slavo」

・送信→「Fire Away」

・削除→「Throw Overboard」

これらは全て海賊専用の隠語らしく、正確な日本語に翻訳するのは無理なんだとか。

海賊モードと通常モードの切り替えはいつでも行うことが可能だったようですが、何ともおちゃめなイタズラ(?)ですね。

ユーザーにとっては忘れられない一日になったに違いありません。

・Facebookの言語設定に海賊語がある!?

Facebookは言語設定ができますが、その中に海賊語(海賊英語)があるとのこと。Pirate(パイレーツ)を選択すると、以下のような言葉が海賊語になるそうです。

・いいね→「Arr!」

・コメント→「Weigh in(話を持ち出す)」

・シェア→「Blabber t' yer mates(他の奴にもぶちまける)」

・メッセージ→「Bottles o' Messages(瓶詰めの手紙)」

・ニュースフィード→「Captain's Log(キャプテンの記録)」

・近況(今何してる?)→「What be troublin' ye?」

・〇〇さんがいいねと言っています

→「〇〇be admirin' this(〇〇がこれを気に入ってやがるぜ)」

→「〇〇be eyein' this with pleasure(○○がこれを喜んで眺めてるぜ)」

コミカルになっていて面白いですよね。ずっとは大変そうですが、一日くらいなら設定を変えてもいいかもしれません。

まとめ

世界海賊口調日は日本ではなくアメリカの記念日なので、まだまだ浸透していないようです。

しかし、こんなにユニークな記念日を見て見ぬふりするのはもったいないかもしれません。

いつかハロウィンのように、日本にも世界海賊口調日が浸透することを願って!ヨーホーホー!

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おのみか
趣味は食べ歩きで、お酒も好き。いえらぶコラムでは、主に「今日は〇〇の日」などの雑学系の記事を担当しています。
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