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春は黄砂の季節!黄砂アレルギーとその対策

いえらぶコラム編集部

春は黄砂アレルギーの季節

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今年も黄砂の季節が近づいてきましたね。

黄砂は、モンゴルのゴビ砂漠や中国の新疆ウイグル自治区にあるタクラマカン砂漠などから砂嵐によって巻き上げられた土や鉱物の粒子が、偏西風に乗ってはるばる日本までやってくるものです。

空がうっすらと黄土色に染まり、空気も埃っぽくなりますよね。

この季節は洗濯物を外に干せない、家や車が黄砂で汚れてしまうということでお困りの方も多いのではないのでしょうか。

そんな季節に、花粉症のような症状でお困りの方もいらっしゃるのでは?

もしかしたら、それは黄砂アレルギーかもしれません。

今回は、そんな黄砂アレルギーについてのお話です。

花粉症と同じぐらい辛い!黄砂アレルギー

黄砂アレルギーを知っていますか

黄砂の粒子はスギ花粉の10分の1程度の大きさしかなく、花粉よりも体の奥へ入りやすくなっています。

黄砂が過剰に体内に入ると、花粉症と同様に目、鼻、喉や肌にもアレルギー症状が出るんです。

黄砂そのものは粒子状の砂なのでアレルゲンになるわけではありません。

日本まで飛来してくる間に大気汚染物質やアレルゲンとなる微生物が付着しています。

そのため、黄砂が体内に入ったときに付着している物質が悪さをしてアレルギー反応を起こすのです。

黄砂アレルギーは、目のかゆみやアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などの症状が表れます。

花粉症の症状に似ていますが、先にお話したとおり花粉よりも粒子が細かいので、気管支や肺など体の奥に入り込んで喘息のような症状を起こすことがあります。

花粉症よりも症状が重くなる場合もあるので要注意!

黄砂アレルギーにならないために

黄砂アレルギーにならないために

辛い黄砂アレルギーを発症しないために、あらかじめ対策をしておきましょう。

まずはマスクです。

黄砂を体内に取り込まないためにマスクを着用しましょう。

花粉症に比べて圧倒的に粒子の細かい黄砂ですから、花粉症用のマスクでは不十分です。

インフルエンザやPM2.5対策用のマスクを使うことが大事です。

次に空気清浄機。

室内では空気清浄機を稼働させて黄砂を取り除きましょう。

HEPAフィルターが搭載された製品がおすすめです。

HEPAフィルターとは、JIS規格で「定格風量で粒形が0.3㎛の粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と定義されている高性能フィルターです。

黄砂の粒子が主に4㎛ですので、花粉より小さな粒子の黄砂であってもしっかりキャッチできますね。

弱酸性のボディソープを使うことも重要です。

黄砂はアルカリ性の物質なので、黄砂による肌荒れを防ぐためにも弱酸性のボディソープでお肌のpHバランスを保ちましょう。

その他には、外出を控えたり長袖を着たりするなどして、できるだけ肌を露出しないようにすることも大事ですよ。

うがいや手洗いも念入りに行いましょうね。

黄砂アレルギーの検査ってできるの?

黄砂アレルギーの検査ってあるの?

花粉症やその他のアレルギーを持っている方にとって「アレルゲンが何か」は気になるところですよね。

アレルゲンが分かれば対策もしやすいというものです。

そこで疑問に思うのが、「黄砂アレルギーは検査でわかるのか」ということ。

結論から言いますと、黄砂アレルギー自体を検査で明らかにすることはできません。

アレルギー検査で特定できるアレルゲンは主にタンパク質や金属、食物などです。

しかし上記のいずれでもない黄砂やPM2.5を、アレルゲンとして検出することはできないのです。

そのため、自分が黄砂アレルギーかどうかを判断するためには「除外診断」という方法しかありません。

除外診断とは、検査などでは特定できない病気やアレルギーについて、他の病気やアレルギーではないことを確認する(他の病気やアレルギーの可能性を除外する)方法です。

この場合は、花粉症のアレルギー検査を受けてその結果が陰性であることで「(症状が似ている花粉症ではないのであれば)黄砂アレルギーであろう」ということになります。

花粉症かどうかは血液検査で判断することができますので、「黄砂や花粉の舞う季節に花粉症のような症状が出るけど検査をしたら花粉症ではなかった」場合は黄砂アレルギーを疑うことになります。

黄砂アレルギーの治療法ってあるの?

黄砂アレルギーの治療法

先にもお話したように、黄砂はアレルゲンではありません。

黄砂自体ではなく、黄砂に付着する大気汚染物質が悪さをするのです。

そのため黄砂アレルギー自体を治療する方法はなく、その症状(アレルギー性の結膜炎や鼻炎、気管支炎など)への対症療法をするしかありません。

目や鼻に表れる症状も辛いものですが、気管支症状に入った場合は悪化すると気管支炎だけではなく気管支ぜんそくや肺炎を引き起こすこともあります。

アレルギーを発症してから対処するのではなく、事前の予防が重要なんですね。

まとめ

いかがでしたか。

黄砂対策の重要性についてお解りいただけたのではないでしょうか。

黄砂アレルギーは、発症すると肺炎などの重篤な症状を引き起こすものなのでマスクや空気清浄機でしっかり対策を取っておきましょう。

外出を控えるのは難しいかもしれませんが、長袖を着るなどしてアレルゲンを体内に取り込まないような生活を送ってください。

外出から帰った時には、室内に入る前に服についた黄砂を払ってできるだけ室内に黄砂を持ち込まないようにするのもお忘れないようにしましょう!

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Writer この記事を書いた人

いえらぶコラム編集部
不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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