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無人島で相続税対策!?購入可能な無人島14選&雑学まとめ【税金・固定資産税】

おのみか

空撮した無人島

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目次

「不動産購入=相続税対策」というのはお決まりですが、実は無人島購入も相続税対策にもってこいと言われています。

「無人島って個人で買えるの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、日本には6,000島以上も無人島があり、そのなかのいくつかは個人で購入することが可能です。

別荘を建てたり、簡単にインフラを整備してレンタルに出したりと、さまざまな使い方ができるので、資産運用や相続税対策に興味があるなら無人島の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

今回は、無人島購入の条件や販売価格を決める4つのポイント、相続税対策におすすめの理由、実際に売りに出されている無人島などについてご紹介します。

「どうやって無人島の販売価格を決めているのか」

「ローンは組めるのか」

「実際にどんな無人島が販売されているのか」

これらが気になった方は、ぜひご一読ください。

【無人島は誰でも購入できる?条件はあるの?】


無人島の購入にとくに条件はありません。

あくまでも普通の不動産土地取引なので、誰でも購入することが可能です。

とはいえ、尖閣諸島の問題以降は審査が少し厳しくなっており、大きな島は国土交通省の認可が必要になるので、「誰が何のために無人島の土地を使用するのか」を明確にしておくことが大切です。

無人島の販売価格はピンキリで、安いものは600万円ほどで購入できますが、高いものになると億を超えます。

なお、無人島は登記簿上「山林」「雑種地」という扱いになるため、年間の維持費は安く済みます。

ただ、それゆえに国からの資産価値や評価額は通常の土地よりも低いそうです。

メリットとデメリットを考えて購入するのがポイントです。

【無人島の価格を決める4つのポイント】


「無人島の価格はピンキリ」と前述しましたが、金額査定がどのように行われているか気になるという方もいるのではないでしょうか。

無人島の価格は、以下の4つの要素から決定されています。

・無人島の需要と供給

原則、不動産の価格は需要と供給のバランスによって決定されます(在庫が多いと価格は下がり、逆に在庫が減ると価格は上がる)。

無人島の場合、需要(購入希望者)は一定数存在し、「無人島で余暇を過ごしたい」「税金対策として購入したい」など、さまざまな理由から無人島購入を希望しています。

しかし、買いたいときにニーズに合った島が売りに出されていることは稀(まれ)。

そもそも、無人島は複数人で保有していたり、地方自治体が管理していたりというケースが多いため、売却できない、または売却まで時間がかかることが大半です。

仮に所有者が一人でも、いつも売りに出しているわけではないため、いつでも好きなときに購入できるわけではありません。

つまり無人島は、供給が限定的で希少な不動産と言えるわけです。

・売主の事情

無人島を保有している方の多くは富裕層です。

お金に困って売却する、というよりも「年齢的な問題」「相続を考えた末」などの事情から手放すケースが多いと言われています。

「いつかは売却しないといけない」という気持ちがあるため、希望価格で売却されない場合は価格変更を行い、買い手を募る傾向にあるそう。

つまり、価格変更のタイミングを見計らえば、比較的割安で購入することが可能なのです。

・買い手の財務状況

無人島購入は基本的に現金です。

買い手の財務状況によって大きな制約が生まれることから、6,000万円以下の無人島の売買が成立しやすいと言われています。

・無人島の特性

無人島の特性とは、「広さ」「立地(本島との距離)」「インフラの整備環境」「地形(平坦な土地の面積)」「砂浜の割合」です。

インフラが整備されている無人島は高くなりやすく、逆に手つかずのままの無人島は比較的安価で販売されています。

【インフラは自分で整備しなくてはならない!?】


水道や電気、ガス、トイレ、交通などのインフラ整備は、全て自分自身で整えなくてはなりません。

たとえば、井戸を掘って水道を確保する場合の値段は100~200万円、電気を確保する発電機やソーラーパネルの設置には100~300万円ほどかかります。

また、住宅を建設したり(500万円前後)、船が停泊する桟橋を設置したり(200万円前後)と、無人島の整備状況によっては予期せぬ費用がかかる恐れがあるため、インフラ整備だけで1,000万円以上かかることも…。

無人島購入では、余裕を持った資金集めが課題と言えそうですね。

ただ、インフラ整備は簡易的なものでいいという場合は、もっと安く抑えることが可能です。

無人島をどのように活用したいかで変わってくると思うので、購入前に使用用途を明確にしておくと良いかもしれませんね。

【無人島購入でローンは組めるの?】


無人島は国からの資産価値や評価額が低く、流動物件ではないため、島を担保にローンを組むことはできません。

そのため、現金一括購入か、クレジット方式で年賦を支払う方法が取られるそうです。

日本での購入者は自営業を営む方が多く、また船を所有している方からの問い合わせ・購入が多いそうです。

【無人島代だけじゃない!そのほかにかかる費用とは】

一戸建て住宅を購入したときと同じく、無人島を購入した際もさまざまな費用がかかります。

島自体の代金以外にかかる費用は、以下の通りです。

・不動産手数料

無人島を購入する際は、不動産手数料がかかります。

あくまでも目安ですが、不動産手数料は「無人島の代金の3%+6万円」ほどです。

・登記料

無人島の登記料がかかり、費用は10万円ほどです。

・固定資産税

無人島の面積によって費用は異なりますが、年間2~10万円ほどの固定資産税がかかります。

また住宅などを建てると、その建物に対しても固定資産税がかかりますよ。

・漁業組合への協力金

無人島を所有すると、漁業組合へ協力金として初期に100万円ほど、その後は年間10万円ほど支払う必要があります。

「どうして漁業組合にお金を払わなくてはならないの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、協力金を支払うことで得られるメリットもあるのです。

たとえば、海産物を獲る場合、地元の漁業組合の許可が必要になるのですが、良い関係を築けていれば許可を取りやすくなります。

また、交通の便などに関して協力を仰げたり、無人島に無断で人が立ち入らないよう協力してもらえたりもできるでしょう。

協力金は決して安くはありませんが、安全かつ快適に無人島を保有し続けたいと願うなら、必要経費と言えそうです。

【なぜ無人島購入が相続税対策におすすめなの?】

無人島購入が相続税対策に良いと言われる理由は、以下の通りです。

・固定資産税が安い

前述したように、無人島の固定資産税は年間2~10万円ほどです。

人が住んでおらず、経済的な価値がほとんどないと判断されるため、固定資産税が安くなる傾向にあります。

・資産価値が低下しづらい

無人島は流動性が低く、売却までに時間がかかる不動産ですが、供給が限定的で希少なので資産価値が落ちづらいという特徴があります。

また、減価償却する建築物もなく、運が良ければ購入価格と同じ値段で売却することも可能です。

【日本にある購入できる無人島14選】


日本には無人島がたくさんありますが、そのなかのいくつかは実際に販売されています。

日本の購入できる無人島は、以下の14島です。

・山口県「沖鍋島(おきなべしま)」

熊毛郡島に属する無人島で、瀬戸内海から周防灘までの中間にあります。

本島から近く、ビーチから泳いで行ける距離ですよ。

価格:2,000万円

場所:山口県熊毛郡上関町大字長島字沖鍋島

面積:8,703㎡(約2,640坪)

・和歌山県「小鞠山島(こまりやまじま)」

和歌山県にある無人島。JR白浜駅から車で約15分、堅田漁港から船で約5分と好立地です。

透明度の高い海と白浜のビーチが満喫できます。

バスケットコート2面分の平坦な土地もあるので、住宅などを建てることも可能です。

価格:1億5,000万円

場所:和歌山県白浜町堅田字箱嶋1925番地

面積: 3,384㎡(約1,023坪)

・三重県「丸島(まるしま)」

自然公園法-伊勢志摩国立公園第2特別地域に指定されている無人島。

真珠やノリの養殖が行われる波が穏やかな湾内にあり、陸地から30mほど離れた場所に浮かんでいます。

平坦な土地があるので住宅などを建築することが可能です。

価格:2,000万円

場所:三重県度会郡南伊勢町道方字丸山

面積:1,022㎡(309.2坪)

・三重県「間崎島(まさきじま)」

英虞湾(あごわん)に浮かぶ間崎島に隣接する、小さな無人島。

間崎島とは防波堤でつながっており、陸続きなのでアクセスも良好です。

島の中央には300㎡ほどの平地があります。

価格:600万円

場所:三重県志摩市志摩町和具字間崎

面積495㎡(約150坪)

・広島県「来島(くるしま)」

瀬戸内に浮かぶ無人島。大崎上島町や東広島、呉からはボートでアクセスでき、観光客も訪れるスポットとして人気です。

日本で購入できる無人島のなかで最も面積が広く、砂浜のビーチが2面あるほか、平坦な土地もあります。

土地のいくつかは農地だそうです。

価格:3億5,000万円

場所:広島県豊田郡大崎町大字中野字来島

面積:100,834.80㎡(約30,502坪)

・広島県「峠島(とうげじま)」

広島湾の似鳥の東に位置する無人島で、広島市南区からさらに南に2㎞ほど離れた場所にあります。

瀬戸内海国立公園に含まれていますが、特別地域内における土地の形状変更は、構造物によっては可能とのことです。

価格:2億円

場所:広島県広島市南区仁保町字峠島

面積:218,260㎡(約66,023.6坪)

・広島「藍之島(あいのしま)」

広島空港から車で1時間以内、安芸津港から海上タクシーで約5分と好立地です。

宅地があるため、ログハウスやロッジなども建てられます。

島には井戸があるので飲料水の確保が可能。

コンクリートの桟橋があるので、海上タクシーなどの上下船が停泊しやすいのも利点です。

価格:5億円

場所:広島県東広島市安芸津町三津字藍之島1656番地ほか四十数筆

面積:79,149.76㎡(23,942.80坪)

・高知県「赤葉島(あかばしま)」

本島から近く、干潮時には白浜海水浴場と陸続きになります。

波が穏やかなので、ダイビングやカヌー、SUPなどのマリンスポーツも楽しめますよ。

価格:6,500万円

場所:高知県安芸郡東洋町甲浦赤葉島

面積:103,332㎡(約31,000坪)

・香川県「岩黒島(いわくろじま、いくろじま)」

瀬戸大橋の橋脚がかかっており、島の真上からエレベーターで上陸するという斬新なスタイルが魅力です。

現在は有人島で、島には宿泊所などもあります。

島の一部分譲地となっているので全て自分好みに設計できないというデメリットはありますが、インフラ整備が完了しているので、購入後にかかる費用を節約することが可能です。

価格:1,500万円

場所:香川県坂出市岩黒字曰岩黒

面積:1,499㎡(約453坪)

・徳島県「ウルメ島」

室戸阿南海岸国定公園第2種に指定されている小さな無人島。

ほぼ陸続きの小島「姥島」と、四国本島の岬部分の土地も含めて販売されています。

規制はありますが、住宅などの建築は可能です。

価格:3,500万円

場所:徳島県阿南市椿町

面積:7,444㎡(約2,251坪)※ウルメ島

(姥島の面積:2,859㎡、岬の面積:1=2,228㎡、2=1,133㎡、3=2,185㎡、4=1,983㎡)

・佐賀県「佐賀島(さがじま)」

本島の至近距離に浮かぶ3島がまるごと販売されています。

アクセスが良好でインフラが整えやすいという利点があり、移動はもちろん、荷物などの運搬も比較的楽に行えます。

価格:3,000万円

場所:佐賀県伊万里市

面積:2,584㎡(約781坪)

(3島の内訳:1,692㎡、575㎡、317㎡)

・長崎県「橘島(たちばなじま)」

大村湾の無人島で、電気やガスなどのインフラ整備がすでに完了しています。

また、家や桟橋、ボートなども完備されているので、すぐに住み始めることが可能です。

なお、2019年1月ごろ、某芸人さんがとある番組で橘島の購入を決めたと放送され話題になっていましたね。

ただ、とても素敵な無人島なので、今回は特例として載せさせていただきました。ご了承くださいませ。

価格:2億円

場所:長崎県西彼杵郡西海市

面積:4,397.99㎡

・熊本県「黒島(くろしま)」

一年を通して釣りが楽しめる穴場的スポット。

東と西に大きな釣りポイントがあり、鯛やチヌなどさまざまな魚が釣れます。

また、北側ではアワビやなまこが獲れるそうですよ。

地元名は「ササ島」です。

価格:1億8,000万円

場所:熊本県天草市有明町大浦3983-1

面積:20,940.00㎡(6,345坪)

・沖縄県「ウ離島(ウばなりじま)」

西表島と小浜島の中間にある無人島で、引き潮になると西表島から徒歩で渡ることができます。

周りを囲む海は透明度が高くてきれいなほか、運が良ければマンタが見られるそうです。

価格:5億円

場所:沖縄県竹富町高那高原

面積:50,000㎡(11,131坪)

【実際に無人島を購入するといくらぐらいかかる?】

実際に無人島を購入するとなると、いくらほどかかるのか気になるという方もいるでしょう。

そこで、上記にてご紹介した「丸島」を例にあげて、購入した場合の総額を見ていきましょう。

・丸島の販売価格「2,000万円」

・不動産手数料「66万円」(3%+6万円)

・登記料「約10万円」

・漁業組合への協力金「10万円」

・固定資産税「2~10万円」

固定資産税10万円とした場合、上記だけで「2,096万円」かかります。

これにインフラ整備の費用がプラスされるのですが、ガスを通す代わりに灯油バーナー(約5万円)を使用したり、居住空間をテントや小屋などにしたりと工夫すれば、3,000万円前後で無人島生活を始められますよ。

【海外の無人島事情】


日本だけでなく海外にもたくさんの無人島があります。

そこで以下では、海外の無人島事情をお伝えします。

・フィリピンには無人島がたくさん

フィリピンには約7,000もの島があるのですが、その内の5,000島が無人島です。

美しい海に囲まれたフィリピンの無人島は人気が高く、個人購入する方も多いのだとか。そのなかには日本人もいるそうですよ。

・驚くほど高い島もあれば驚くほど安い島もある

海外の無人島には、10億円以上で販売されているものがあり、とくにリゾート地にある無人島は値段が高い傾向にあります。

その一方で、数百万円で気軽に買える無人島も海外では取り扱われています。

東南アジアだけでなく、アメリカなどにも安く販売している無人島があるそうですよ。

・世界最大の無人島はカナダにある

世界最大の無人島は、カナダ北端にあるデヴォン島。

島の面積は55,000?で、四国のおよそ3倍です。

険しい地形と極寒の気候が特徴で、「地球上で最も火星に近い環境」と言われているそうです。

【海外にある購入可能な無人島】

海外の無人島のなかから、販売されている島をいくつかご紹介します。

・ギリシャ「セントアタナシオス島」

地中海・コリンティアコス湾(コリント湾)にある島で、丸い形がかわいらしい島です。

島の大きさは10,811㎡で、松やオリーブの木がある他、北西の海岸には小さな砂浜があります。

販売価格は、220万ユーロ(約2億5,949万円)です。

・イタリア「イソラ・ラヴァイアリーナ」

ヴェネツィアにて販売されている無人島。レストランと養魚場を営んでいた名残から、ユニークな形をしています。

販売価格は300万ユーロ(約3億5,385万円)です。

・アメリカ「ミドルハードウッド島」

メーン州にある小さな無人島。大西洋に面していますが、湾内にあるので波は穏やかです。

母屋のほか、2棟のゲスト用コテージを完備しており、桟橋もついています。

販売価格は145万ドルです(約1億5,376万円)。

・ブラジル「グアラトゥバ島」

熱帯雨林に囲まれた幻想的な景色が魅力の無人島。面積は70万㎡あり、東京ドームのおよそ15個分です。

販売価格は120万ドル(約1億2,725万円)です。

海外に無人島を所有するなんて、夢のある話ですよね。

ご紹介した無人島以外にも素敵な島々が販売されているので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

なお、ユーロおよびドルのレートは2019年8月5日午前10時30分時点のものです(4桁以下切り捨て)。

【まとめ】


日本、海外に数多くある無人島のいくつかは実際に販売されています。

決して安いとは言えない価格ですが、買えると思うと夢が広がりますよね。

住むのもよし、レンタルに出すのもよしと、用途はさまざま。明確な意図と計画性があれば、相続税対策だけでなく不動産運用も可能ですよ。

無人島購入に興味がある方は、日本で唯一無人島販売を行っているアクアスタイルズさんを訪ねてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

無人島以外の土地をお探しの方は、いえらぶの土地(売地)・分譲地検索を活用して全国の土地をチェックしてみてくださいね。

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