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都市部と地方のいいとこ取り?話題のデュアルライフって?
便利な都会での生活、自然にあふれた地方での生活。
どちらも魅力的ですよね。
これまでは、どちらか一ヶ所を選んで居住地を決めるしかありませんでした。
しかし今、都会と地方のメリットをどちらも手に入れることができる生活が話題になっています。
今回は、そんな「デュアルライフ」という生活のかたちについてご紹介いたします。
デュアルライフっていったい何?
デュアルライフとは「二拠点居住」や「二地域居住」と訳される、新しいライフスタイルのひとつ。
例えば、東京だけで生活するのではなく沖縄にも生活拠点を持ち、双方を行き来しながら生活を送るというものです。
別荘やセカンドハウスのようなリゾート感覚での地域拠点ではなく、あくまで日常生活の拠点として地域で暮らすことになるのが特徴です。
生活の場が二つもあるなんて、一つの場所だけで生活している方にとってはなんだか新鮮ですね。
デュアルライフに向いているのはどんな人?
生活拠点を二つ持つというのは、普通の会社勤めの方には難しいかもしれません。
ここでは、デュアルライフに向いている人のタイプをご紹介します。
1.リモートワークをしている人
リモートワークとは、自宅やノマドカフェなど、会社以外の場所でインターネットを利用して遠隔で仕事を行うことです。
インターネットの普及により可能になった働き方ですね。
リモートワーカーは普通の会社員に必要不可欠な「通勤」が不要なので、場所を問わず自分の好きなところで仕事をすることができます。
その気になれば、二拠点生活どころかそれ以上の場所に拠点を持つ「多拠点生活」も夢ではないのかもしれません!
2.フリーランスで働いている人
フリーランスの人も、普通の「いわゆる会社員」とは違った働き方になってきます。
契約しているクライアントと打ち合わせをすることもあれば、地方へ取材に行くこともあるでしょう。
フットワーク軽く全国を飛び回る人もいらっしゃいますね。
例えば打ち合わせのある時に出かけやすい都市部に居を構え、ゆとりが出た時や自分ひとりで作業をするために都会の喧騒から離れたい時などに自分の好きな地方にある家でも仕事をする……そんな生活が可能なのです。
例えばこんなデュアルライフ
デュアラー(デュアルライフを送る人)の中には、様々な理由でこのライフスタイルを選んだ人がいます。
いくつか見てみましょう。
都会で消耗し過ぎないために地方で安らぎを得る
都会はとても便利なところですが、人や情報が多すぎたり自然が足りなかったりするなどの理由で、時としてそこに暮らす人を疲れさせてしまいます。
そんな時、都市部で受ける仕事やその打ち合わせのために便利な住居以外で、自分の癒しとなる場を確保してそこでリモートワークをしたい……。
フリーランスやリモートワークをされている方でこのパターンを選ばれている方は多いのではないでしょうか。
子供の健康のためにデュアルライフを選んだ主婦
こちらは家族でデュアルライフを実現した例です。
子供の喘息やアトピーなど、家族の健康問題を抱えた母親が家族の協力を得て、都市部で仕事をしながら週末は自然豊かな地域で子供を育て家族の時間を過ごすというもの。
これは地方の住まいで平日に育児を担当したご主人の協力もあってこそ成立したものですが、デュアルライフのスタイルにはこんなものもあるのです。
世界を股にかけてデュアルライフを送ったあの人
デュアラーの中には、自分の住環境を常に快適なものにしたいと考えてその通りの生き方を選択する方もいます。
例えば、11月から翌4月までは南半球のオーストラリアで、6月から9月まではカナダに滞在するという、世界の中でも快適に過ごせる場所を選んでデュアルライフを送った方がいます。
その方は、ずばり大橋 巨泉さん!
世界を股にかけてバリバリ仕事をするというタイプのデュアラーではありませんでしたが、56歳を迎えてから仕事をセミリタイアし、夏を追いかけて暮らした人です。
ゆったりとした自分好みの生活を作り上げるためにデュアルライフというスタイルを選ぶのも素敵ですね。
デュアルライフを始める前に確認しておきたいこと
思い立ったが吉日とばかりにデュアルライフを始めるのはおすすめできません。
新たに拠点を構える地域の特性などを調べておくことが重要になるからです。
特に、その地域が抱える問題は調べておくべきでしょう。
例えば降雪量が多い地域に第二の拠点を構えようと思っている場合は、あえて雪深い真冬にその地域を訪れて、自分は実際にその地域で暮らしていけるのか考える必要があります。
また、災害時に備えてどのような対策が講じられているかを確認するのも重要です。
大雪・大雨の時期に地方の集落が孤立するという話も時折耳にします。
そういった状況に対してどのような用意をしておく必要があるのか、そして行政がどんな施策を講じてくれているのか。
十分に調べておきましょう。
デュアルライフチャレンジに打ってつけ?「お試し移住」を応援する自治体
地方の自治体には、定住者(移住者)誘致として、デュアルライフを始めるために必要な下調べを後押ししてくれる「お試し移住」を応援してくれる支援制度があります。
一例として、以下のような自治体がありますよ。
一泊1,000円で移住体験!富山県南砺市の「なんとに住んでみられ体験ハウス」
『第7回住みたい田舎ベストランキング』全国総合第4位にランクインした南砺市は富山県の南西部に位置する自治体で、668.64㎢の面積のうち約8割が白山国立公園などを含む森林となっており、豊かな自然に囲まれています。
そして、そんな南砺市は移住受け入れに積極的。
1人1泊1,000円、最長30泊31日まで、家具や布団、テレビや冷蔵庫に洗濯機などの家財がひととおり揃っている「体験ハウス」を利用して、プチ移住を体験することができます(2名から利用可能)。
しかも里山と街中の二つの地域に体験ハウスがあるので、自分の送りたいライフスタイルに合わせた体験ハウスの利用が可能です。
冬場は90泊まで体験可能!遊佐町の「お試し体験住宅」
山形県最北部に位置する遊佐町。
2018年には「遊佐の小正月」がユネスコの無形文化遺産にも登録された伝統ある町です。
そんな遊佐町も、移住を積極的に受け入れる施策を打ち出しています。
移住先の集落支援員とNPO法人「いなか暮らし遊佐応援団」が、いなか暮らし体験をフォローしてくれるとのこと。
そして遊佐町で用意されている「お試し体験住宅」は1泊1,000円。
入居期間は基本的に2泊~7泊ですが、冬場(11月~3月)はなんと最長で90泊91日まで入居可能!
こちらも生活に必要な家電や掃除用具、キッチン用品は備え付けられています。
寒い冬場に長期滞在して住み心地を確認できるのはありがたいですね。
実は国土交通省もデュアルライフを推進している!?
このデュアルライフ、国土交通省も推進しているライフスタイルなんです。
人口減少の流れを受けて、今後はすべての地域で定住人口を増やすことが困難と見込まれています。
そこで都市住民が農山漁村といった地域にも同時に生活拠点をもつ「二拠点居住」、いわゆるデュアルライフといった多様なライフスタイルを推進することで地域への人口流入を狙っているのです。
ただ、現在は国レベルでデュアルライフ実現を支援する制度はありません。
今後の制度整備が期待されるところです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、今話題になっているデュアルライフの例と、デュアルライフを実現するために必要なこと、地方移住の体験ができる自治体の一例をご紹介しました。
あなたの生活に新しい刺激をもたらしてくれるデュアルライフ、興味がわいてきませんか?
現在は働き方が多様になり、在宅で仕事をする方も増えてきました。
デュアルライフを実現しやすい時代になっているのではないでしょうか。
今とは別の地域でも暮らしてみたいという方は、一度いえらぶポータルから情報を調べてみてもいいかもしれません。
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