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食洗機があれば家事効率のアップ間違いなし!そのメリット・デメリットは?
目次
共働き世帯数が専業主婦世帯数を上回って10年以上、もはや、家事は女性だけが時間をかけてすべきという時代ではなくなってきました。
仕事を終えた後の限られた時間で、いかに効率的に家事と育児を両立するか。
そこで、共働き家庭にこそ便利と言われる最近の家電が、自動洗濯乾燥機、ロボット掃除機、そして食器洗い機、略して食洗機、です。
もちろん、共働き家庭に限らず、育児中、介護中、専業主婦もこなそうと思えばいくらでも尽きないのが家事。
洗濯機も、時代によって手回しの脱水から2槽式、全自動式、そしてドラム型洗濯乾燥機の登場と、進化して、より便利になっています。
一方、日本での普及率は30%弱と言われる食洗機。
つまりは、残りの70%近い家庭では、未だに昔ながらの手洗いが主流。
食洗機はとても便利な家電ですが、贅沢品、高い、場所を取る…など、マイナスイメージが先行、との調査結果もあります。
とても便利な食洗機、今日は様々な面からご紹介いたします。
食洗機とは
食器洗い機、通称食洗機。
食器洗い乾燥機、と銘打っている機種も多くあります。
つまり、食器を洗い、そしてほとんどの機種では乾燥まで行ってくれる、便利な家電です。
手洗いしたほうがきれいに仕上がるんじゃない?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
いえいえ、今の食洗機、手洗いより綺麗に仕上がり、除菌能力もアップ。
節約にもなる、とっても便利な機械なのです。
予洗いと言われる、事前に汚れをある程度落とす作業も、大分減りました。
米粒や魚の皮、海苔、食べ残しといった「残菜」と、焦げ付いたこびりつきの汚れは落としておいた方が、綺麗に仕上がります。
でも、ぬるつく汚れは基本的にそのまま入れても問題ありません。
使い方一つとっても、便利なのです。
また、食器の並べ方によって、洗い残しなども問題になる食洗機。
でも、便利なもので、食器の並べ方などの例が、取扱説明書とは別に付けるメーカーがほとんどです。
食器を並べる網やかごも、メーカーの日々の努力で、便利になってきました。
これから食洗機を導入しようかどうしようか迷っている方に、メリットとデメリットをご紹介します。
食洗機の嬉しいメリット
食洗機の便利な点、メリット、たくさんあります。
ひとつひとつ、ご紹介しますね。
・ 洗浄力が高い
実感としてよく上がるのが、洗浄力の高さです。
手洗いではどうしても溜まりがちな茶渋やガラスの曇りなどはほぼ解消。
こびりついた焦げや汚れはさすがに予洗いがいりますが、納豆などの粘り気ある汚れは予洗いなしで落とし切ります。
食洗機が用いるのは、50度~70度程度の水。
水圧をかけた手洗いが可能な40度よりも高温のお湯で洗うわけですから、便利というだけでなく洗浄力の高さ、清潔さは見逃せないメリットです。
手洗いでは落ちにくく、いつまでもぬるついてる気がする油汚れには、特に強い食洗機。
高温洗浄と、食洗機専用のアルカリ系洗剤。
洗い上がりはキュッキュ音をたてられるぐらい、すっきりです。
・ 除菌もできる
汚れが落ちるという便利さだけではありません。
とあるメーカーの食洗機では、運転開始からたった5分で、99%の除菌ができているというデータも!
その理由は、洗浄力の高さでもふれたように、食洗機専用の洗剤と、洗浄時の温度です。
洗剤は、ある程度高温の方がその洗浄能力を引き出せます。
手洗いでは、40度を超えると熱くなり難しいですよね。
一方、食洗機は機械ですから、もっと高温でも洗いあげられます。
洗剤の働きが一層よくなる50度以上のお湯と、水で汚れを落とし切る。
その結果、高い除菌率になります。
また、どれだけ洗濯して除菌しても、手洗いした食器を拭くふきんにも、当然何らかの雑菌は存在します。
拭いて次に使うまで干しておく、というのも、本来は菌を増やしかねない行為。
せっかく洗った食器に、菌を付ける、なんてしたくありませんよね。
食洗機は、少人数用の特定の機種以外は、「食器洗い乾燥機」の名前の通り、乾燥まで一気に仕上げてくれます。
人の手を余計に加えないことで、便利に、清潔に綺麗な食器が仕上がるのです。
ベビー食器などはプラスチック製品が多く、以前は熱に弱いものも多くありました。
でも、最近は食洗機可の表示も多く、大変便利になってきています。
特に気を使いたい赤ちゃんの食器、綺麗に洗えるのは嬉しいですね。
・ 使用水量が少ない
現在、食洗機の上位機種では節水が進み、10リットル前後の水だけで洗いとすすぎまで行えます。
手洗いの場合、最初に洗い桶に貯める水だけで10リットルぐらい必要ですよね。
すすぐ場合は水を流しっぱなしにすることが必要ですから、一家族4人分の食器洗いに、80リットル程度の水を使用しているというデータもあります。
食洗機はとってもエコな商品なのです。
・ 手が荒れない
冬の時期は特に、あかぎれやひび割れ、年中主婦湿疹に悩まされる人も少なくありません。
洗剤とお湯、という手の脂を根こそぎ奪ってしまう、過酷な食器洗い。
その時間がなくなるだけでも、どれだけ手に優しいか。
手荒れの悩みが、すくなくなりそうです。
・ 時間の節約になる
食洗機の運転時間は、乾燥まで含めると70分ぐらいから120分を超えるものもあります。
乾燥を行わないスピーディーコースや、容量に比べて少ない食器を洗う少量コースなどの設定があっても、30分程度は必要です。
結構時間がかかるな、と思われるかもしれません。
でも、この時間は機械が動いている時間。
食器は、慣れれば5分もあれば簡単に並べられます。
手洗いするとなると、5分では済みませんよね。
使った食器や調理器具を食洗機の中に並べ、スイッチオン。
それだけで、気が付いたときにはもう食器がピカピカに洗い終わっているのです。
いつまでも、シンクに汚れた食器が置いてあることもありません。
空いた時間は、他の家事に充ててもいいし、家族とのだんらんの時間にも。
便利な食洗機の導入で、余裕が生まれます。
食洗機の デメリット
一方、いくら便利な食洗機とはいえ、デメリットも存在します。
・ 洗える食器が限られる
食洗機は、水圧をかけてお湯で洗う、熱風で乾かす機械ですから、熱に弱い(概ね耐熱90度以下)の食器・調理器具は洗えません。
漆器や銀、アルミ、銅などの鍋・食器、木製の食器は、変色しやすかったり、洗剤成分によって表面が白くなったりすることも。
徳利やビンといった、口が小さいものは、中に洗浄する水が入り込みにくく、内部まで洗えません。
今、売られている食器や調理器具、容器などには「食洗機可」「食洗機使用不可」などの表示を良く見かけます。
漆器でも表面などを加工して、食洗機可能になっている日常使いの食器もあります。
場合に応じて、選ぶようにしましょう。
水圧もかかりますので、基本的に高価な漆器や陶器、クリスタルの食器などは、入れないようにするのがオススメです。
また、食洗機内部に洗う食器を並べる際は、等間隔で薄手の皿が並ぶと、均一に洗浄できて綺麗に仕上がります。
食洗機購入後は、個人個人バラバラのお皿を使うよりも、家族共通の「並べやすいお皿」への買い替えで、より便利に食洗機を使用できます。
購入してすぐは、洗いやすい食器の追加購入が必要になるかもしれません。
イニシャルコストの一つになるかもしれませんが、今後のことを考えると、その方が便利です。
・ 大きな鍋やフライパンなどは入らない
食洗機も大型のものが増えてはきましたが、やはりフタを締めなければいけない機械ですので、入れられるもののサイズに限りがあります。
底の深い鍋、大型のフライパンなど、入らないものがあるため、やはり手洗いのスポンジと食器洗剤は捨て去るわけにはいきません。
来客時の食器や、品数が増えた時に入り切らないときもあります。
これまで使用していたような洗いかごや水切りかごはいらないとしても、小さめのものを残しておくのも、ありかもしれません。
・ 専用の食器洗剤が必要
手洗いの食器洗剤は、泡で汚れを落とす洗剤です。
一方、食洗機は、水圧と高温のお湯、アルカリ系の洗剤で汚れを落とすもの。
手洗いの中性洗剤のような大量の泡が発生すると、食洗機は動かなくなってしまうことも。
その便利な威力を発揮することもかないません。
そのため、食洗機には必ず食洗機専用の洗剤が必要です。
液体洗剤、粉末洗剤、1回ずつに小分けされたゲル状の洗剤など、種類があります。
ご家庭に合ったもの、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
・ 音が大きい
食洗機も機械ですから、駆動音と食器に水が当たる音など、音が気になる方もいらっしゃいます。
食器を手洗いするときに出るガチャガチャした音よりは大きくありませんが、夜ご飯に使った食器を洗うには、寝静まった夜に食洗機が動く、というシーンもありそう。
ですが、便利になった世の中、タイマー搭載の機種も多くあります。
夜、食洗機をセットしておけば、朝に洗い上がるよう予約。
そうすれば、朝ごはんを作りに台所へ行く頃には、ちょうど綺麗な食器が揃っています。
食洗機のタイプ
メリット、デメリットを何点かあげましたが、手洗いする食器が減るのですから、便利であることは事実。
新たに導入しよう、買い替えようとしたとき、タイプは2種類あります。
台所の作業台の上などにそのまま置ける、据え置き型食洗機、そしてシステムキッチンに導入する作り付けのビルトイン型食洗機です。
・ 据え置き型
賃貸でもマイホームでも、思い立ったら導入できるのが据え置き型食洗機です。
この据え置き型、メーカーの撤退が相次ぎ、2017年現在店頭にあるのはなんと、パナソニック製品のみ、です。
とはいえ、4~5人家族向けのレギュラー型、2~3人家族向けのコンパクトサイズ、そして2人家族向けの乾燥機能のないプチサイズと、種類は色々。
ライフスタイルに合った、便利な機種を選択できます。
据え置き型は、置く場所のスペース、高さ、100Vコンセント1つ、そして水道の分岐水洗が必要です。
ほとんどの方が、キッチンのシンク近くに設置されると思います。
このシンクの水道の蛇口に「分岐水洗」を取り付けることで、シンクの水道も使いつつ、食洗機に水を引くことが可能になります。
この分岐水洗、水道の形によっては割とお値段が張り、1万円ぐらいするものも…。
購入時には、自宅の水道の写真や型番を控えておいて、お店の人に相談しましょう。
便利だから購入したいと思っても、据え置き型のサイズを調べて、スペースが足りないから無理!
となった場合も、専用の橋渡し部材を使えば、シンクへはみ出す形で設置できることもあります。
台所の設置予定場所のスペース、高さ、そして水栓。
置けるかどうかも含めて、電気店の人や施工会社の人に聞いてみましょう。
・ ビルトイン型
新築物件を選ぶ方のほとんどが、便利さから食洗機を付けるという時代。
キッチンのリフォームでも、導入が可能なのが、ビルトイン型です。
いくらコンパクトに、幅も小さくスタイリッシュになったとはいえ、やはりキッチンで存在感を放つ据え置き型。
一方で、システムキッチンの一部として、作り付けのビルトイン型食洗機は、まるで引き出しの一部のような形状になるので、便利というだけでなく違和感なくキッチンに溶け込みます。
大人数用の機種が揃っているのも、このビルトイン型の特徴です。
据え置き型は日本向けの商品ですから、どうしてもサイズが限られます。
ビルトイン型食洗機は、10人以上の食器を洗えたり、深さをつけて大きいボール型食器や調理器具なども入れられたり、洗えるものが増えます。
また、キッチンの完全なリフォームをしなくても、シンク下やキャビネット部分の扉を外して、施工することも可能です。
施工時間は、大体2~3時間ですむのだとか。
便利だから導入したい、と思ったときには、施工会社やリフォーム会社に相談してみましょう。
食洗機の値段
便利な食洗機ですが、やはり気になるのはお値段。
据え置き型は、新型が出てすぐを除いては、最上位機種でも7万円前後で購入できます。
少人数用の小さめの機種であれば、もう少し抑えられるでしょう。
ただし、据え置き型食洗機の項目でもお伝えしたように、分岐水洗が必要です。
水道の型によっては、高額になることもあるので、あらかじめ調べておきましょう。
置く場所の形状によっては、専用の置台や高さを調整する脚部などの部材も必要になります。
まとめ
食器を入れたら、あとはスイッチ一つで乾燥まで仕上げてくれる便利な食洗機。
私自身、賃貸生活では据え置き型、マイホーム購入時にビルトイン型を導入しましたが、もう食洗機のない生活には戻れないほど便利でありがたい家電です。
家族との時間も、実際に増えています。
便利な食洗機、ぜひ生活の一部に加えてみてくださいね。
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