- いえらぶ暮らしコラム>
- 暮らし>
- 水道管の凍結防止対策とは?凍結・破裂してしまったときの対応もご紹介
目次
冬真っ只中、都心でも雪が降ったり氷点下を下回ったりと冷え込みがますます厳しくなっています。
この季節、お住まいの地域によっては水道管の凍結・破裂も大きな心配事ですよね。
そこで今回は、冬季ならではのお悩みとして水道管の凍結・破裂についてご紹介し「凍結・破裂させないための対策は?」「もしも凍結してしまったら?」といった疑問に応える情報をご紹介します。
水道管が凍結・破裂すると、暮らしの快適性を損なうだけでなく思わぬ出費を招きかねないので、日頃からできる凍結対策やいざというときの対応を心得ておくと安心ですよ。
水道管の凍結対策が必要な気温は?どこを対策するべき?
まず水道管が凍結する気温は何度なのか、また水道管の凍結防止対策はどこに施すべきなのか確認しておきましょう。
さらに水道管が凍結するとどういった被害があるのかも、対策するうえで知っておきたいポイントです。
<水道管の凍結防止対策が必要な気温は?>
一般的に水が凍る気温は氷点下4度以下といわれており、水道管や蛇口も氷点下4度以下になると凍結する恐れがあります。
ただしこの気温はあくまでも目安となるため、これより気温が高くても設置場所や風の吹き方によって水道管や蛇口が凍結することもあるので要注意です。
毎日の冷え込みについては天気予報をチェックし、急激に気温が下がったり、最低気温が0度を下回ったりするようなら後ほどご紹介する対策を講じましょう。
<凍結防止対策が必要な場所はどこ?>
水道管の凍結防止といっても、どこに対策すれば良いのか迷ってしまう場合もあるでしょう。
当然のことながら室内より屋外のほうが凍結しやすく、具体的には以下のような場所が凍結防止するべきポイントとなります。
●フレキシブル管や止水栓がむき出しになっている水道
●外に設置された水道
●北向きにあるお風呂やトイレなどの水道
●風にさらされている水道
●屋外に設置した給湯器
<水道管が凍結してしまうとどうなる?>
水道管の凍結によって内部の水が膨張すると、水道管に亀裂が入るなど破裂につながる場合があります。
凍結によって水道管が破裂してしまうと水がまったく出なくなり、トイレやお風呂、食事作りなど日々の生活におよぼす影響は計り知れません。
そのため水道管の凍結防止対策はとても重要であり、また凍結してしまった場合の対処法もしっかり把握しておく必要があるわけです。
この後、具体的に凍結防止対策や凍結・破裂してしまった場合の対応をご紹介しますので、快適な暮らしを守るためにもぜひ参考にしてみてください。
水道管の凍結防止におすすめの方法をご紹介
上記のとおり、水道管が凍結・破裂してしまうと暮らしに支障をきたすことになるので、日頃から凍結防止対策を心がけましょう。
ここでは、自分でできるおすすめの凍結防止対策をいくつかご紹介します。
凍結防止の方法1.蛇口から少量の水を出し続ける
水道管の凍結を防止する方法として、もっとも手軽で一般的なのが蛇口から水を出し続けておくことです。
ただしポタポタと水がしたたる程度では、かえって水が凍り付いてしまうため割り箸程度の水が流れるよう出し続けるのがポイントです。
冷え込みが予想される夜間にはこちらの方法を、ぜひ試してみてください。
その際、出し続けた水がムダにならないよう大きめのバケツに溜めて、翌日の洗濯などに使うと良いでしょう。
凍結防止の方法2.水道管や蛇口の水滴をこまめに拭き取る
こちらは水道管の凍結防止にはもちろん蛇口自体が凍り付いてしまうのを防ぐのにも効果的です。
屋外なら雨などで濡れた水道管や蛇口、室内なら使用後に付いた水滴などをこまめに拭き取ることを心がけましょう。
凍結防止の方法3.水道管・トイレ・お風呂・給湯器の水抜きをする
水道管の中の水を抜いておけば、そもそも凍結する水がない状態となります。
また長期間出かける場合などはトイレの水道管も水抜きしておくと安心です。
北側に設置されていることの多いお風呂や屋外に設置した給湯器も夜間に凍結する恐れがあるため、しっかり水抜きなどで対策しましょう。
凍結防止の方法4.水道管を防寒材で保護する
水道管凍結防止のため、保温テープや断熱材といったグッズを利用するのもおすすめです。
そうした防寒材はホームセンターなどで手に入るので、DIY感覚で水道管や蛇口を保護することができます。
凍結防止の方法5.水道管にヒーターを付ける
北海道や東北などの寒冷地では、水道管に電熱式のヒーターを付ける対策もあります。
ケーブル状のヒーターを水道管に巻きつけて凍結防止するもので、DIYすることもできますが、電気を使うため不安がある場合は専門業者に依頼すると良いでしょう。
水道管が凍結・破裂してしまった場合の対応
続いて、万が一、水道管が凍結・破裂してしまった場合の対応についても確認しておきましょう。
<水道管や蛇口が凍結してしまった場合の対応>
もしも蛇口が凍結してしまったら、タオルなどをかぶせた上から50度程度のぬるま湯を掛けて徐々に溶かしましょう。
凍った状態で無理に蛇口をひねると破損の原因になるので注意してください。
水道管を囲う筒状の柱(防寒水洗柱)の水道が凍結した場合は、防寒水洗柱の外フタと発泡スチロール性の中フタを外してぬるま湯を直接掛けます。
蛇口・防寒水洗柱ともに早く溶かそうと熱湯を掛けるのは、急激な温度変化によって破損を招く場合があるため厳禁です。
また塩化ビニルでできた配水管の耐熱温度は70度から80度のため、熱湯を掛けると配水管が損傷する恐れもあります。
ぬるま湯を掛ける対応のほか、ドライヤーやカイロを利用して凍結部分を暖めて溶かす方法もあるので、凍結場所などによって臨機応変に対応しましょう。
<水道管が破裂してしまった場合の対応>
万が一、水道管が破裂してしまったら、まず戸外にあるメーターボックス内のバルブを時計回りに回して水道の元栓を閉めます。
その後、以下の手順で破裂した水道管の応急処置をおこない、その後、速やかに自治体の水道局や地域の指定給水装置工事事業者に連絡して修理を依頼しましょう。
1.水漏れしている部分にタオルを巻く
2.タオルからしみ出す水をバケツで受ける
3.タオルが水を吸いきったらタオルを替える
<水道管が凍結・破裂してしまった場合に必要な費用の目安>
水道管が凍結した場合、業者に依頼すると6,000円から2万円の費用が掛かります。
さらに水道管が破裂してしまうと、さらに高額な修理費用が掛かることになります。
ただし費用が掛かるからと、自分で分解や修理作業をおこなうのは状況を悪化させるリスクが高いためおすすめできません。
まずは凍結や破裂が起こらないようしっかり対策し、万が一のときのため信頼できる水道業者を事前にリストアップしておきましょう。
まとめ
今回は冬場に注意するべき水道管の凍結防止対策と、凍結・破裂してしまった場合の対応をご紹介しました。
水道管が凍結しやすい気温はもちろん、どこに対策するべきかといった情報も、大切なマイホームを守るためにとても重要です。
まだまだ寒さが続くこの時期だからこそ、ぜひ水道管の凍結防止対策をしっかり確認してみてくださいね。
いえらぶコラムでは、今回ご紹介したような、住まいに関するお役立ち情報をご紹介しております!
ぜひチェックしてみてくださいね。
いえらぶでは物件や不動産会社の口コミを見て比較できます。
よりクリアな情報から、あなたにぴったりの
いい家を選んでみませんか?
「いい家」を探す
Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。