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住宅でのシロアリ対策!活発になる時期などを知る

いえらぶコラム編集部

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シロアリを虫眼鏡で見ている画像

この時期に活動が活発になるシロアリから、住宅を守るための対策についてご紹介していきます。

これからマイホームの購入を検討している方や、今実際に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

業者への依頼や自分でできる方法もみていきましょう。

住宅のシロアリ対策!活動が活発になる時期はいつ?

まずは活発になる時期についてみていきましょう。

実は彼らに冬眠期間はなく、活動期間は1年中です。

産卵期間も存在せず、常に巣の個体数を減らさないようにしているので発生時期も1年中です。

そのため年間を通して対策をする必要があります。

女王アリの産卵が続くと、巣の中でアリが増え続けてしまいます。

そのようなときに個体数のバランスを保つために、一部が羽アリになって巣から飛び立つそうです。

この羽アリの発生時期は、春から夏にかけてです。

この時期に羽アリをみつけると、シロアリの存在もわかるのですね。

駆除に適した時期は、住宅で発見したときです。

またアリが通る蟻道の発見でも、被害がわかります。

食害スピードが早く、短いときには1年で家をボロボロにしてしまう場合もあるため、発見したらすぐに対応しましょう。

理想的な時期を考えるとするなら、外気が暖かくなる5~7月にとくに活動が活発になるので、その前である1~3月頃がおすすめです。

<住宅でシロアリが発生しやすい環境とは>

住宅で発生しやすい環境は、暖かい環境といわれています。

気温10度以上でとくに活発に活動するようです。

しかし近年は冬の時期でも、暖房器具で床下が温かく保たれているので、季節を問わず活動できてしまいます。

また住宅の中と外の寒暖差により発生する結露で湿った環境が作られると、そのような環境も好むようです。

さらにエサとなる木材や紙類が豊富にある環境も好みます。

湿った木材や段ボールに加え、湿気がこもった柱や床板には注意しないといけません。

侵入経路は地面に接している住宅の床下が多くなっています。

そのため新築を立てる際には、活動時期や季節に関係なく注意する必要がありそうです。

住宅のシロアリ対策!業者に依頼する場合

打ち合わせをする業者とお客

住宅に発生したら、すぐに専門業者に依頼するのがおすすめです。

業者であれば駆除に加えて予防施工をうけられます。

薬剤を使った予防施工では、侵入経路になる床下の土壌や木材に薬剤を散布する「バリア工法」と、家の周りの地中にあらかじめ毒餌を仕掛ける「ベイト工法」があります。

ベイト工法のほうが人やペットに対する安全性が高く、近年人気が高まっているようです。

<住宅のシロアリ対策を業者に依頼した場合の費用や期間>

業者に依頼した際の費用は、30坪の家の場合おおよそ20~30万円ほどです。

駆除にかかる費用は、被害の程度や種類、駆除の方法によって決まります。

また被害範囲が広いほど総額の費用が高くなり、アリの種類によっても追加料金がかかる可能性もあります。

基本的に業者の費用は木造住宅に施工するのを前提にしており、鉄筋・鉄骨コンクリートの家では別途料金が上乗せされる可能性もあるので注意しましょう。

次に施工期間についてですが、工法や駆除面積によって異なってきます。

バリア工法の場合、20坪で約7時間、ベイト工法で約3時間の作業時間です。

作業に長い日数はかからず、数時間~最大1日程度で終了します。

しかしバリア工法で、タイル張りの浴室の床下に薬剤を注入する必要があれば、硬化するのを待つようになります。

その際身体への影響や床への影響を避けるために、入浴を控える必要があるのです。

駆除時間が短くても不便な点があるので気を付けましょう。

ベイト工法の場合、ベイト剤を設置してから半年~1年で効果を発揮します。

作業時間は短いですが、ゼロにするのは日数がかかることを覚えておくとよさそうです。

住宅のシロアリ対策!自分でできる対策は?

自分で駆除する画像

自分でできる住宅のシロアリ対策についてご紹介していきましょう。

今から新築を考えている場合にはとくに有効です。

新築時におけるシロアリ対策の注意点としては、まず家を点検しやすい作りにすることが大切になっています。

早期にシロアリが発見できれば、被害が浅くて済むためです。

同様に床下の点検がしやすい作りにすることも重要になってきます。

床下に潜るための点検口の設置や、人が入って動き回るための床下の高さも必要です。

基礎の外側も点検できる作りにしましょう。

家の外から見ても蟻道などを見逃すことのないよう、基礎の近くに物置やウッドデッキなどの障害物の放置はやめたほうがよさそうです。

また、シロアリ被害にあう確率が上がってしまう、「基礎断熱工法」はあまりおすすめしていません。

貼り付けた断熱材と基礎の立ち上がりの間を通って侵入するので、外から発見できなくなるのと、断熱材を食べてしまうのが理由となっています。

しかし希望する場合には、シロアリ対策をどうするか踏まえたうえで、検討するのも1つの方法です。

地面に近い土台や1階の柱は、シロアリに強い種類の木を選ぶのが重要となります。

有効な樹種はチーク・ヒノキ・ヒバなどです。

反対に被害にあいやすいとされている樹種はホワイトウッド・スプルース・エゾ松などとなっています。

樹種のなかでも心材と呼ばれる部位を使うと、水分が少ないので対策に有効です。

辺材と呼ばれる部位はあまり向いていません。

また、新築時におこなうシロアリ対策では、ACG薬剤を注入する方法があります。

加圧注入といわれるこの方法は効果が半永久的に続くとされています。

主成分の塩化ベンザルコニウムは安全性の高い薬剤です。

ホウ酸系の薬剤も安全性が高く、硬化が半永久的に続くとされていますので、こちらもおすすめです。

ただしホウ酸系は水にぬれると流れ落ちる欠点がありますので、注意しましょう。

<今からでも自分でできる対策>

自分で予防をおこなうために、市販の対策グッズを使用するのも有効です。

その際は有効成分を確認して、適切な予防目的の効果が出せるグッズを購入しましょう。

市販のグッズでも薬剤を使えますが、安全性にも配慮するのが必要です。

人畜に対する毒性の低い「シラフルオフェン」の使用されているものが、おすすめとなっています。

またスプレータイプや燻煙タイプも、建物の構造に合わせて使用するとよいでしょう。

日頃から自分で気を付けられるのは、庭先に木材や段ボールなどを放置しないことです。

シロアリの栄養分となってしまうリスクがあります。

また湿気のもとになる要因を排除するのも重要です。

シロアリは湿気のある環境を好むため、巣を作られやすくなってしまいます。

具体的には雨漏りの放置や結露の放置などに注意しましょう。

定期的な換気なども必要ですね。

自分で対策をする際には、定期的な点検も大切です。

予防対策が効果を発揮しているか確認したり、被害の早期発見をしたりしましょう。

また長期間被害にあっていないからといって、予防が成功したかどうかはわかりません。

油断したタイミングで被害にあってしまうこともあるためです。

薬剤の予防効果の持続期間をしっかりと記録し、繰り返し対策をしていくとよさそうですね。

ちなみに市販品での予防対策で、効果の持続は半年~5年程度です。

使用する薬剤によって異なりますので、確認しておきましょう。

まとめ

住宅のシロアリ対策についてまとめました。

新築するときやリフォームのタイミング、またシロアリをみつけたタイミングなどには、すばやく対応し被害を最小限に抑えられるようにしましょう。

大切な住宅で安心して暮らしていくためにもぜひ参考にしてみてくださいね。

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Writer この記事を書いた人

いえらぶコラム編集部
不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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