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- 室内でも起こる熱中症の危険性とは?マスク着用中も注意が必要
目次
今回は室内でも発症の危険性がある、熱中症の対策方法についてご紹介していきます。
新型コロナウイルスの流行によって、マスク着用の機会が増えていますね。
マスク着用による熱中症の危険性もありますので、確認していきましょう。
室内で熱中症になる原因って何?
室内で起こる熱中症の原因や、発症しやすい環境とはどのような環境をさすのでしょうか。
<熱中症が発症しやすい環境は?>
そもそも熱中症は、気温や湿度が上がると発症しやすくなります。
いわゆる高温多湿が原因です。
とはいえ必ずしも暑い日の昼間に限って起こるわけではなく、曇りや夜間でも湿度が高いときや風がないときなどにも発症することがあります。
また急激な気温上昇による温度変化に体が対応できなくて発症する場合や、睡眠不足、二日酔いなどの体調不良が原因になる場合もあるのです。
さまざまな要因で体内に過剰な熱がつくりだされたり、熱の放出がうまくされなかったりすると、大量の発汗を引き起こします。
汗とともに体内の水分や塩分が消失したり、体温調節ができなくなったりするとさまざまな症状を起こすのが熱中症です。
たとえば室内では、熱気や湿気がこもる場所であるお風呂場や洗面所で起こりやすくなります。
これらの場所で長時間過ごすときは気を付けましょう。
また、脱水が原因になる場合もあるので、入浴の前後には忘れずに水分を補給するようにしましょう。
人は寝ている間にも寝汗をかいています。
そのため、睡眠の前後に水分補給をすることも大切です。
暑さでよく眠れず睡眠不足になると、寝汗が原因に熱中症になる危険もあります。
また家の中では、1階よりも2階のほうが昼間に上がった気温や湿度で熱がこもりやすい傾向にあります。
寝室が上階にある場合は、窓を開けたりエアコンを活用したりして、環境を整えましょう。
人は発汗以外にも常に水分を失っていきます。
とくに何もしていなくても脱水になる恐れがあるので、室内で過ごす場合でもこまめな水分補給が大切です。
<熱中症による症状の詳細は?>
熱中症が原因で起こる症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
たとえば軽度であれば、めまいや立ちくらみ、こむら返りや手足のしびれがみられます。
中等症になると頭痛や吐き気、集中力の低下なども出てきます。
重症だと体温の上昇、けいれん、意識障害・運動障害も起きてしまう場合があるようです。
このような症状があるときにはすぐに涼しい場所に移動し、充分な水分補給と塩分補給をおこなうようにしましょう。
軽い症状から命にかかわるほど重篤なケースまでさまざまですが、重症とみられる症状があるときには救急車を要請する必要があります。
乳幼児や高齢者はとくに発症しやすく、基礎疾患をもつ高齢者は重症化もしやすいため、迅速な対応が重要になってきます。
室内でも起こるマスク着用による熱中症の危険性
次にマスク着用による熱中症の危険性についてご紹介していきます。
新型コロナウイルスの流行でマスクの着用が必要になってきていますね。
マスク着用による発症の危険性
マスクをしていると呼吸で温かい空気が多く入ってくるため、身体を冷やすことが難しくなります。
さらに体温を上昇させてしまうことにもつながるのです。
また、顔の半分ほどが覆われるので熱がこもりやすく、発散もしにくくなってしまいます。
人は熱を汗によって蒸発させたり、皮膚の温度を上昇させて熱を外に放出させたりして体温を調節します。
マスク着用により熱の放出が難しくなり熱中症になるリスクが上がるのです。
さらに口内が加湿されるため口の渇きを感じにくく、症状に気付くのが遅くなる危険性もあります。
<マスク着用による熱中症の対処法は?>
それではマスク着用の際、熱中症に対処するにはどうしたらよいのでしょうか。
まずは衣類を調節して、放熱する場所を多くするのが必要です。
たとえば半袖や袖のまくりやすいシャツを着用するのもよいでしょう。
またノーネクタイにし、開襟シャツで放熱するのもよい方法です。
なるべくゆったりした、涼しい服装がよいですね。
衣類の素材は麻のような天然素材にすると、ナイロン混よりは涼しく感じる傾向にあります。
またマスクをひんやりさせる方法もおすすめです。
ハッカ油スプレーや冷却スプレーを使用する方法が例としてあります。
冷感タイプを活用したり、ポータブル扇風機と併用したりする方法もおすすめです。
そして何よりも水分をこまめにゆっくりと摂取し、同時に塩分補給も欠かさないようにしましょう。
もともとのどの渇きを感じにくいといわれる高齢者や、のどの渇きを訴えにくい乳幼児はとくに水分をとれるよう周りが配慮するのも大切です。
またマスク着用時の運動は通常よりひかえめにします。
暑い日に無理をして人の多いところにいったり、遠出をしたりするのもできるだけ避けるようにしましょう。
可能であれば涼しい早朝や日没後に行動するなど、外出時間をずらす工夫をするのもよいですね。
暑い中で長い時間外出をする前に、近場の散歩をしたり、ベランダや庭に出たりして徐々に体を慣らすのも1つの方法です。
室内では、冷房や扇風機などを活用して涼しくしておくとよいでしょう。
さまざまな工夫をしても、暑くて苦しかったりめまいがしたりする際には、水分を取ってしっかり休みましょう。
室内で起こる熱中症への対策
最後に室内で起こる熱中症の対策や工夫についてご紹介していきます。
とくに外の気温が28℃以上の日や太陽が高くなる日中は、室内だからといって油断せず、暑さ対策をおこないましょう。
まずはこまめな「水分補給」が大切です。
のどが渇く前の補給が重要で、起床時、入浴前後はとくに忘れないようにしましょう。
水分と同時に塩分も補給するのがおすすめです。
塩分と糖分を含んだ水分補給が効率的とされているので、イオン飲料や経口補水液などの利用もよいですね。
飲み物の温度は5~15℃くらいだと吸収が良く、冷却効果も大きいといわれています。
量は1日あたり1.2リットルの水分補給が目安です。
ただしアルコールには利尿作用があり水分補給に不向きですので、避けるようにしましょう。
<室内の熱管理をしよう>
次にできる対策は「換気」です。
室内に貯まった熱気や湿気を外に逃がします。
とくにお風呂場や洗面所、上階の部屋は、こまめに窓を開けたり換気扇を回したりして換気しましょう。
窓を開けるときは対角線上の窓、向き合う窓などを開けると、より空気の通りがよくなります。
扇風機やサーキュレーターを活用して、空気を循環させる工夫もおすすめです。
次に「エアコン」の活用です。
冷房で室内の温度を下げたり、除湿で湿度を下げたりしましょう。
すばやく室内環境を整えてくれるので、我慢せずに利用するのが大切です。
次に「カーテン」の活用もあります。
遮光カーテンや遮熱カーテンなど、機能性の高いカーテンも販売されているので、そのカーテンを閉めておくだけでも効果がありますね。
またブラインドやすだれを垂らす方法、日射遮断フィルムを活用する方法もあります。
グリーンカーテンの設置も効果的です。
自然の植物を使用したものもありますが、フェイクグリーンを使用したグリーンカーテンもありますよ。
家を建てる前であれば、外部の熱を遮断するために反射率の高い素材の屋根にしたり、屋根裏に換気口を付けたりするのもおすすめです。
またオーニングやシェードの取り付け、太陽熱を軽減する窓ガラスの取り付けをするといった方法もあります。
<熱中症対策で衣類を工夫する>
室内で過ごすときも、衣類の工夫で熱中症対策ができます。
ゆったりした衣類にし、風通し良く、体の熱や汗を逃がせるようにしましょう。
また襟元をゆるめた服にしたり、吸汗素材・速乾素材などの衣類を活用したりするのもおすすめです。
また服の色は黒色系だと輻射熱を吸収してしまうので、できるだけ避けるようにするのもよいでしょう。
まとめ
室内での熱中症対策や、マスクによる熱中症の危険性についてまとめました。
熱中症は誰にでも起こりうる症状なので、ぜひ注意していきたいですね。
最近は暑い日も増えてきているので、早めに準備や対策をおこない、快適に夏を乗り切れるようにしましょう。
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Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。