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- 日当たりの悪い部屋には思わぬ健康被害が!うつになる前に!
目次
新しい住まいを探す際の、どうしても譲れない条件やあきらめてもよいというポイントは、人それぞれ異なるかと思います。
しかし、住まいの条件として、お部屋の「日当たり」をあきらめることは、あなたの新生活を暗転させてしまうかもしれませんよ。
うつになり精神的に病んでしまうことも考えられます。
この記事では、日当たりの悪い住まいで暮らすことによって、どのような健康被害が引き起こされるのかについてまとめました。
日当たりが悪い部屋で起こり得る健康被害
まず、日当たりが悪い部屋で暮らすと、どのような健康被害が起きる恐れがあるのかについて紹介していきます。
<骨が溶け出し、骨粗しょう症になる>
人間の体内では、日光に含まれる紫外線を浴びることによって、ビタミンDを生成されています。
このビタミンDには、カルシウムの吸収を助けるという働きがあるのですが、日光が不足するとビタミンDの生成が少なくなります。
そのため、カルシウムをうまく吸収できなくなってしまうので、カルシウム不足を補うために、骨を溶かし出してしまいます。
結果として、骨のカルシウムが不足し、骨がスカスカになってしまう「骨粗しょう症」を引き起こしてしまうのです。
<幸福ホルモン・セロトニンの生成が阻害され、抑うつ状態に>
日当たりの悪いところで日照不足になると、身体への被害だけではなく、精神面にも深刻な影響をもたらします。
セロトニンというホルモンの名前を聞いたことがあるでしょうか。
セロトニンとは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定や心の安らぎをもたらしてくれるホルモンです。
日当たりの悪いところで生活をしていると、このセロトニンが生成されにくくなり、不足状態になってしまいます。
その状態が続くと、精神状態が不安定になり、さらに酷くなると、うつ病や不眠症を引き起こしてしまうこともあるのです。
冬になると、うつ症状を訴える方が増えますが、これも、日照時間が短くなると日光にあたる時間が減るため、セロトニンの生成が少なくなるからだと言われています。
<湿度が高くなり、カビが大量発生してしまう>
じめじめした季節に、衣類や本、部屋の隅などにカビが生えてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
日当たりの悪い部屋では、湿度の高い状態になりやすいため、カビが生えやすくなってしまいます。
では、カビが大量発生すると、人間の体にどのような悪影響を与えるのでしょうか?
最も身近な例としては、カビが生えた食品を食べることで引き起こされる「カビ毒中毒症」が挙げられます。
急性の場合は、下痢や嘔吐などを引き起こしますが、長期にわたって摂取するとガンや神経症状といった恐ろしい病気を引き起こす恐れもあると言われています。
また、カビの菌が皮膚から侵入することで「足白癬(あしはくせん)」、通称「水虫」も引き起こされ場合があります。
水虫は感染しやすく、一度かかるとなかなか治りにくいので、徹底的な治療が必要になります。
日当たりが悪い部屋だとうつや病気になって病むことも
日光を十分に浴びられないと、精神的にもよくない影響が出てきます。
冬場は気持ちが落ち込みやすくなったり、体がだるく疲れやすくなる「うつ病」に似た症状を訴える方が増えてきます。
季節性情動障害と呼ばれ、日光を浴びている時間との関係も指摘されています。
雨が続く時期にも同じような状態になりやすいという話もあり、そこからも日光を浴びないことと精神面との関係をうかがうことができます。
人間の脳内に分泌される色々な物質のひとつに「セロトニン」というものがあります。
セロトニンはホルモンの一種で、精神を安定させ心に安らぎを与えてくれる作用があります。
日光を十分に浴びることができないとセロトニンの生成量が少なくなり、精神が安定しづらくなって、酷くなるとうつ病のような状態になってしまうというメカニズムです。
日当たりが悪い部屋に住んでいる人は、朝起きたら短時間でも外に出てみるのが良いです。
また、気分が落ち込んだ時にもなるべく外に出るようにしましょう。
日当たりのいいお部屋に住むためには
引越しした時は日当たりが良好な部屋でも、引越し後に近隣に高いビルが建つなど、日当たりが悪くなってしまうこともあります。
だからといって、簡単に引越しをすることはできませんよね。
対策を立て改善することで少しでも明るくすることはできます。
たとえば、カーテンではなくシェードを利用したり、バルコニーの床に白いシートなどを敷いたりすると、光が反射することで部屋を明るくできます。
これは、昔から使われている知恵でもあります。
ほかにも、インテリアやファブリックなどを、白を基調としたものにすることで、部屋全体を明るくすることができます。
また、観葉植物を置くこともおすすめです。
部屋に入ってくる日光を少しでも有効活用できるように、いろいろな工夫をしてみましょう。
どうしても日当たりが悪い場合の対処法は?
立地状況によっては、どうしても日当たりが悪い場合もあり得ます。
また、引っ越しをしようにも社宅や寮であったり、賃貸の契約期間が決まっていたりなどで、できない場合もあります。
そのような場合には、どうすればよいのでしょうか。
まず、体に浴びる日光については、積極的に外に出ることで、健康上に必要な日光は十分に浴びることができます。
通勤や通学時に外出をするだけで、かなり改善されると言われているので、あまり心配することはないでしょう。
しかし、部屋の湿度やカビについては対策が必要になります。
湿度対策としては、エアコンの除湿や強力な除湿機の利用がおすすめです。
とくに、洗濯物を室内で干す際は除湿器を常に稼働させておくことで、洗濯物が早く乾くだけでなく、部屋全体の湿度を下げることができます。
また、しっかりと室内の換気をすることもおすすめです。
一日に何度か窓やドアを開けて、空気を入れ替えるだけでもかなり効果があります。
より換気効率を上げるためには、対角上の窓やドアを同時に開けたり、サーキュレーターや扇風機を併用したりすることをおすすめします。
まとめ
日当たりが悪い場合の対処法などについて説明してきました。
人体が日光から受けている恩恵は、これほどにも大きいものだったのかと気づかされますね。
日当たりのいい部屋に住むことで、心身共に健康的な生活をスタートすることができます。
気持ちよく乾いた清潔な衣類や生き生きと育つ観葉植物、太陽からに日差しで目覚めることができるなど、快適で素敵な新生活を送るために、日当たりは欠かせないと言えるでしょう。
お部屋探しで内見に行った際に、ぜひ実際の日当たり具合をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。