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一人暮らしで病気になったら…6つの事前準備と対処法

病気の女性

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「自由の象徴」とも言える一人暮らしですが、病気の不安はぬぐいきれませんよね。

風邪をひき、熱が出ただけで「もうダメかもしれない」と気弱になったことのある方は少なくないはずです。

病気になると体がつらく、身動きも思うように取れなくなるので、健康なうちに病気の備えをしておくことが大切です。

今回は、病気になる前に準備しておくこと、体調が悪いけど病院に行くほどではないときの対処法、救急車を呼ぶタイミング、医療相談「#7119」などについてご紹介します。

現在一人暮らしをしている方、もうすぐ子どもが一人暮らしを始めるという方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

備えあれば憂いなし!一人暮らしが病気になる前に準備すべき6つのこと

チェックリスト

一人暮らしの場合、いつなるか分からない病気に備えて、日頃から準備をしておくことが大切です。

・非常食を用意する

高熱が出ると、買い出しに行くのも困難です。ここで無理をすると悪化する可能性があるので、ゆっくり休めるように非常食を常備しておきましょう。

「ちょっと回復したら買いに行けばいいや」と思いがちですが、それはあまりおすすめできません。

人は熱が出ているときは空腹を感じにくいですが、回復とともにお腹がすきます。その時点でエネルギーをかなり消耗しているので、外出がよりつらく感じるのです。

無理をして外出し、外で体調が悪化したら一大事なので、日持ちが良くて手軽にエネルギーが補給できるインスタント食品を買っておきましょう。

・近所の病院をリストアップする

高熱が出たり、激しい腹痛が襲ってきたりすると、スマホで病院を検索することさえ困難に感じてしまいますよね。

こうした突然の病気に備えて、時間があるときに近所の病院をリストアップしましょう。

その際、診療科目ごとに最低2カ所はリストアップし、できるだけ休診日が被らない病院を選びます。また、夜間診療・急病人診療を受けられる病院も調べておくと安心ですよ。

病院名、住所、電話番号、診療時間、休診日を控えておきましょう。

・タクシー会社の番号を控えておく

救急車を呼んでもすぐに到着できないケースがあるようです。

代わりとしてすぐにタクシーを呼べるように、タクシー会社のホームページで配車依頼用の電話番号を調べ、携帯やスマホに登録しておきましょう。

「緊急用(病気用)○○タクシー」のように分かりやすい名前をつけると、いざというとき見つけやすくて便利です。

・常備薬を用意する

風邪薬(総合感冒薬)や解熱鎮痛剤、総合胃腸薬などの市販薬を常備しておきましょう。

治りが悪いとき、症状や痛みが尋常でないときは、緊急性が高いと判断できるため、医療機関を受診する目安にもなりますよ。

・健康保険証とお薬手帳を特定の場所に保管する

健康保険証とお薬手帳(持っている方のみ)は、なくさないように特定の場所に一緒に保管しておきましょう。

なお、最近主流のカードタイプの健康保険証は、財布に入れられるのでそちらで保管していても良いですが、盗難・紛失には十分注意してくださいね。

・緊急時のお金を用意する

お金がなくては、病院の治療費を払うどころか、移動するのも困難です。

最悪、治療費は後日の対応が可能ですが、タクシーの支払いは後日というわけにはいきません。

突然の出費に困らないように、常に緊急用のお金を用意しておきましょう。お薬手帳などと同じ場所に保管すれば、一緒に持ち出せて安心です。

病気に備えて買っておきたいもの~食料篇~

おかゆ

上記にて「非常食を用意しましょう」とお伝えしましたが、実際にどのようなものを買えば良いのか気になりますよね。

以下は、病気の際におすすめの食べ物なので、購入時の参考にしてみてください。

・レトルトのおかゆや冷凍うどん

非常食には、食欲がなくても食べられるもの、消化が良いもの、調理が簡単なものを選びましょう。

電子レンジやお湯で調理できるレトルトのおかゆや、茹でるだけで食べられる冷凍うどんなどは最適です。

・スポーツドリンク

スポーツドリンクは、効率良く水分補給ができるのでおすすめです。開封しなければ日持ちするので、3~5本ほどまとめ買いしていても良いでしょう。

・ゼリーやアイス

「薬を飲むために何かを食べないといけないが食欲がない」というケースもあるでしょう。そんなときは、ゼリーやアイスがおすすめです。

ただし、胃腸炎のように消化器系が弱っているときは刺激になるほか、体が冷えすぎる可能性があるため注意してください。

できるだけ安静していることが望ましいのですが、なかには学校や仕事を休めないという方もいるでしょう。

その際は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

一人暮らしで病気になったときにコンビニで買うべきご飯10選

病気に備えて買っておきたいもの~サポート篇~

マスクと体温計

食料のほかにも、熱を下げたり、痛みを和らげたりするサポートアイテムを用意しておくことが大切です。

・風邪薬や解熱鎮痛剤

前述したように、風邪薬と解熱鎮痛剤を常備しておきましょう。咳や鼻水、熱の症状は睡眠をも妨げますが、薬があれば体は多少楽になります。

・冷却シート

冷却シートは、熱を手早く下げるのに欠かせません。病気のときはもちろん、普段の生活で暑さを感じたときにも役立ちますよ。

「おでこ」に貼ったり、首の裏に貼ったりと、使う状況に応じて使い分けてみてください。ボディ用もあるので、そちらも用意しておくと良いかも。

・マスク

ノドが痛いときや咳が出るときは、マスクをしましょう。

ずっとつけていると耳の裏が痛くなるので、ゴム部分がやわらかいタイプのものを選んでみてください。

寝てれば治るは半分正解?病院に行くほどではないときの対処法

寝ている女性

体調が悪いけど病院に行くほどではない…というケースは少なくありません。症状に合わせて適切な対処を行い、病気の悪化を防ぎましょう。

・熱があるとき

熱があるときは寝るのが一番です。

寒気があるときは温かくするのが鉄則ですが、エアコンやこたつ、電気毛布などの暖房器具は使用を控えましょう。

空気が乾燥し、ノドが痛くなったり咳が出たりと風邪を悪化させる可能性があります。

また、熱による発汗から脱水症状のリスクが高まるので、いつも以上に水分を取ってください。

体が火照ったように熱い場合は、頭や首元を冷やして体感温度を下げるとラクになりますよ。

・頭痛がするとき

頭痛といっても原因はさまざまなので、対処法も異なります。

たとえば、風邪が原因なら発熱をともなうことが多いため冷却シートや氷枕などで頭を冷やします。

一方、緊張やストレスなどが原因で頭痛が起きることもあり、その場合は頭や首元を温めると症状が緩和されます。

なお、頭痛は重篤な病気の可能性もあるため、すぐに頭痛薬に頼るのではなく、しばらく様子を見ましょう。

意識が朦朧(もうろう)としたり、手足にしびれや痙攣(けいれん)が起きたりと、明らかに異常な症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。

・お腹が痛いとき

お腹が痛いときは安静にしておくことが大切。仰向けになって膝を立てることで、痛みが多少和らぎます。

腹痛が長引き、かつトイレの回数が多いなら食事は控えたほうが賢明です。ただし、脱水症状に陥る可能性があるため水分補給はこまめにしましょう。

・吐き気があるとき

吐き気があるときは我慢せず、吐いてしまいましょう。

また横になっているとき、寝ているときに吐き気がすることもあるため、吐しゃ物が気管に入らないよう横向きで寝てください。

・歯が痛いとき

保冷材などで痛みのある箇所を外側から冷やすか、ひどいようなら痛み止めを飲みましょう。

歯の痛みは一度治まってもまた再発するので、なるべく早く歯医者さんに診てもらってくださいね。

このように、自宅で様子を見る際は症状に合わせて適切な処置を施すことが大切です。

風邪薬と胃腸薬を一緒に飲むなど、いくつかの薬を組み合わせると効き目が弱くなったり、症状が悪化したりするのでやめましょう。

また、水以外で薬を飲むのもおすすめできません。

いつまでも症状がおさまらない、主症状のほかにも何かしらの症状が出ているという方は、別の病気の可能性も疑うべきです。

自分看病はやめて、すぐに医療機関を受診しましょう。

風邪のときでもお風呂は入っていい?体に負担をかけない入浴方法

バスローブ姿の女性

風邪をひいたときに悩むのが「お風呂」です。

多少回復してくると、頭や体のかゆみや、汗によるべたつきが気になりますよね。

お風呂に入ると、湯冷めして体調が悪化することも考えられるため、あまりにも熱が高い場合は控えたほうが良いでしょう。

逆に、よっぽどの高熱でなければお風呂に入っても問題はないそうです。

湯気でノドが加湿されたり、体が温まることでウイルスの働きを抑制したりと良いこともあるみたい。

ただし、「温度はぬるめ」「長風呂厳禁」などの条件があるので、以下の手順を守りながら入ってくださいね。

1.血圧と体温を測る

血圧の変動を確認しましょう。血圧計がない場合でも、体温だけは測ってください。38度以上の方は、お風呂は諦めて安静にすることをおすすめします。

2.脱衣所と浴室を温める

熱めのシャワーを出しっぱなしにするなどして、浴室を温めてください。このとき、脱衣所と浴室の間のドアを開けておくと、脱衣所も同時に温まります。

3.湯温は40度、時間は5~15分

お湯の温度が高すぎると体力を奪われてしまうので、40度程度にとどめておきましょう。入浴時間は15分以内が適切です。シャワーだけだと体が温まらないので、お風呂に入るときは5分だけでも湯船に浸かってくださいね。

なお、お風呂に入る前に必ずコップ1杯の水を飲みましょう。白湯または常温の水がベストです。

4.お風呂あがりにすぐの寝巻きはダメ

お風呂あがりには寝巻き(パジャマ)を着がちですが、実は風邪を悪化させてしまいます。

お風呂あがりは、しばらく発汗しています(二次発汗)。この汗が寝巻きに吸収されると水分を含んで冷たくなるため、体が冷えてしまうのです。

お風呂あがりはバスローブなどを来て、二次発汗がおさまってから寝巻きに着替えましょう。

5.お風呂あがりもコップ1杯の水を飲む

お風呂あがりも水分補給をしましょう。風邪のときはスポーツドリンクや経口補水液などがベストです。

症状がひどいときは病院へ!判断がつかないときは「#7119」に相談

電話

風邪やちょっとした熱くらいなら自分で対処できますが、本当にどうにもならないときは病院へ行きましょう。

そのとき、救急車を呼ぶかどうかの判断がつかないという方もいるでしょうが、迷ったら「#7119(救急相談センター)」に相談してみてください。

「#7119」に電話をすると、救急相談医がさまざまな質問に、24時間365日体制で答えてくれます。

自身の症状が救急車を呼んだほうがいいものなのかにも答えてもらえるので、迷わず活用しましょう。

なお、「#7119」が対応している都道府県は、「東京」「大阪」「福岡」「宮城」「新潟」「埼玉」「奈良」で、市レベルで対応しているのは「横浜市」「札幌市」「神戸市」「田辺市」です。

一人暮らしの方のなかには、近くに頼れる人が少ないという方もいるでしょう。

体調が悪いときは無理をせず、「#7119」のような暮らしに役立つダイアルを活用してみてくださいね。

なお、意識が朦朧とする、ふらふらする、意識はあるが自力で歩けないなどという緊急時は、迷わず救急車(119番)を呼びましょう。

救急車が到着するまでの間に用意しておくものとは?

救急車

救急車を呼んだら、到着までの間に以下のものを用意しておきましょう。

・財布

「夜間」「休日」「時間外」の診療は時間外加算が請求されるため、診療費が高くなります。現金を多めに用意しておくと安心です。

・保険証

身分証明書代わりに使用できるため、保険証も忘れず用意しましょう。

・お薬手帳

通院している方、病院からの薬を飲んでいる方、持病やアレルギーがある方は、お薬手帳を忘れないようにしてください。

・常備薬

病院からの薬は飲んでいないが市販の薬は服用している、というケースもありますよね。病院での検査は長引くことがあるため、普段飲んでいる常備薬は念のため持っていきましょう。

また、飲んでいる薬によって検査ができないケースもあるため、医師に忘れずに伝えましょう。

・携帯電話

家族はもちろん、学校や会社などに連絡する際に必要です。搬送先の病院から家までのルートを調べるときにも役立つので、忘れずに持っていきましょう。

おまけ:一人暮らしの独り言は病気のサインかも?!

吹き出し

「一人暮らしをしたら独り言が増えた」という方もいるはず。

一人でいると孤独を感じやすくなるほか、話す相手がいないため自分の考えや気持ちを頭の中にため込んでしまいます。

しかし、独り言をいうことで孤独や不安といったマイナスの気持ちを安定させることができ、自分の声を聴くことで安心感を得られるそうです。

また、独り言は思考の整理にも有効だそうで、言語化して声に出すことで自分の考えを明確化し、ブラッシュアップしていると言われています。

とはいえ、独り言があまりにも酷いと病気の可能性があるそうなので、もしも独り言が多くなったなと感じたら注意しましょう。

良い独り言と危険な独り言の特徴は、以下の通りです。

・良い独り言

集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりする独り言は良い独り言に分類されます。

言葉そのものが重要なのではなく、その言葉によってポジティブな感情が喚起されることがポイントです。

「励まされた」「次は頑張ろう!」「勇気が湧いてきた」「気持ちが軽くなった」など、結果的に前向きになれる独り言は「良い独り言」といえます。

・危険な独り言

危険な独り言とは、ネガティブな出来事に結びつけて吐き出される独り言のこと。

「あのときも失敗した」「やっぱり自分は何をやってもダメだ」などのように自分を落ち込ませて暗い気持ちを呼び起こすものや、他人の嫌な部分を吐き出す独り言はあまり良いとはいえません。

独り言が多くなる病気は、「うつ病」や「総合失調症」といった心の病。

妄想や幻聴、幻覚へのリアクションとして表面化されるため、まるで誰かと話しているような話し方や声のトーンが特徴としてあげられます。

突然怒ったり、笑いだしたり、暴力的な言葉を使ったりといった場合は注意が必要です。

何気なく言っている独り言ですが、心の健康を示すバロメーターなのかもしれませんね。

もしも危険な独り言をいっているなら、心がお疲れモードかもしれないため、趣味の時間を増やしたり、友達や恋人と遊んだり、実家へご飯を食べに帰ったりしてストレスを和らげましょう。

なお、テレビを見ながらツッコミを入れたり、これからやることを言葉にしたりといった"つい"出てしまう独り言は問題ないので気にしないでくださいね。

まとめ

一人暮らしの場合、病気になったときを想像すると不安ですが、日頃から備えておくことで気持ちが少しラクになります。

未来の自分のために、しっかりと準備をしておきましょう。

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