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- ディンプルキーの仕組みや防犯性は?合鍵を作る費用や期間も必見
目次
賃貸マンションなどでも空き巣被害は、年々増加傾向にあります。
空き巣の被害ではピッキングを用いる犯行が多いことから、それに対抗する手段として新たに開発されたのがディンプルキーです。
今回は、賃貸物件でも採用されているディンプルキーに着目し、その仕組みや防犯性についてご紹介します。
さらにディンプルキーの合鍵を作る際の注意点や費用・期間についても触れていますので、賃貸物件探しに役立つ知識として、ぜひチェックしてみてくださいね。
ディンプルキーの仕組みとは?ディスクシリンダーキーとの違いも解説
ディンプルキーとは、従来のディスクシリンダーキーに代わって、多くの家屋や賃貸物件に採用され始めている新しい鍵の種類です。
ここではまずディンプルキーの仕組みを確認し、ディスクシリンダーキーとの違いについて把握しておきましょう。
<ディンプルキーの仕組み>
まず大前提として、ディンプルキーとディスクシリンダーキーとは基本的な構造は同様です。
その構造とは、シリンダー内に組み込まれたピンと、それぞれの鍵の凹凸部分がかみ合うことで施錠・開錠する仕組みを指しています。
ただしディンプルキーはディスクシリンダーキーに比べ、その構造がとても複雑になっていることが特徴です。
従来のシリンダーには上下にのみピンが備えられていたのに対し、ディンプルキーは上下に加え左右斜めにもピンがあり、ピッキングによる開錠が難しくなっています。
具体的にはディンプルキーのシリンダーには18本前後のピンが仕込んであり、ピンの数やくぼみの大きさなどの違いで数百億通りから数千億通りの組み合わせがあるといわれています。
ディンプルキーをピッキングで開錠する難易度は、ディスクシリンダーキーの10倍以上とされており、鍵を交換するだけで防犯性や安心感が格段にアップすることは間違いありません。
ただしディンプルキーにもさまざまな種類があり、なかには十分な防犯性を備えていないものもあるため、賃貸物件であっても可能であればメーカーや仕組みを確認して、信頼できるディンプルキーかどうか見極めることも大切でしょう。
<ディンプルキーの形状>
ディンプルキーは鍵山のあるディスクシリンダーキーとは違い、丸みのある平たい形状をしており、鍵の両面や側面に大小さまざまな丸いくぼみがあります。
ほとんどのディンプルキーには表裏の違いはないので、従来のディスクシリンダーキーのように鍵穴の向きを確認することなく、サッと鍵を差し込んで施錠・開錠できるのも便利なポイントとなります。
ディンプルキーの高い防犯性を裏付けるポイントを解説
ディンプルキーとディスクシリンダーキーの違いや仕組みを大まかに理解したところで、ディンプルキーの最大の魅力といえる防犯性のポイントについて見ていきましょう。
<防犯性のポイント①ピッキングによる被害を受けにくい>
社会問題としても大きく取り上げられているピッキング対策として誕生したディンプルキーは、もちろんピッキング被害を受けにくいことが大きな防犯ポイントとなります。
上記で説明したとおり、ディンプルキーはとても複雑な仕組みとなっており、形状がわずか0.03㎜ほどズレただけでシリンダーが回らなくなってしまいます。
そのためピッキングするにも精密な作業を要し開錠まで時間が掛かることから、空き巣などの被害を未然に防ぐことにつながるわけです。
ただしディンプルキーだからといって、絶対にピッキングされないということではないので、その他の防犯対策も併せてしっかりおこないましょう。
<防犯性のポイント②ドリルによる破壊に強い>
空き巣の被害では、ドリルを使ってシリンダー内部を取り除いて開錠する手口「ドリリング」もピッキングと並んで問題となっています。
ディンプルキーのシリンダー部分には破壊に耐性のあるドリリング防止版が採用されており、ドリルなどによる破壊、開錠を防ぐことに貢献しています。
ピッキングに加えドリリングによる開錠も防げる防犯性は、毎日の暮らしに大きな安心感を与えてくれますよね。
<防犯性のポイント④鍵の複製が難しい>
ディンプルキーには、鍵の複製が難しいというポイントもあります。
これも前述した鍵の仕組みの複雑性が関係しており、ディンプルキーの複製には特殊な道具や技術が必要となるためです。
これにより、鍵の複製による空き巣の被害を受けにくくなります。
その反面、自分や家族のために合鍵を作るときにも注意点があるため、それについてはこの後、詳しく解説します。
ディンプルキーの合鍵を作る際の注意点や費用・期間を解説
上記のように複雑な仕組みで複製が難しいとされるディンプルキーですが、合鍵を作るには、どれくらいの費用や期間が掛かるのでしょうか?
ここでは賃貸物件の合鍵作製について気をつけるべきポイントとともに、合鍵を作る際の費用・期間をまとめてみます。
<賃貸物件で合鍵を作る際の注意点>
賃貸物件では、大家さんに無断で鍵を複製することは禁止されているため、合鍵を作る際はきちんと報告して許可を得てからおこないましょう。
住人が変わる賃貸物件では合鍵によるトラブルもあることから、正当な理由がない場合、合鍵の作製許可が下りないこともあるので要注意です。
<合鍵を作るための費用と期間>
ディンプルキー
ディンプルキーは複雑な形状をしていることから、合鍵を作るための費用は従来のキーより高額になります。
合鍵の作製費用としては、3,000円から5,000円程度を目安としておくと良いでしょう。
合鍵の作製期間は60分ほどが目安ですが、メーカーに依頼して純正のディンプルキーを作製する場合は数週間かかる場合もあります。
「ミスターミニット」や「カギの救急車」といった大手業者であれば問題ありませんが、個人の合鍵屋さんではディンプルキー作製に必要な専用機器を取り扱っていないケースもあるので注意しましょう。
またセキュリティカードや鍵登録システムを導入している場合は、合鍵作製にあたって証明書が求められるため事前に準備しておくと安心です。
ディンプルキーは前述したとおり、わずかな誤差でも鍵が機能しないこともあるため、合鍵の複製元には純正キーを用いることをおすすめします。
ディスクシリンダーキー
賃貸物件でも多くのお部屋に採用されているディスクシリンダーキーの合鍵作製費用は300円から800円と、ディンプルキーに比べて安価です。
また作製期間も依頼から5分程度ででき、個人の合鍵屋さんでも気軽に作れるのが特徴です。
まとめ
ディンプルキーは、ピッキングやドリリングといった空き巣被害を防ぐために、とても有効な仕組みとなっています。
合鍵を作るために費用や期間が掛かることなど注意ポイントはありますが、有力なセキュリティ対策としての信頼度は高く、今後、賃貸物件でもディンプルキーの採用が増えてくるでしょう。
ただし、まだまだ従来のキーを使用している物件も多いため、防犯性の高さにこだわるならディンプルキーを採用した賃貸物件に絞って選ぶのも良いかもしれませんね。
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