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家庭菜園で野菜を収穫!手軽にできるベランダ菜園のすすめ
目次
「家庭菜園をしたいけどマンションだからなぁ…」と諦めている方もいるのではないでしょうか。
立派な庭や畑がなくても、ベランダやテラスなどがあれば家庭菜園は気軽に始められますよ。
今回は、ベランダ菜園を行う上でのポイントや注意点をご紹介します。
「自宅で家庭菜園がしたい」「採れたて野菜を食べたい」という方は、ぜひご一読ください。
家庭菜園を始める前に!ベランダの使用制限を確認しよう
冒頭でも述べましたが、マンションなどの集合住宅では、セキュリティや景観保護などの目的から、ベランダの使用に制限が設けられています。
お住まいのマンションやアパートがベランダでの家庭菜園を禁止している可能性もあるため、トラブルに発展させないためにも、ベランダ菜園を行う前に必ず管理規約に目を通しましょう。
管理規約を見ても分からないなら、管理会社や大家さんなどに相談してみてくださいね。
ベランダの日当たりをチェック!方角ごとの特徴と対策
ベランダやテラスなどを利用して家庭菜園をする場合、野菜を育てるのに十分な太陽光が確保できるのかをチェックすることが大切です。
もしも日当たりが悪くても改善できるので、以下のチェックポイントを参考に自宅のベランダの日当たりをチェックしてみてください。
・理想的なベランダは東または南向き
ベランダは日の当たる時間帯が限定されるため、どの方向からどれくらいの時間、日差しが入るのかをチェックしましょう。
植物は、午前中に活発に光合成を行います。
つまり、午前中から長い時間にわたって日が入る、東または南向きのベランダが生育に理想的なベランダと言えるのです。
しかし、ベランダの向かい側にビルなどが建っていたり、手すり部分がコンクリートになっていたりする場合は、日が入りにくいため注意しましょう。
手すり側ではなく壁側にプランターを置く、季節や時間帯に合わせてプランターを移動させるなどの工夫が必要です。
・西向きのベランダは日当たり確保が必須
西向きのベランダは、午後から夕方しか日差しが入らないので、一般的に植物を育てるのに向かないと言われています。
しかし、西向きのベランダでも工夫次第では家庭菜園ができる環境に整えることが可能です。
たとえば、台の上に乗せて高さを出し、日が当たるように工夫するだけでも生育環境は良くなります。
また、日に長く当てなくても育つ植物を選ぶなど、自宅のベランダに適したものを選べば問題ありません。
なお、夏場の西日や直射日光には注意が必要です。
ベランダの床が高温になることで、夜になっても土に熱がこもったままになるため、すのこやウッドパネルを敷くなど対策を講じましょう。
・日当たりが悪い北向きのベランダは野菜選びが肝心
野菜が育つのに日当たりは大切ですが、日が入りにくい北向きのベランダでも野菜を育てることは可能です。
日陰と言っても、窓のない倉庫のように真っ暗になるわけではないですよね。
もちろん、日向に比べると生育スピードは落ちますが、しっかりと光合成をして育つので安心してください。
ただし、トマトやナスのように日の光が大好きな野菜は、株が大きくならず、収穫量も微々たるものになる可能性が高いと言えます。
そのため、日陰でも育つ、または日陰を好む野菜を選んでみてください。
ベランダの風通しと乾燥に注目!確認すべき 3つのポイント
野菜の生育には、風通しの良い爽やかな環境が欠かせません。
以下の点を確認し、野菜が育ちやすい環境を整えてあげましょう。
・プランター同士をくっつけない
野菜などの植物は、風通しが良い環境を好みます。
というのも、風通しが悪いと湿度が高くなり、病気になったり害虫が発生したりしやすくなります。
とくに、トマトやキュウリなどの大きく育つ野菜は、プランター同士の距離が近いと葉や茎が重なり合い、風通しが悪くなってしまうため注意が必要です。
「プランター同士を離して置く」「支柱に誘引して茎などが広がらないようにする」「密着した葉を剪定してボリュームを減らす」などの対策をしましょう。
・乾燥に弱いため強風から守る
植物は風通しが良い環境を好みますが、一方で乾燥に弱いという特性も持っています。
強風にさらされ続けると、しっかりと水をあげていても葉から水分が失われてしまうほか、擦れて実が傷んでしまうこともあるのです。
もしもベランダに強風が吹きこむようなら、すのこやラティスなどを置き、風が直接当たらないようにしてあげましょう。
・エアコンの室外機の前にプランターを置かない
意外と見落としがちですが、エアコンの室外機から出る風は植物に大きなダメージを与えます。
風が直撃すると葉や実が乾き、傷んでしまうため、プランターは室外機の前に置かないようにしましょう。
ベランダ菜園ではどんな野菜が栽培できる?
ベランダ菜園では、主に以下の野菜を作ることができます。
・標準サイズのプランターで栽培できる野菜
<葉菜類>
ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、水菜、春菊、パセリ、リーフレタス、サニーレタス、ルッコラ、ターツァイ、スイスチャード、ローズマリー、ミント など
<果菜類>
さやえんどう、イチゴ、ツルナシインゲン など
<根菜類>
ミニキャロット、小カブ、ラディッシュ、テーブルビート など
・大型で深めのプランターで栽培できる野菜
<葉菜類>
キャベツ、白菜、玉レタス、ブロッコリー、玉ねぎ など
<果菜類>
トマト、ミニトマト、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、インゲン、枝豆、ニガウリ(ゴーヤ)、唐辛子、スイカ、メロン、ブルーベリー など
<根菜類>
ジャガイモ、サツマイモ、大根 など
自宅のベランダで何を育てる?野菜の特性を知ろう
ベランダ菜園を行う際は、自宅のベランダの環境に適応できる野菜を選ぶことが大切です。
・日当たりが良い場所が大好きな野菜
トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、インゲン、枝豆、トウモロコシ、サツマイモ、ニンジン、かぼちゃ、キャベツ、白菜、大根、すいか など
・日当たりが悪くても育つ野菜
レタス、ほうれん草、小松菜、水菜、春菊、里芋、カブ、パセリ、ショウガ、ネギ、バジル、ミント、ジャガイモ、アスパラガス など
・日陰を好む野菜
ミョウガ、セリ、フキ、ミツバ、クレソン、シソ など
ベランダ菜園にぴったり!初心者におすすめの野菜7選
家庭菜園が初めてという方の中には、「枯らしてしまったらどうしよう」という不安を持つ方もいるでしょう。
そういった方は、比較的育てやすい野菜から栽培してみてください。
まずは家庭菜園自体に慣れ、それから徐々に栽培できる野菜を増やしていくと良いでしょう。
・ラディッシュ
別名「二十日大根」。
栽培が比較的簡単で、短期間で収穫できます。
種まきは7~11月頃が良いのですが、真夏や真冬でなければ1年中栽培することは可能です。
病害虫に強く、小さなプランターで育てられるので、初めてベランダ菜園を行うという方でも安心して育てられますよ。
・リーフレタス
レタスよりも時間がかからず、1カ月ほどで収穫できます。
発芽率が良く、プランターに直接ばらまくだけと簡単に栽培することが可能です。
収穫の際は、外側の葉から少しずつ収穫してくださいね。
なお、たくさんの品種の種が入っている「ガーデンレタスミックス」がおすすめです。
・ルッコラ
イタリアンによく使われるルッコラは発芽率が良く、1カ月ほどでほぼ確実に発芽します。
春から秋にかけて種まきが可能で、日当たりが良くて排水性の良い土壌を好みます。
耐暑性、耐寒性があるのですが、温暖な地域の真夏はうまく育たないことがあるので注意しましょう。
なお、春は病害虫の被害にあいやすいため、初めて育てるという方は秋以降の栽培がおすすめですよ。
・葉ネギ
薬味として使用する葉ネギは、乾燥に強く、頻繁に水やりする必要がないので、初心者はもちろん、忙しい方でも育てやすい野菜です。
種まきの時期は春と秋で、成長するまでに少し時間がかかりますが、冬をのぞけば1年中収穫できます。
・シソ
刺身の付け合わせや薬味などに重宝されるシソは、簡単に育てられるため家庭菜園でも高い人気を誇ります。
とくに、生で食べられる青シソは人気です。
種まきの時期が4~5月、収穫時期は7~10月なのですが、シソはたくさんの種をつけるため、一度植えれば次の年は勝手に芽が出て育ちます。
節約目的で家庭菜園を始める方にもおすすめの野菜です。
・小松菜
別名「冬菜」とも呼ばれる小松菜は、耐寒性のある野菜です。
名前の通り"旬"は冬ですが、上手に育てれば栽培・収穫は一年中行えます。
栽培期間が短いので、すぐに収穫できますよ。
なお、おすすめの種まき時期は4~7月、9~10月です。
・バジル
バジルは太陽の光が大好き。
日当たりが良い場所に置き、水や肥料をたっぷり与えると、良く育ちます。
ただ、寒さには弱いので、冬は5~10度に保てる室内に移動させてあげましょう。
なお、種まきの時期は4~6月で、収穫時期は6~11月です。
味だけじゃなく見た目にもこだわりたい!おしゃれでかっこいい野菜4選
単純においしい野菜、好きな野菜を育てるのも良いですが、見た目にもこだわりたいという方もいるかもしれません。
味が良く、見た目もおしゃれな野菜を育てたい方は、以下を参考にしてみてください。
・アーティチョーク
ヨーロッパ原産のアーティチョークは、丸みのある花芽が特徴です。
参考になるレシピが少ないのですが、料理に詳しい方、自身でレシピを考えるのが好きな方にはおすすめと言えるでしょう。
暑さには強くないので、気温や湿度の管理が少し難しいかも。
初心者よりも上級者に向いている野菜です。
・スイスチャード
オレンジや黄色、赤などの鮮やかな色が特徴的な野菜です。
サラダに入れると見た目が華やかになりますし、ベビーリーフのようにクセがない味なのでおすすめです。
暑さにとても強く、3~10月頃までならいつ種まきをしても順調に育ちます。
育てる際は、日向~半日陰の場所にプランターを置くようにしましょう。
発芽して1カ月ほどで収穫できます。
・アイスプラント
葉の表面が、まるで水滴がついたときのようにキラキラとしている野菜です。
細胞が水や塩分、ミネラルをたくわえることで、こうした不思議な見た目になっているそう。
多肉質でプチプチとした触感が特徴的なほか、ほんのり塩味がします。
「ソルトリーフ」「ソルティーナ」「シオーナ」などとも呼ばれていますよ。
日当たりが良くて水はけの良い場所なら、初心者でも簡単に育てることが可能です。
・プチヴェール
ケールと芽キャベツを交配させた日本生まれの新しい野菜です。
クシュっとした葉がかわいいと女性から人気が高く、味もおいしいことから家庭菜園に向いています。
日当たりが良い場所なら、プランターや植木鉢でもすくすくと成長します。
ただし、害虫被害にあいやすいので、対策を徹底することが大切です。
なお、プチヴェールの種はほとんど販売されていないため、苗から育てましょう。
失敗しないベランダ菜園のポイント!種まき&栽培&収穫のコツ
家庭菜園で野菜を育てる場合、プランターだと手軽に楽しめます。
種まきの手順や収穫のコツなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
・種まきの手順
1.プランターの底に軽石や鉢底石を入れる
2.プランターの8分目まで土を入れる
3.手のひらで押さえながら土を平らにならす
4.水をかけて土全体を湿らせる
5.種をまく
6.種が隠れる程度に土をかぶせる
7.かぶせた土が湿る程度に水をかける
種まきと一言で言っても、「ばらまき」「すじまき」「点まき」の3種類があります。
野菜によって種まきの方法は異なるため、種を購入した際は必ず袋の裏に書かれている説明を読み、それに倣って種まきをしましょう。
・栽培のコツ
野菜には、こまめに水をかけたほうが良いもの、乾燥に強いもの、間引きが必要なものなど、さまざまな種類があります。
育てる野菜の特性を知り、成長を確認しながら水やり、間引きのタイミングを覚えましょう。
さらに、野菜を育てていると害虫が発生することがあります。
野菜が育ちにくくなるだけでなく、マンションの隣人に迷惑をかけてしまう可能性もあるため、害虫対策を行いましょう。
雑草をこまめに抜いたり、虫除けとしてミントやカモミールなどのハーブを植えたり、プランターをネットで覆ったりして、野菜が育ちやすい環境を整えてください。
ベランダ菜園の注意点
ベランダ菜園を行う場合は、以下に気を付けて行いましょう。
・プランターの重量に注意する
土の入ったプランターは意外と重く、大きいものになると大人の女性では持てないほどの重量になります。
古いアパートや木造住宅の場合、耐久性、耐荷重ともに問題がある可能性が否定できないため、管理会社や大家さん、施工業者などに確認してください。
・仕切り板を塞がないように注意する
マンションやアパートのベランダは、緊急時の避難経路と消防法によって定められています。
そのため、プランターや鉢植えを置く際は、隣の部屋のベランダとの間にある仕切り板を塞がないように注意しましょう。
ベランダの大きさによってはプランターを満足に置けないという方も出てくるでしょう。
棚やスタンド、ラックなどを使って高低差を出し、小さめのプランターを並べられるスペースを確保してみてください。
・プランターが落ちないようにする
ベランダの向きによっては、強風が吹くこともあるため、プランターは高い位置に置かないようにしてください。
やむを得ずに高い位置にプランターなどを設置する場合は、手すり側ではなく、壁側に置き、落ちないように紐などでしっかりと固定しましょう。
・水たまりや水もれに注意する
ベランダは防水加工がされていないことが多く、仮に床に直接ウッドブロックやレンガを敷くと枯れ葉や泥水がたまり、害虫が発生してしまいます。
また、枯れ葉や土が排水溝に詰まると階下への水もれの原因になるほか、ジョウロでの水やりの際に階下へ水が飛んでしまうこともあるのです。
近隣住民とのトラブルに発展する恐れがあるため、こまめに掃除をし、水やり時には十分に注意しましょう。
・洗濯物を干すスペースと菜園スペースを分ける
洗濯物を干すスペースと菜園スペースは、極力分けたほうが良いです。
洗濯物が汚れたり、干す際に引っかかって破れたり、逆に植物を傷つけたりする可能性があります。
洗濯はほぼ毎日行うため、その分ベランダへの出入りも多くなります。
出入りの邪魔にならないように、ベランダの出入り口とは異なる場所に菜園スペースを設けることをおすすめします。
まとめ
マンションやアパートでも、管理規約で禁止されていない限り、家庭菜園を楽しむことは可能です。
日当たりや風通しなど、家庭菜園を行う上で確認すべきポイントや注意点はありますが、仮にベランダの環境が悪くても工夫次第で野菜は育ちます。
家庭菜園に興味がある方、ベランダ菜園を始めようと検討している方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。
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