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- 単身者限定賃貸での同棲!契約上何かまずいことってあるの?【アパート・マンション】
目次
「恋人といつでも一緒にいたい!」「もっとずっと彼(彼女)と一緒にいられたらいいのに…」仲の良いカップルであれば、おそらく一度はこんな甘い気持ちや切ない気持ちになったことがあるのではないでしょうか。
大好きな人と一緒にいる時間というのはとても楽しく幸せで、その時間を1分1秒でも長く過ごしたいという気持ちから、同棲に憧れる方も少なくないと思います。
朝起きて好きな人と一緒に朝ごはんを食べて、夜は一緒にテレビを観たりしながらゆっくりくつろぐ…。
そんな幸せいっぱいの同棲ですが、賃貸物件の契約においては注意すべき点が多々あります。
今回は、そんな同棲に関する賃貸契約についてのお話です。
単身者限定とは?どの範囲まで大丈夫?友達が一日泊まるのは?
単身者限定物件は大前提として
「生活音でのトラブルを減らすために入居者同士の生活スタイルが比較的似た単身者を対象とした物件」です。
部屋で静かに過ごしやすい反面、大きな物音を出せば近隣との騒音トラブルになりやすいでしょう。
友達が泊まることに関しては契約書に禁止の旨が書いてあることがよくあります。
しかし、友達や恋人・親族が1~2日泊まる程度の宿泊は容認されているケースもあります。
もっともよいのは「大家さんに事前に相談をしておく」ことです。
確認を取った上で友人を泊めれば悩みもないでしょう。
単身者限定のアパート・マンションで同棲はOK?NG?
3ヶ月前、今の彼とお付き合いを始めたAさん。
現在はどちらも一人暮らし中なので、お互い早く仕事が終わった日や休日などは、どちらかの家に行って過ごすこともあるそうです。
そんな中、ふと彼が「お互いの家を行き来するのもいいけど、移動時間が結構もったいないし、その分もっと一緒にいたいからうちで同棲しない?」と提案をしてきました。
思いがけない提案に少しびっくりしたAさんですが、やはり好きな彼と過ごせる時間が増えるというのは嬉しく、すぐに賛同したそう。
ただ、彼の住む部屋は1Kの賃貸アパート。
1Kといっても洋室部分は10帖ほどの広さがあり、クローゼットも大き目に造られているため、家具の配置などを考慮したらどうにか2人で住めなくもない広さです。
しかしここは『単身者限定』の賃貸契約となっている物件。
そのように決められている賃貸物件で、果たして同棲はできるのでしょうか?
単身者限定アパート・マンションでの同棲はやっぱりNG
Aさんカップルのように、彼か彼女のどちらかまたは両方が単身者専用の賃貸物件に住んでいて、その部屋で同棲をするというのは結論から言うとNGです。
その理由としては、単身者専用賃貸物件として契約している以上、そこに2人以上で住むのは契約違反となるから。
一般的な賃貸物件の場合、一人暮らしの方もいればカップルや夫婦で住む方もいたり、お子さんがいるファミリーの方が暮らしていたりと、様々な世帯の方が同じ屋根の下に入居しています。
そうすると生活スタイルが大きく異なり、例えば一人暮らしの方の上階に小さいお子さんがいるファミリーの方が住んでいる場合、お子さんが部屋を走り回る音や夜泣きの声が気になってしまうという事例も多いですよね。
また一人暮らしの方とカップルが隣同士に住んでいた場合、お隣さんが喧嘩をする声が聞こえてきたりすることもあるでしょう。
もちろん世帯構成が異なる以上、いくら気を付けていてもそうした生活音が響いてしまうことは仕方のないことです。
しかし極力そうした環境を避け、出来る限り静かにゆっくり過ごしたいという一人暮らしの方が多いのも事実。
そんな一人暮らしの方の需要に応えるために造られたのが、単身者専用賃貸物件です。
たとえ2人で住めるほど十分な広さのあるような賃貸物件でも、そこが「単身者専用」や「一人暮らし限定」などの契約となっている場合は、そこで同棲することはできません。
単身者限定アパート・マンションでこっそり同棲を始めたら?
同棲するためにまた賃貸物件を探して、契約を結んで引越しをして…と考えると、結構な手間がかかります。
そのため中には、家主さんや管理会社に内緒でこっそり同棲を始めたり、徐々に泊まる回数を増やして半同棲状態にするカップルも少なくありません。
そうした方は大なり小なり「バレなければ大丈夫」という気持ちがあると思いますが、それは無理な話です。
家主さんや管理会社は、管理している賃貸物件とは別のところに住んでいたり会社があるため、普段の入居者の様子をなかなか詳しく知ることはあまりありません。
しかし同じ賃貸物件に住んでいるご近所さんの目は意外と厳しく、実際に無断の半同棲や同棲が明るみになった事例の中には、ご近所さんから家主さんや管理会社へ連絡があって発覚したケースもあります。
無断同棲や半同棲は明らかな契約違反なので、発覚した場合は契約解除や強制退去となる可能性が非常に高いため、単身者専用賃貸物件での同棲・半同棲はやめましょう。
単身者限定アパート・マンションでの同棲は?
これまでは単身者専用賃貸物件での同棲についてお話をしてきましたが、ここでは『単身者専用ではない賃貸物件での同棲』についてお話します。
あなたか恋人のどちらかが単身者専用でない賃貸物件で一人暮らしをしていて、そこで同棲をしたいという場合は、必ず家主さんか管理会社へ事前に知らせなくてはいけません。
これは借主(入居者)の通知義務なので、もしそのことを伝えずに同棲を始めた場合、単身者専用賃貸物件でなくても契約内容に相違があるとして、何らかの警告を受けたりペナルティを受ける可能性が高いからです。
また単身者限定ではなくても、間取りによっては同棲ができない場合がありますので、そうした点も含めてきちんと家主さんや管理会社へ確認をしてください。
もしも今後同棲を考えるようでしたら、新しく物件を探す必要があります。
同棲・新生活の物件探しは「いえらぶ物件検索」がおすすめです。
物件が数多くされていることはもちろん、「二人暮らし向きの賃貸物件」や「家具家電付きの賃貸物件」などのこだわり条件があり検索しやすいです。
おわりに
幸せいっぱいの同棲生活ですが、そんな同棲生活を楽しく過ごすためには、事前の確認や必要な手続きをしっかり行うことが大切です。
いえらぶ不動産相談では、このようなカップルの同棲についてのご相談も承っております。
同棲についてのお悩みがある方は、ぜひご相談ください。
いえらぶでは物件や不動産会社の口コミを見て比較できます。
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Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。