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敷金を取り戻そう!賃貸物件で綺麗をキープするコツ。
目次
住み慣れた部屋から引っ越しをして、胸躍る新生活へ!
…しかし、賃貸物件から引っ越しをする際には「退去費」が発生してしまうことがあります。
新居の初期費用や引っ越し代で何かとお金が入り用なのに、退去するにもお金がかかってしまうなんて、額によっては家計への痛手になります。
退去の費用で損をしないためには、どのようにしたらよいのでしょうか?
基本、敷金は返ってくるもの
入居する時に保証金として預ける「敷金」ですが、なぜ必要なのでしょうか。
お部屋を借りた人は、皆一様に原状回復義務を負っています。
つまり、お部屋を借りた状態に戻す必要があるということです。
とは言っても、入居時と同じように"新品の状態"に戻すことではありません。
故意または誤ってついた傷や汚れは、もちろん借り主が負担します。
しかし、普通に使っていて発生した損耗ついては、貸し主が負担することになっています。
退去時に入居者の負担で補修をする必要がある場合に、その費用が最初に支払った「敷金」から差し引かれるわけです。
敷金-補修費用=戻ってくる敷金
となりますが、「退去時に敷金が戻ってきた」というケースはだいたい5割程度になるようです。
「敷金0円」で入居した場合
初期費用のお得な「敷金0円」物件ですが、退去の際には清掃費として退去費用を請求されることがあります。
契約書の特約事項の内容を確認しておきましょう。
「敷金0円」の物件を選ぶ場合は、初期費用を抑えられるというメリットと退去時のデメリットを踏まえ、部屋探しの時点から総額費用を考えて物件を見定めることが大切です。
敷金を含めて入居時に気を付けたいこと
ここでは入居時に注意すべきことについてお伝えします。
トラブルを回避するためにも、参考にしてくださいね。
<契約書をしっかり読もう>
経年劣化の傷や汚れについては、基本的に退去時の支払義務はありません。
しかしルームクリーニングの費用については、入居時の賃貸契約書に特約事項で借主の負担となっていることがほとんどです。
契約書を読み込む人はあまりいないものですが、特約事項で清掃費・修繕費についてどのように書かれているのか、契約内容をきちんと確認しましょう。
<気になる傷は記録しておく>
入居時に気になる傷や汚れがある場合、入居時チェックシートをなるべく早く不動産会社に送っておけば、退去時のトラブル防止になり安心です。
入居時チェックシートとは、入居時の室内の状態を記録しておく、独自の確認書です。
管理会社が入居時に記入と提出をお願いしてくることもありますが、入居者本人が紙を作成し写真などの記録を添えて管理会社に提出もできます。
入居してから2週間以内に提出するのが望ましいとされています。
<丁寧に住もう>
賃貸物件からの退去の場合は、「原状回復」が基本です。
住んでいるうちに故意または過失によって傷ついてしまった箇所は、元通りにしなければならない義務があります。
ただし、日常生活での小さな傷や経年劣化の汚れ、自然消耗はこれに含まれません。
原状回復は、「ピカピカ新品の状態に戻すこと」ではないのです。
原状回復の負担割合を決めたルールが、国土交通省よりガイドラインとして出されています。
経年劣化を考慮して計算するように定められており、ガイドラインに沿うと、長く住むほど経年劣化は仕方のないこととして「入居者の負担の割合」は低くなります。
入居者の負担になるもの
入居者の負担になるものは、あらかじめ把握しておきましょう。
<手入れ不足の汚れ>
水回りなどに発生するカビ汚れは、手入れ不足として入居者が修繕費を負担することになります。
<タバコのヤニ>
ヤニ汚れがついてしまった部屋は入居者の負担で、クリーニングかクロスの張替えになります。
<ペットのつけた傷>
可愛いペットと生活したのだから、敷金が返らないのは当然と考える入居者が多いようです。
<備品の紛失>
エアコン設置の壁穴の蓋(クーラーキャップ)や、洗濯機のホース接続用部品など、入居時に紛失してしまうことがあります。
その場合は、備品の代金を請求されてしまうことがあります。
敷金をできるだけ多く取り戻そう!賃貸住宅退去時のお掃除
これまで退去時の原状回復について見てきましたが、次は、退去時のお掃除についてお伝えします。
それまでお世話になったお部屋にありがとうの気持ちを込めて、しっかりお掃除すると敷金が多めに返ってくるかもしれません。
引越し後の新生活の費用にも充てられるので、できるだけ府金を多く取り戻しましょう!
<敷金を取り戻すためのお掃除>
では、どの程度の掃除が必要なのでしょうか?
できるだけ敷金を取り戻したいのであれば、
● 台所まわりの油汚れ
● 水まわりの水垢・カビ
● カーペットのシミ・クロスの汚れ
この3つは最低限キレイにしておきましょう。
<台所まわりの油汚れ>
台所まわりの油汚れを掃除するには、労力がいります。
洗剤は軽い汚れには中性洗剤、ひどい汚れにはクレンザー、さらにひどい場合はアルカリ性洗剤を使うことがおすすめです。
換気扇も油汚れがこびり付いているので、外せるところはすべてはずし、キレイにしてください。
<水まわりの水垢・カビ>
水まわりの水垢やカビは、油汚れほどの労力はいりません。
しかし、退去するまでは気を抜かずに清潔を保っておきましょう。
水垢やカビを効率よく取り除くには、中性洗剤が役立ちます。
強力なカビには、カビとり剤を使用することで、よりキレイに掃除ができるでしょう。
<カーペットのシミ・クロスの汚れ>
食べ物や飲み物のシミは、時間の経過とともに落ちにくくなるものです。
できるだけ敷金を取り戻すには、シミの種類に応じた方法でシミ抜きをしてみましょう。
<ジュースやコーヒー>
ジュースやコーヒーなどの水性のシミは、まず水を含ませたブラシでたたきます。
次に別に用意した布で吸い取るようにして汚れを移すと、キレイになるでしょう。
<カレーやマヨネーズ>
カレーやマヨネーズなどの水分を含んだ油性のシミは、台所用中性洗剤または洗濯せっけんが効果的です。
洗剤を含ませたブラシでたたき、汚れを別の布に吸い取らせて移すと、キレイになります。
それでも色が残っている場合は、漂白剤を利用することで、シミのないカーペットへと移り変わります。
もし高額な退去費を請求されたら…
もし高額請求されたら、まずは見積もりの明細を出してもらい、過分請求されている項目がないか確認しながら交渉してみましょう。
また、「自分で業者に依頼して原状回復します」と言えば退去費が下がることもあるようです。
立つ鳥跡を濁さず、そして自分もすっきり納得して退去できるようにしたいですね。
入居時にやっておくと後が快適!
新生活の場合は、ピカピカの住まいからスタートしたいもの。
新生活をはじめる上で、最初にひと手間かけておくと後々が楽!というポイントがあります。
ここでは、そんな「最初のひと手間」をご紹介します。
<汚れが付きにくくなる!>
ほとんどの賃貸物件の床には、あらかじめワックスが塗られた状態になっています。
これは、綺麗に見せると同時に汚れや傷が床に直接つかないようにするためです。
また壁紙も、これと同様の意味があります。
汚れや傷が直接付いてしまうと退去時には交換する必要が出て、敷金が戻らないばかりか追加で費用を請求された…なんてことにもなりかねませんよ。
最初に用意しよう
日頃から、汚れがつかないよう賃貸物件をキレイに保ちましょう。
そのために、汚れから賃貸物件を守りまるためのグッズをご紹介します。
<玄関マット>
居室内の廊下や部屋に外からの砂を持ち込むことを防ぎます。
<台所マット>
料理時の油や水跳ねからガードし、床を汚しません。
<お風呂マット>
浴室前にマットをひくことで水滴を吸収し、床を汚すことを防ぎます。
<トイレマット>
尿跳ねなどの汚れが床に付着することを防ぎます。
<レンジフードフィルター>
レンジフードの金属フィルターの前に張り付ける、使い捨てのフィルターのことです。
お料理時の油は煙となって、上に上がります。
あらかじめフィルターを使いカバーすることで、汚れたら掃除が面倒なフィルターを守ります。
<排水溝フィルター>
お風呂の排水口やキッチンのシンクに設置しておくことで、髪の毛や生ごみが排水口に流れるのを防ぎます。
排水パイプが汚れないので夏場の嫌な臭いなども防げます。
「こまめな掃除」がピカピカに保つキホン
キレイなお部屋をキレイのまま保つには、やはり「こまめな掃除」が基本です。
掃除を習慣化することで、より長い間ピカピカに保てるでしょう。
掃除を習慣化するコツはこの3つ!
掃除を習慣化するコツとしては、
1. 使った後はすぐに掃除する
2. 毎日少しずつでも掃除する
3. 掃除用具は使う場所のすぐ近くに隠して置く
この3つを守っているだけで、掃除を習慣化できるのです。
とくにはじめて1人暮らしをするという人は、こまめに掃除ができない方が多いので、意識的に掃除をするように心がけるとよいかもしれません。
<最初から水垢を付けないような工夫を>
キッチンのシンクやバスルームなどの水垢は、掃除のプロであっても落としにくい汚れだそうです。
掃除のプロでも手間取る汚れなのに、素人の私たちが新品のようにピカピカにするのは難しいもの。
それなら、最初から水垢を付けないような工夫をしましょう。
<水垢を付けないポイント>
1・キッチンシンクを使用後、水がついたままではなく布巾などで拭く。
2・バスルームは石けんカスを残さないよう、シャワーで水をかけて換気をしっかりする。
水をそのまま放置しないことが、水垢を付けないポイントとなります。
壁をヤニで汚さない
タバコのヤニには要注意!
壁を汚してしまう大きな原因の1つに、タバコのヤニがあります。
押しピンの穴や電化製品の熱によるススなどは、通常消耗として貸主が原状回復を負担すると決められています。
しかし、タバコのヤニで汚れた壁は別問題。
借主が意図的に汚した故意過失として、原状回復を求められることになるでしょう。
もしも既にヤニで壁を汚してしまっているのなら、こちら『【原状回復に役立つ!】壁のヤニ汚れを落とす方法』が参考になるかもしれません。
愛煙家は用意しよう
愛煙家の方は、とくにヤニの汚れに注意しましょう。
ご紹介するグッズを用意するとよいですよ。
<重曹>
なるべく低予算で壁をキレイにしたいという方は、重曹がおすすめ。
水と重曹を9:1の割合で混ぜて、雑巾でヤニ汚れがついた部分を拭いてください。
重曹は自然に優しく、お財布にも優しい最強の掃除グッズです。
ただし、木材や畳に使うと変色してしまう恐れがあるので、まずは色落ちしないか目立たない場所で確認してから掃除をはじめましょう。
<空気清浄機>
「掃除は面倒…」と言う方は空気清浄機を購入してください。
フィルター交換の手間は必要ですが、ヤニが壁につかないので安心です。
ヤニがついた壁紙を全面張り替えになって何万円も損することを考えると、初期投資は必要ですが長く使えるうえランニングコストも安いです。
空気清浄機の平均価格は部屋の広さや本体の機能にもよりますがだいたい15,000円前後で手に入ります。
<光触媒スプレー>
光触媒スプレーを壁に噴霧しておくと、太陽や蛍光灯の光に反応して有機物のニオイ、細菌を分解し、取り除いてくれます。
環境に優しいので小さいお子さんやペットのいるご家庭でも安心して使えます。
一度施行すれば半年はもつ優れもの!
ホームセンターやネットで1,000円くらいから購入できます。
まとめ
退去時と、新居に暮らしてからのお掃除方法などをご紹介してきました。
ぜひ皆さんも賃貸のお引越し時には今回ご紹介した内容を思い出して、敷金をしっかり取り戻しましょう!
いえらぶでは物件や不動産会社の口コミを見て比較できます。
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