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英語が苦手でも大丈夫!海外旅行の入国審査で使える便利なフレーズ&聞かれること【イミグレーション】

辻村 美咲

外国へ向かう飛行機の翼

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海外へお出かけの際、不安になるのが入国審査ですよね。

日本人は入国審査でフリーパスの待遇を受けることもありますが、だからこそ簡単な質問であっても聞かれると焦ってしまいがちです。

しかし、入国審査で聞かれることは大体決まっているので、何を聞かれるのか、どう対応すればいいのかを事前に把握しておけばスムーズに審査をクリアできますよ。

そこで今回は、入国審査に不安を感じているすべての人へ向けて、入国審査の目的や入国までの流れ、出入国カードの書き方と注意点、聞かれやすい質問・回答例などをご紹介します。

何をチェックする?入国審査のそもそもの目的とは?

外国の国際空港

いろいろと質問攻めにあう(イメージの強い)入国審査ですが、「自国に害をなす人物ではないか」「不法就労をしようとしていないか」「受け入れても問題はないか」などを確認するために実施されています。

パスポートをもとに渡航者の身元、過去の渡航履歴、渡航目的などを確認されるほか、滞在期間や滞在予定地、帰国日、帰国時(出国時)の航空券の有無なども質問されます。

また、こちらからの回答の内容次第では、それに関連することを追加で聞かれることも少なくありません。

ウソをついていないかを確認する重要な作業なので、質問されたことに対しては真摯に答えを返すことが大切ですよ。

なお、アメリカやカナダ、オーストラリアといった特定の国へ渡航する際は、渡航目的に合ったビザ(visa:査証)を持っているかチェックされるため注意しましょう。

現地の空港へ到着!審査から入国までの流れ

飛行機からイミグレへ向かう旅行者

入国の流れ | 入国審査場はイミグレーション(immigration)

入国の流れは「空港到着→入国審査→荷物受取→税関→入国」です。

空港へと降り立ったら、すぐに入国審査場(immigration/passport control)へ移動して列※に並び、入国審査官(immigration officer)に呼ばれるまで待機しましょう。

※アメリカの場合、入国審査エリアに「NON-US CITIZEN(他国の人/他国からきた人)」というラインがあるのでその列に並ぶ。

審査では、パスポートと出入国カード(immigration card)※が必要になります。

※国によって必要な場合と不要な場合がある。出入国カードの詳細は次項にて解説。

また前述したように、いくつかの国ではビザを確認されますし、帰国時の航空券も見せる必要があるので、これらの必要書類は取り出しやすい場所にしまっておきましょう。

提出は義務!入国&出国時に記入する出入国カードとは?

飛行機の機内窓から外を見る女性

出入国カードは、海外旅行へ行く際に必須の用紙。日本以外の国へ入国するときは入国カードを、日本以外の国から出国するときは出国カードを記入し、提出します。

基本的に入国カードは飛行機のなかで配られるので、多くの人が機内いる間に記入を完了させることになります。

「氏名」「生年月日」「国籍」「住所」「職業」「パスポート番号」「搭乗地」「到着便」「滞在中の住所や電話番号」などを記入する欄があるので、記入漏れがないように一つひとつ丁寧に書きましょう。

以下にて、ちょっとだけ注意したい項目と書き方のコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

・記入はすべて大文字のアルファベット

出入国カードは、すべて大文字のアルファベットで記入します。

通常、英単語や英文を書く場合は頭文字だけを大文字にし、あとは小文字で書きますよね。しかし、出入国カードはすべて大文字で記載します。

なお、筆記体のように文字を崩さず、丁寧で見やすい活字体(JAPAN)で書きましょう。

・本国の住所は普段とは逆の順番で書く

出入国カードに住所を記入する際は、書く順番を逆にします。

例)〇〇県△△市□□町◇◇1-23

◎→◇◇1-23 □□-CHO, △△CITY, 〇〇,JAPAN

※都や県、府を示す英表記はなしでOK

・職業も英語表記で記入するので調べておく

出入国カードには職業を記入する欄がありますが、日本人は自分の職業を英語で説明する機会が少ないため、どう書いていいのか迷う人も多いようです。

自身の職業を英語で記す場合、どういった表記になるのかを事前に調べておきましょう。

以下、職業の英語表記一例

>会社員(OFFICE CLERK/OFIICE WORKER)

>国家公務員(GOVERNMENT OFFICIAL)

>地方公務員(LOCAL GOVERNMENT OFFICIAL)

>社長(PRESIDENT)

>会社役員(EXECUTIVE)

>農業従事者(FARMER)

>漁業従事者(FISHERMAN)

>医者(DOCTOR)

>看護師(NURSE)

>個人経営者(PROPRIETOR)

>学生(STUDENT)

>主婦(HOUSEWIFE)

>無職(NONE)

参考:JAL「出入国書類の書き方

・最後の署名はパスポートと同じサイン

出入国カードの一番下には、署名をする欄があります。記入の際は、パスポートに署名したものと同じサインをしてください。

上記でもご紹介したように、出入国カードの書き方はJALのホームページなどにも記載されているため、メモしておくのも一つの手です。

また、海外旅行用に販売されているガイドブックなどにも記載されているので、メモでは不安という人は手荷物にガイドバックを入れておくのもよいでしょう。

なお、出入国カードを記入するためのボールペンを忘れる人も多々います。機内で配布されるとは限らないので、あらかじめ手荷物に入れておくことをおすすめします。

「Next!」が聞こえたらあなたの番!パスポートを渡すときの流れとフレーズ

イミグレーション

前に並んでいる人が終わり、「Next!(次の人!)」と声がかけられたらいよいよあなたの番です。

まず入国審査官はパスポートの提示を求めてきます。以下のように「パスポートを見せてください」と言われたらパスポートを手渡しましょう。

例)

「May I see your passport?」

「Show me your passport, please.」

「Passport, please.」

「Passport!」

入国審査官の対応は人によって異なり、目線を合わせて明るく丁寧に話す人もいれば、目線を合わさず単語だけで指示する人もいます。

ただ、相手の対応は気にしなくても大丈夫です。どんな入国審査官にあたっても丁寧に落ち着いて答えれば、入国審査はクリアできますよ。

また、パスポートを手渡すときは無言でもいいのですが、英語を話すことに慣れるためにも「どうぞ、こちらです」のような言葉を添えるとよいでしょう。

例)

「Here you are.」

「Here it is.」

「Here you go.」

「Right here.」

簡単な単語でも、口に出すと気分がほぐれますし、通じると話すことに前向きになれますよ。

なお、国によっては本人確認のためにカメラを見るように言われることがあります。

「Look at the camera, please.(カメラを見てください)」と言われたら、「OK.(わかりました)」と返事をし、指示に従いましょう。

メガネやマスク、帽子などはあらかじめ脱いでおくとスムーズです。

どんなことを質問される?入国審査で聞かれること・回答例

旅行者とパスポートを確認する入国審査官

入国審査では入国審査官からいくつかの質問を受けますが、どの国においても質問の内容は大差ありません。

おもに質問されるのが「渡航目的」「滞在期間」「滞在先」「同行者の有無」「帰りの航空券の有無」などです。

以下では、入国審査で聞かれやすい質問と回答例を項目別にご紹介します。まれに聞かれる質問も合わせてお伝えするので、ぜひ活用してみてください。

「渡航目的は何ですか?」

入国審査官から真っ先に質問されるのが、「滞在の目的」です。

仮にうまく聞き取れなくても、「purpose(目的)」や「business(仕事)」などの単語をひろえれば、渡航目的を質問されているのだなと判断できるでしょう。

「What's the purpose of your visit?(滞在目的は何ですか?)」

「Are you here for business or vacation?(仕事できましたか?それとも休暇ですか?」

上記のように聞かれたら、以下のように答えましょう。

「here for Sightseeing.(観光できました)」

「here on Business.(仕事できています)」

「Holiday.(休暇です)」

単語でも渡航目的は十分に伝わるので、安心してくださいね。

なお、上記のやり取りに慣れたら「〇〇の理由で△△にきました」など、ちょっとした会話で答えてみるのもGOOD!

「here on summer vacation for sightseeing with my family.(夏季休暇を利用して、家族で観光にきました)」

「どのくらい滞在する予定ですか?」

カレンダーで旅行日程を確認

渡航目的とセットで聞かれることが多いのが、滞在期間と帰国予定日です。「How~」「When~」で聞かれることが多いので、注意して聞いてみましょう。

「How long are you planning(going) to stay?(どのくらい滞在する予定ですか?)」

「How long will you stay in this country?(この国にどのくらい滞在しますか?)」

「How many days will you stay?(何日間滞在しますか?)」

「When will you return to Japan(your country)?(いつ日本に帰国しますか?)」

答える場合、日数や週で答えてもいいですし、具体的な日付を伝えてもかまいません。

「5 days.(5日間です)」

「2 weeks.(2週間です)」

「Until December 1st.(12月1日まで)」

「I'll go back on December 1st.(12月1日に帰ります)」

「I'll return home on the 1st of December.(12月1日に帰国します)」

なお、乗継ぎのために一時入国する際は、「changing planes.(トランジットのみです)」と伝えましょう。

「どこに滞在する予定ですか?」

現地での滞在先をたずねるのは、もはやお決まりと言えます。

「Where will you stay?(どこに滞在する予定ですか?)」

「Where are you staying?(どこに泊まりますか?)」

「Have you booked(reserved) any accommodation?(宿泊先の予約はしていますか?)」

どこに泊まるのかを聞かれた場合は、ホテルの名称とエリアを伝えます。

「○○hotel in △△(△△にある○○ホテルです)」

予約があるかどうかを聞かれたときは、ホテルの名称と予約の有無を伝えてください。

「Yes, I've booked(reserved) 〇〇hotel in △△(はい、△△にある○○ホテルを予約しています)」

「Yes, I have a room booked at ○○hotel in △△.(はい、△△の〇〇ホテルに部屋を予約しています)」

友だちの家などに泊まるときは、以下のように答えれば問題ありません。

「going to stay at my friend's place.(友だちの家に泊まります)」

海外旅行では都市を移動したり、いくつもの宿泊施設を利用したりすることも多いですが、基本的には到着日に泊まる宿泊施設の情報を答えれば問題ありません。

なお、「相手にちゃんと伝わるのかが心配」という人は、宿泊施設の予約情報が記載された紙を用意し、それを見せましょう。

「一人での(友だちとの)旅行ですか?」

仲間と海外旅行を楽しむ

入国審査では、同行者について聞かれることもあるので、一人旅なのか、家族や友だちが一緒なのかを答えましょう。

「Are you traveling by yourself?(一人での旅行ですか?)」

「Are you traveling with your family?(家族との旅行ですか?)」

「Are you traveling with your friends?(友だちとの旅行ですか?)」

質問への回答は、簡潔でかまいません。

「traveling by myself.(一人旅です)」

「traveling With my family.(家族と一緒です)」

「traveling With my friends.(友だちと一緒です)」

また、「With~」のあとに同行者との関係性をより明確に述べるとより理解が早まります。

「With my husband/wife.(夫/妻と一緒です)」

なお、一人旅と答えた場合、現地に友だちや知人がいるかどうかを聞かれることがあります。

「Do you have any friends in 〇〇?(現地に友人はいますか?)」

特に、一カ所の国または都市に長くとどまる場合は聞かれやすい傾向にあるとのこと。

「No.(いません)」と答えた場合、さらに色々と質問されるでしょうが、ウソをつくのはいけません。滞在目的を伝えて帰国の意思をしっかりと示せば、正直に「いない」と答えても問題はないでしょう。

「帰りのチケットはありますか?」

帰国する意思を確認するため、帰国便を予約しているかどうかを確認されることも増えています。

「Do you have a return ticket?(帰りのチケットはありますか?)」

答えるときは、以下のように伝えればOKです。

「Yes, I do.(はい、持っています)」

「Yes. I have booked(reserved) a return flight on December 1st.(はい。12月1日に帰りの便を予約しています)」

このほか、帰国便の予約確認書を見せるという方法もあるので、話すのが不安な人は帰りのチケットを手元に用意しておきましょう。

なお、必ずしも帰りのチケットがないとダメというわけではありませんが、入国審査が厳しい国では帰国便の航空券がなければ入国自体がむずかしいケースもあります。

思わぬ足止めをくらうことになるおそれがあるので、よほどの事情がない限りは、帰りのチケットを予約しておくといいですね。

「どこか行きたいところはありますか?」

海外の地図で観光地めぐり

頻度は多くありませんが、本当に観光目的で渡航したのかを確認するために観光したい場所を聞かれることがあります。

「Do you have anywhere you would like to go?(どこか行きたいところはありますか?)」

「Where would you like to visit in ○○?(○○ではどこに行きたいですか?)」

「Is there a place that you'd like to visit in ○○?(○○で行ってみたい場所はありますか?)」

滞在地にある有名な観光スポットを覚えておくとスムーズですし、観光スポットの名前が出てこないときはガイドブックを開いて「Here.(ここです)」と見せても大丈夫ですよ。

まとめ

入国審査に対して、「うまく聞き取れるかな」「思わぬことを聞かれたらどうしよう」「答えられなくて恥ずかしい思いをするかも」など、押しつぶされそうな不安を感じてしまう人も少なくありません。

英語が苦手な人もいますし、入国審査が厳しい国も確かにありますが、審査で聞かれることは大体決まっているので、あらかじめ答えを準備しておけば問題はないでしょう。

海外旅行の目的や計画をちゃんと説明できるように、万が一に備えてホテルの予約情報や帰りの航空券などを手荷物のバッグに入れておくと安心ですよ。

頻繁に空港を利用する人や、これからその予定がある人にとって空港までの交通アクセスは便利な方がいいですよね。

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Writer この記事を書いた人

辻村 美咲
結婚・出産を機に、広報担当の会社員からフリーのライターに転身。最近の楽しみは、娘と一緒に通っている英会話教室。日本語だけではなく、いつか外国語でも情報を発信したい。美容、健康、観光など、いろいろなジャンルの記事を執筆しています。
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