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フローリングか?それとも畳か?
- 洋風の住宅が増えてきているが、フローリングと畳ではどちらが寛げるかアンケートをとった。
- 畳派が圧倒的に多くなり、欧米化が進んでも日本の伝統を好む傾向が強く見られた。
- フローリング派の意見で多かったのは、畳の手入れについて懸念する声だった。
日本の住宅事情は年月を経るにつれて次々と変化している。
現在は床にフローリングを使用した洋風の住宅が増えているが、一方では日本で数百年も前から伝わる床材である畳を使用した和風の住宅も数多く残っている。畳職人が減ったり、畳屋が閉業したりすることが増えて、畳が廃れているという声もあるが、日本の文化が生み出した伝統的なものとして根強い人気を誇っているのも事実である。どちらも、現代の日本になくてはならない床材であるが、果たして日本人が寛げるのはフローリングの洋室と畳の和室のどちらなのか、アンケートをとった。
質問の内容と回答は以下の通り。
- あなたが寛げるのはどちらですか?
- ・フローリングの洋室:34%
- ・畳の和室:66%
フローリングの洋室が現代の住宅に多いという印象だが、寛げるかどうかという観点からすると、畳の和室のほうが圧倒的に多い。畳の和室と答えた方の意見は、
「畳の和室は横になって、お昼寝することができる。イグサの香りも大好きです。リラックスできるのは畳です。」
「寝転んで寛ぐのが好きなのと、畳の手触り、柔らかさが心が落ち着くからです。フローリングだと質感がかたく、背の高い家具が多くなり圧迫感があるため。」
というものがあり、特に、畳の素材であるイグサの香りが落ち着くという意見が多かった。やはり、畳の香りや手触りが落ち着くというのは日本人の遺伝子に深く刻み込まれているのかもしれない。
フローリングの洋室と答えた方の意見では、フローリングの雰囲気が好きだからという方もいたが、
「畳はダニが心配」
「畳だと飲み物を零してしまった時に大変だから」
「畳は掃除が大変そう」
「畳の上に家具などを置くと傷みそう」
という、畳の手入れの難しさを指摘する声が多かった。また、床に直接座る習慣がないのでフローリングに椅子のほうが良いという方もいた。しかし、フローリング派の中にも、畳の部屋も風情があって好きだという意見もあった。
回答を見ると、それぞれの好みや生活習慣によって、フローリングと畳のどちらが寛げるかが全く違うということ、そして、必ずしも好みの部屋と寛げる部屋が同じというわけではないということがわかる。今回のアンケートの結果を見ると、フローリングが寛げるという方も、畳が寛げるという方も、自分の好みだけでなく生活習慣も踏まえた上で回答していることがわかった。フローリングも畳も、それぞれ違った良さを持っており、現代の日本人には必要不可欠である。日本人は、外から入ってきた文化と国内の伝統文化をうまく共存させることができるのかもしれない。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2014年4月7日~4月9日
- 有効回答数:100サンプル
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