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- 今日は「山の日」!アウトドア派に人気な山林ってどう買うの?
8月11日は「山の日」!
テレビ番組やアニメなどでもキャンプを中心に取り上げられ、若い世代を中心にアウトドアブームが起こっている今日この頃。
アウトドア派の方のなかには、好きが高じて自分だけのプライベートキャンプができる山林を買う方もいるんです!
ですが、実際に山林ってどのように買うのでしょうか?
今回は山の日にちなんで、山林の魅力や探し方をご紹介いたします!
購入費用や注意点も併せて解説いたしますので、アウトドア好きの方や山林の購入に興味がある方は、是非ご覧ください。
自分だけの山ライフを!山林の魅力と使い方とは?
近年のキャンプブームによって、アウトドアを楽しむために山林を買う方が増えています。
ですが、山を買うといっても実際どのように使ったら良いのか、具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?
ここでは山林を買うことでできる、人がいない自然のなかだからこその体験をご紹介いたします。
プライベートキャンプ
プライベートキャンプとは、文字どおり少人数でおこなうキャンプのことです。
自分が所有する山なので誰にも邪魔されずにゆっくりと、自分たちだけの時間を楽しめます。
生えている木々や枝などを利用して、ブッシュクラフトを楽しむこともできますよ。
自伐型林業
自伐型林業とは、木材の伐採や山の整備を自らの手でおこない、収入を得る林業のことです。
チェーンソーや軽トラックなど、小型の機材と山林さえあれば参入できるので、若い世代の参入も多く、注目されています。
少資本で済むだけでなく、木材を間伐していくので良質な木を育てつつ森林を保全することもでき、持続可能性も高いです。
このように山林はキャンプなど自然を楽しむ遊びだけでなく、自分たちで自然をつくり、育てていける可能性があるんです!
どうやって見つける?山林物件の探し方とは?
山林を購入するためには、まず販売されている山林を見つけ出す必要があります。
とはいえ、山林は通常の土地のように売られていることは少なく、見つけるためには少し工夫が必要です。
ここからは、山林物件の見つけ方と見つけた後にやることをご紹介いたします。
山林物件を探す3つの方法
山は一般の物件や土地が掲載されているようなポータルサイトや不動産会社ではなく、別のルートで探した方が見つかりやすいです。
山林物件は、主に以下の3つの方法で探すのがおすすめです。
地元の不動産会社に行く
山を所有している方は高齢の方も多く、地元の不動産会社に売却について相談をしている場合があります。
山林を購入したい地域の不動産会社に行って、物件がないか聞いてみましょう。
森林組合に問い合わせる
森林組合とは、その地域において山林の管理や整備に関わる所有者が共同で事業をおこなうために設けている協同組合のことです。
そのため山の相続に困っている人がいれば紹介してもらえる可能性があります。
山林売買サイトで探す
山林を買う一番簡単な方法は、山林の売買を専門としているサイトを利用することです。
数は少ないものの、全国の山林情報が載っているので、不動産会社や森林組合に問い合わせるよりも効率的に探すことができます。
買いたい山林が見つかったらやる2つのこと
気に入った山林が見つかったら、早速購入…ではなく、買う前にやるべきことがいくつかあります。
山林物件の資料を取り寄せる
山林物件にも通常の物件と同じく、詳細を記した資料が用意されていることがあります。
不動産会社や森林組合に問い合わせる場合は直接、山林売買サイトから問い合わせる場合は問い合わせフォームなどから聞いて、資料を用意してもらいましょう。
山林の下見と調査をする
次に、取り寄せた資料を参考にしながら、実際に山林を見学します。
生育している木や土など山林内の状態はどうか、車が乗り入れられる接道や林道はあるか、キャンプなどが目的であれば水場や平地があるかどうかを、目で見て確認しましょう。
現地へ行く前にはルートをしっかりと調べ、服装や装備も整えて安全第一で見学するようにしましょう。
山林の売買契約の手続きや購入費用の内訳とは?
見学が済み、希望する条件に合った山林であることが確認できたら、次は購入のフェーズです。
山林の売買契約の手順
山林の購入は以下の手順に沿って進めていきます。
申込金を支払って成約する
引渡し日を決め、必要書類を準備する
登記に関する諸費用を支払い、移転登記を完了させる
残金を支払って、引渡しを完了させる
山林所有地の市町村に「森林の土地の所有者届出」または「国土利用計画法の届出」を提出する
不動産取得税を収める
このように、購入してから引渡しまでの流れは通常の物件購入と同じですが、引渡し後には森林を利用するための届出を提出しなければなりません。
また購入してから数か月後には不動産取得税を納税する必要もあります。(*保安林の場合は不要)
山林の購入費用
先述したとおり、山林の購入費用には物件費用だけでなく、手続きに関する費用も発生します。
山林物件の購入代
仲介手数料
登記諸費用
印紙代
不動産取得税
こちらも通常の物件と同様、山林自体の費用に加えて登記に関する費用や印紙代など、不動産の購入にかかる必須費用が発生します。
また、不動産取得税も発生しますが、山林の場合は課税標準額が低いので、それほど高額にはなりにくいという特徴があります。
山林の維持費用
山林の購入後に必要な維持費用は以下のとおりです。
固定資産税
メンテナンス費用
こちらも通常の不動産と同様、毎年固定資産税が発生します。
ですが、不動産取得税と同じく課税標準額が低いため、1haにつき数千円程度と非常に安価です。
また、生育途中の山林や、山林をキャンプなどの用途に合うように整備したい場合は、メンテナンス費用もかかります。
十分に木々が育っている山林であれば手入れの必要がほとんどないので、メンテナンス費用がかからないことも多いです。
山林の購入で気を付けるべき注意点とは?
一戸建て住宅やマンションの購入とは違い、山林の購入は多くの方にとって馴染みがなく、イメージがしづらいですよね。
ここからは、山林の購入で気を付けるべきポイントをご紹介いたします。
格安の山林
格安で販売されている山林物件には、勝手に伐採ができないなど、何かしらの問題があることが多いです。
万が一トラブルが起こった際には責任問題に発展する可能性もあるので、格安の山林はあまりおすすめできません。
もし購入される場合はそれなりのリスクがあることを理解したうえで購入の是非を判断しましょう。
境界が曖昧な山林
山林は境界が曖昧なことが多く、土地の一部が実は他人のものだった、なんてことも多くあります。
境界に関するトラブルを避けたい場合は、地籍調査済みの境界線が明確な山林を購入するようにしましょう。
境界が曖昧な山林を購入する場合は、土地が広い山林を選び、土地の真ん中を利用することでトラブルの心配が減りますよ。
市街化調整区域の山林や保安林
市街化調整区域に指定されている山林は、家などの建築物を建てることができません。
また、保安林も同様に建物を建てることができないほか、無許可で森林を伐採することもできません。
購入後の利活用や育林を目的にしている場合は、市街化調整区域の山林や保安林は避けた方が良いでしょう。
山林内に家の建築を検討するなら、接道義務を満たせる道路が山林内に含まれているかどうかも確認しておきましょう。
まとめ
山林の購入は一見すると難しいイメージがあります。
しかし、実際には価格が安く、林業にも比較的低いコストで参入できるんです。
プライベートキャンプでの利用や育林、生育した木材の販売など、将来にわたって持続的な楽しみ方ができるのも魅力的なポイント。
この記事でご紹介した購入の手続きや購入費用、注意点を参考に、山林の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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Writer この記事を書いた人
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