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日本における洋室の浸透と和室への愛着
- 洋風の建物が増えてきている今、一戸建てを作る際和室を作りたいかアンケートをとった。
- 85%の人が作ると答え、洋室にはない温かみを求める声が多く上がった。
- 作らない派の意見としては、利便性の面から敬遠する姿勢が多く見受けられた。
欧米の文化が流入し、衣食住のすべてに浸透してきた現代日本。特に建築物においては洋風の建物がかなり多く、一人暮らしのアパートやマンションに至っては大抵はフローリングの部屋で、和室の方が珍しいというような状態である。フローリングは畳に比べて掃除や手入れが楽という事もあり、その広い普及率は理にかなっていると言えるだろう。
では、日本人は和室に対してどのような思いを抱いているのだろうか。今回、一戸建ての家を建てるという状況下で和室を作る人はどれくらいいるのか、アンケートを取ってみた。
質問内容とアンケート結果は以下のとおりである。
- 一戸建てを建てる際、和室を作りますか?
- ・和室を作る派:85%
- ・和室を作らない派:15%
洋室の普及率とは逆に、和室を作る派が圧倒的に多いという結果が出た。その理由は以下のとおりである。
「そのまま座ったり寝転んだりできるし、畳の温もりや和室独特の雰囲気が好きだから」
「フローリングと違って、座ったり寝転がったりしたら、あたたかみが感じられるので好き」
「和室は必要です。ごろごろできるイメージがあり、癒されます」
「お客様がお泊りになる際に床にお布団を敷くのは抵抗があるため」
「和室は一室ある方が、なにかと便利なのではないかと思う」
和室を作る派の意見としては、洋室にはない雰囲気や温かみに癒されるからというものが特に目立った。
フローリングの利便性を認める声を多かったが、それを含めても一戸建てなら一部屋は欲しいという意見が多く、また和風のものが好きで一人暮らしであるため、和室を探したという実体験も寄せられた。
一方、和室を作らない派の意見は以下のとおりである。
「和室があると掃除が面倒だと思う。畳までキレイにすることが出来る自信もない」
「洋室と違って手入れや掃除をきちんとしなければならないし、手間がかかるから」
「和室があっても結局洋室のように使うと思うので必要ない」
「和室よりフローリングの方がすごしやすいため必要性がない」
「あればあったでよいが、無くても特に支障をきたさないから」
作らない派の意見としてはやはり、利便性の面から敬遠する姿勢が多く見受けられた。また、和室そのものが特に好きでもない・苦手という意見もいくつか見られ、こちらは和室の必要性が感じられないという結論に達しているようである。
今回、これほど圧倒的に和室を作る派が多い結果となったのは、洋室の浸透を考えると不思議なものである。アンケートの回答理由からは、現代日本においても和室の独特の雰囲気や畳の匂い・感触を愛する人は多く、くつろぎの場としての和室を欲しているという事が分かる。
和室への愛着を持つ人が多いという事は、和室での暮らしを経験したことのある人がいまだ大多数を占めているという事である。このことから、住宅の外見や内部のほとんどの部屋が洋風であっても、少なくとも一部屋は和室を備えている家が多数であるという、日本の住宅事情がうかがえるのである。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2014年3月14日~3月19日
- 有効回答数:100サンプル
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