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人気があるのに支持が上がらないオール電化、その理由

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ハイライト

  • 普及しつつあるオール電化だが停電時や料金値上げ等懸念点も沢山ある。
  • 自家発電ならオール電化が良いと思うかアンケートをとってみた。
  • はいと答えた人が6割を超え、コスト面や安全性が評価された。
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オール電化は、夜間電力など安価な電気を使用することによるコスト削減や、その利便性により普及しつつありました。しかし、2011年に東日本大震災が発生、電気の供給がストップすることで生活に支障を来たし、災害時のライフラインの脆弱性が明らかになりました。その後は継続的に電気料金が値上げされていることもあり、オール電化に対する評価は下降傾向にあります。

近年、一般家庭においても太陽光発電の設備を設置できるようになってきたことで、自家発電とオール電化を組み合わせることも可能になっています。そこで、自家発電が可能であればという条件付きで、オール電化に関するアンケートを取ってみました。

アンケートの質問内容と結果は、以下の通りです。

自家発電できるならオール電化がよいと考えますか?

自家発電できるならオール電化がよいと考えますか?
・はい:62%
・いいえ:38%

災害時に弱いオール電化ですが、自家発電という大きなアドバンテージを得ると、支持する方が多くなるようです。

「自家発電できるならコスト面や安全性などからも魅力的でよいと思う」
「売電なども考えると、太陽光の自家発電は、お得だと思います。災害などで、電気やガスが止まっても、自家発電なら影響もないから。」
「売電などの大きな設備では無い、太陽光発電が良いと考えています」

自家発電により、コスト面や安全面などの、オール電化の優位性がクローズアップされるという意見が目立ちます。電気代は上昇傾向にありますが、最近は太陽光発電もあるので、これと組み合わせることでコストを削減できることも大きいようです。


自家発電ができたとしても、オール電化には頼りたくないという意見も一定数見られました。

「すべてを電気だけに頼るのは不安定だったりかえって家計に悪いこともあるため」
「その自家発電が出来なくなったら、家のことが何も出来なくなってしまいそうで、イマイチ信用できない。」
「自家発電できるのは魅力的だが、オール電化にしてしまうと何らかの原因で電気が止まった場合にとても困るので。」

電気だけに頼っている状態で、電気が供給されなくなった時を危惧している意見が目立ちました。万が一に備え、複数のエネルギーが必要と考えている方が多いようです。


今回のアンケート結果で、自家発電さえ可能であれば、オール電化にしたいと思っている人が結構多いということがわかりました。反面、設置費用の問題や、電気だけに頼る生活に危機感を感じている意見も見られました。一つのエネルギーに頼らないという考え方は、2011年の大震災発生によってリスクの分散が謳われましたが、この意識が広く国民にも浸透した結果、個人の危機管理能力が向上している証なのでしょう。

裏を返せば、電気に変わる予備のエネルギーがセットになっていれば、オール電化を支持する人が増えるかもしれません。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2014年4月23日~4月28日
  • 有効回答数:100サンプル
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