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- アロマテラピーは冷え性に有効?妊娠中も可能なの?そんな疑問に答えます!
目次
アロマテラピーとはなにか?聞いたことはあるけれど、説明は難しいと思う人が大半だと思います。
アロマテラピーを香水と同等のものと考えてしまい、間違ったイメージを持っている人も多い。
本来、アロマテラピーは昔ながらの治療法でとても歴史の長いものです。
また、女性の体に良い効果が期待されていて特に期待できるものは冷え性です。
どのような理由から効果が期待できるのか、アロマテラピーの歴史とともにご説明いたします。
アロマテラピーはいつからある?香水との違いは?
アロマテラピーの言葉自体は、1930年頃にフランスの調香師であり香料研究者出会ったルネ=モーリス・ガットフォセが、命名したアロマ(芳香)とテラピー(療法)を合わせた造語です。
しかし、アロマテラピー自体は遥か昔から存在していたのです。
<アロマテラピーの歴史>
アロマテラピーとの言葉ができるずっと前からアロマテラピーの歴史は始まっています。
世界中の歴史にアロマテラピーとの言葉を使わずとも芳香植物による効果を利用した記録が残っているのです。
まず有名な話では、古代エジプト人はミイラを作る時の防腐剤として植物の精油を利用していたそうです。
また、イエス・キリストも同様に精油を使用して人々の怪我を治療していたとの記載が聖書にあります。
西洋だけでなく中国やインドでも芳香植物を治療に使っていたとの記録が残っており、日本も例外ではありません。
日本でアロマテラピーが認識されたのは1980年代ですが、古来より「ヨモギ湯」「ゆず湯」が存在していました。
現代でも冬になると体を温めるために「ゆず湯」に入りますよね。私たちは、知らず知らずのうちにアロマテラピーと接点のある生活をしているのです。
その他に有名なエピソードでは、アロマテラピーで用いられる芳香植物の中に殺菌作用があり、中世ヨーロッパではペストの大流行時に予防に使われたとの記録もあるほどです。
そして、香料を扱っていた商人たちはペストにかからなかったとも言われています。
現代のように、医学が発達していなかった時代にアロマテラピーは大きな役割を担っていたようです。
そして近世になり、歴史上医学が急速に発展し、芳香植物による治療は表舞台から消えていきます。
それでも手軽な療法ですので、民間療法として根強く残っています。
また、現代医学ではさまざまな病気を治療できますが、ストレス予防や心のリラックスは香草植物を利用した方が有効的であると再認識されるようになりました。
こうしてアロマテラピーは現代にも欠かせないものになったのです。
<香水とアロマの違い>
香水とアロマの違いを知らない人が多いと思いますので、簡単にご説明します。
香水は香りを楽しむもので、アロマは香り以外にも多くの効果が期待できるもの。
このような大きな違いがありますので、似て非なるものなのです。
2つの違いを理解するとアロマテラピーの本質が見えてきます。
<香水の成分と効果>
多くの香水は合成香料=主に石油から作られた人口の香料です。
「天然の成分配合」をキャッチコピーにしている商品もありますが、実際の割合では天然成分が数滴しか配合されていないことも珍しくありません。
大量生産の必要がある香水は安定して同じ香りを保つためと、コスト的な問題で精油分量の増加が困難なのです。
香水の効果はその名の通り、香りのみです。
ブランド力もありますので自尊心を高められますが、特に体に良い効果は期待できません。
<アロマの成分と効果>
アロマは100%天然の植物の香りで植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使用します。
※人工合成したものが含まれたアロマオイル(天然成分100%未満)を使用することもあります。
大量の原料植物から、少量しか抽出できないため非常に貴重なもの。
たとえば精油1kgを得るためにラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン必要になります。
工程は非常に手間もかかりますので、大量生産は難しいですが体に良い効果が期待できます。
・鎮静作用
心と体の働きを緩やかにし、リラックスができます。
・消化促進・食欲増進作用
胃腸の消化活動を活発にする効果が期待できますので、体調不良時にオススメです。
・ホルモン調節作用
女性の悩みであるホルモンバランスの乱れを整える効果が期待できます。
・免疫賦活作用
免疫の働きを活性化させ強い体をつくる効果が期待できます。
・抗菌・抗真菌作用
カビや細菌の増殖を抑えるため、室内環境を整える効果に期待できます。
・抗ウイルス作用
ウイルスの増殖を抑える効果が期待できます。
・虫除け作用
虫が嫌がり虫除け効果を期待できます。
精油の種類により別の作用がありますので、いくつもの精油を使えばさまざまな不調に効果を期待できます。
また好みの香りに調合すると、体への作用だけでなく精神的なリラックスも可能ですよ。
女性の敵!冷え性の原因とは
冷え性は万病のもとです。
手足が冷たくて布団に入ってからもなかなか眠れなかったり、どんなに体を暖かくしても足先が氷のように冷たくて感覚がなくなったりなど、毎日続くとツライですよね。
多くの女性が冷え性に悩んでいて、自覚症状のない方を含めると女性の8割以上が冷え性だと言われています。
それは、なぜなのでしょうか?その原因を調べてみました。
<冷え性になる原因>
冷え性の原因は女性特有なものが多いです。
・ストレスや更年期は女性ホルモンの分泌が乱れ、血行が悪くなり体内に上手に熱を送れません。
・筋肉が不足していると、単純に筋肉による発熱や血流量が少なくなりますので男性でも筋肉量が減ると冷え性になります。
・不規則な生活やストレスにより自律神経が乱れ体温調節機能が低下します。
また、冷暖房による室内と外の温度差が自律神経に悪影響を及ぼすことも。
現代社会はとても自律神経が乱れやすい環境であると言えます。
その他にもキツい靴や下着で体を締め付けたり、ダイエットで食事量を減らしたりなども冷え性の原因です。
冷え性は、まさに現代女性から切り離せないものだとわかっていただけたかと思います。
女性の敵!冷え性をアロマテラピー作用で緩和?
冷え性の原因についてご説明させていただきました。
冷え性の対策はさまざまですが、即効性を求めるばかりで体に良いとは言えないものもあります。
アロマテラピーを冷え性対策に取り入れると、冷え性への効果だけでなく代謝が良くなりダイエット効果も期待でき、多方面で女性の味方になってくれるのです。
<ブラックペッパーの精油でマッサージ>
スイートアーモンドオイルとブラックペッパー精油を調合します。
そして、おへそを中心に時計回りに優しく円を描くようにマッサージ。
もちろん手足を直接マッサージしても効果が期待できますが、お腹を温めると体全体が温められます。
また、ブラックペッパーの香りに「リモネン」と呼ばれる成分が入っており、こちらにも体をじんわりと温める効果が期待できます。
就寝前にマッサージするのであれば、他に好みの香りの精油を1滴加えると一晩中心地よい香りに包まれて安眠効果が期待できます。
マッサージオイルは他の精油でも応用できますので、調合後3ヶ月利用が可能です。
オイルを用意しておけば、毎日手軽にマッサージタイムを楽しめます。
<ローズマリーの精油でアロマバス>
冷え性の改善に入浴はオススメの方法です。
ローズマリーを使用すれば、お風呂から出ても長時間体がポカポカと暖かいのです。
その方法は、熱めの湯にローズマリーの精油5滴ほど入れてよく混ぜます。
ローズマリーは血行を良くする作用があり、凝り固まった筋肉を和らげる効果も期待できるので、体全体がほぐされ体の芯から温まります。
入浴が難しい時は、同じ容量でホットタオルを作り、体を温めるだけでも十分。
そして、肩こりなどへの効果も期待できますので、冷え対策以外でも活用ができます。
<ジンジャーの精油で足湯>
足湯だけでも効果が期待できるのがジンジャーの精油。足先から全身を温められます。
ただしジンジャーの精油は、少し刺激が強いので少量からチャレンジしてお肌の様子を見ながら行いましょう。
<薄めて楽しむシナモンの精油>
シナモンは、アップルパイやシナモンロールなどのスイーツでも使用されています。
少量をホットドリンクに混ぜるだけでも、体の中から温めてくれるので冷え性に効果が期待できます。
その他にも血行を促進させ、体を温めてくれる精油は
・ヒノキ
・スイートマジョラム
・ジョニパー
などが代表的です。
ご紹介した精油同士をブレンドすれば両方の効果が期待できる場合があります。
また、香りの精油をブレンドするとオリジナルでいて自分にぴったりなアロマが完成します。
これもアロマテラピーの楽しみの一つです。
妊娠中の女性は気をつけよう!アロマテラピーの注意点
体に良い効果が期待できるアロマテラピーですが、女性に気を付けて欲しい注意点があります。
妊娠中に避けなくてはならないアロマが数多くあるのです。
女性の体は妊娠すると大きく変化して自律神経も乱れますし、より冷え性になりやすくなります。
その他にも不快な症状がいくつもあらわれますし、ストレスを感じる機会も増えます。
妊娠前からアロマテラピーを行っていた人であれば、なおさら症状の改善をしたいところですよね。
しかし、どんなにアロマテラピーに慣れている方でも妊娠中も可能なアロマかどうかを確認することが大事です。
妊娠中の体は想像以上に敏感であると認識し「いつも使っているから」との考えは絶対に止めましょう。
<多くのアロマオイルには通経効果が期待できる>
本来は、女性に有効な効果である通経効果とは月経を促す効果です。
そのため妊娠中は絶対に避けなくてはいけません。
しかし、アロマオイルの多くはこの効果が期待されています。
具体的に一覧にすると
アンジェリカ・カモミールローマン・イランイラン・クミンクラリセージ・クローブ・コリアンダー・キャロットシード・サイプレス・シダーウッド・シナモンリーフ・ジャスミン・スパイクナード・スペアミント・セージ・ジュニパー・ゼラニウム・タイム・ナツメグ・バジル・パルマローザ・ヒノキ・フェンネル・ヒソップ・ペパーミント・マージョラム・ミルラ・ヤロウ・メリッサ・ラヴィンツァラ・ローズ・ローズマリー・カモミールジャーマン・レモングラス・オレンジ・ニアウリ・パイン・サンダルウッド・ブラックペッパー・ベンゾイン
などです。
これは人により使用可能かどうかの意見がわかれるものも。
内容を確認いただくとわかるかと思いますが、冷え性に効果が期待できる精油が該当しています。
それでも香りを楽しむ芳香浴程度であれば使用可能な場合もあります。
注意すべきなのは、上記のオイルが直接肌に触れるオイルマッサージやアロマバスなどです。
妊娠初期・後期によっても使用可能なものが変わりますので、その都度確認をするのが良いですね。
<妊娠中も使用できる精油>
妊娠中にも使用可能と言われている精油もたくさんあります。
・グレープフルーツ・ティートリー・ネロリ・ベルガモット・ユーカリ
・ラベンダー・レモン・ローズウッド
妊娠中は体がとても敏感になり、体質も妊娠前と変わってしまっています。
そのため、普段使用していたオイルが突然苦手になったり、肌が荒れてしまったりする可能性があるのです。
普段通りと思わず、少量で試すなど刺激の強いものは避ける工夫が重要です。普段よりも慎重に精油を選択してください。
少しでも不快感があったらすぐに止めるようにしましょう。
それでも、妊娠中も上手にアロマテラピーを取り入れることで妊娠線をオイルマッサージで予防したり、芳香浴でつわり症状の軽減も期待できたりします。
妊娠中はアロマテラピーを避けるのではなく、うまく付き合っていくのがオススメです。
まとめ
アロマオイルはさまざまな効果が期待できて、自分で望むものと好きな香りを組み合わせて使用できるのが最大の魅力です。
アロマテラピーを生活に取り入れれば、自分の体を自分で整えられるようになります。
何より、大好きな香りに包まれて暮らすことがとても豊かに感じられます。
ぜひ一度、自分の好きな香りを探してみましょう。
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