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棚をDIYするときの金具の種類をご存知ですか?
みなさんはDIYをする時、どのようにしていますか?私の家はマンションなのであまり大きな音が出せないし、賃貸なのであまり穴もあけられません。
でも、DIY棚の金具が外れたりしたときも簡単に直すことができます。
今回はDIYで棚作りに使う金具について紹介しようと思います。
棚の扉にある金具について
棚に取り付ける金具は様々なものがあります。裏側から蝶番で取り付けるもの、スライド型の蝶番、自由型の蝶番などがあり、DIYをするにあたってとても重要なものです。
今回はこれらの金具(蝶番)について書きたいと思います。
裏側(内側)から蝶番で取り付ける場合
棚の裏側(内側)からの蝶番を取り付けるということは、扉を閉じた状態では蝶番の回転部分しかみえないような取り付け方になります。これはDIYというより室内ドアや窓によくみられる取り方です。
この場合、これは防犯の点で問題があります。なぜなら留め具のビス部分が出るので、ドライバーがあれば簡単に外せてしまいます。閉じた状態では外すことができません。
そして裏側から蝶番を取り付ける場合、扉を開いた状態にして取り付けます。
扉を開かずにそのまま裏側から蝶番を取り付けてしまうと、蝶番のビス留め部分の厚みと扉に隙間が発生してしまいます。
蝶番を取り付ける部分を座堀り(=アーカンボルトや羽子板(ボルト))のナットや座金が木材から飛び出さないように木材を堀込むこと)にすると、隙間が少なくなって見た目がよくなります。
一方、座掘りがいらない(隙間がない)蝶番があります。それをフラッシュ蝶番と呼びます。
裏側に蝶番を取り付ける場合、扉を開いた状態で取り付ける必要があるので2人で作業すると楽です(1人は押さえてもらい、もう1人は取り付ける)。
DIYは1人で作るのも楽しいですが、複数人でワイワイしながら作るのも楽しいですよね。
スライド蝶番を付ける場合
スライド蝶番とは、DIYで棚の扉の内側とキャビネット側にそれぞれ金具を取り付ける金具です。
多少のずれは調節できるのでDIY初心者でも安心です。蝶番自体は扉を閉めても見えないのでモダンなデザインになります。
そしてスライド蝶番にはざまざまな種類があります。
DIYにおける設計のポイントとしては、扉側の金具はカップと呼ばれる部分にアームが収まるような作りになっており、指定の穴を座掘りにしてカップを扉におさめなければなりません。
自由蝶番の場合
少し変わった蝶番で自由蝶番という蝶番があります。これはDIYでウエスタンドア(扉が両方向に開くタイプ)を取り付けるために使用します。
形状は両端が円柱状になっています。注意点としては、2つの回転部分が2つの円柱状の回転部分の間より小さくないといけません。幅が広い場合は扉に角材などを取り付けて幅を調節する必要があります。
2つの回転部分があるため、奥にも手前にも動きます。
回転部分にはバネがあり、棚の扉を押していないとき、蝶番が閉じるようになっています(扉と枠が直線になる)
ただし耐荷重が決まっているため、DIYで使用する場合は扉の重さも気にする必要があります。
蝶番の取り付けのポイント
蝶番には、先に3~4箇所穴を開けておきましょう。全ての穴にビス穴を打って固定しないといけないため、ビスの穴の位置には予め下穴を開けておきます。下穴を開けるときは、両面テープで蝶番を取り付け位置に仮止めをしておくと良いですよ。
そして下穴は蝶番に開いている穴の中に正確に開ける必要があります。下穴がずれると蝶番の位置が入らないことがあるため、ご注意ください。
可動棚を作るための金具について
まず、何を置くかを考えましょう。それによって、板の厚みやどのような方法で止めるかが変わってきます。
スタンダードに釘やビスで
一番簡単にできて初心者に優しい方法は、釘やビスで止めるやり方です。しかし、強度も低く、釘の場合は引っ張りに弱いので長さも十分に確保しないといけません。また、板自体が薄いと、釘やビスが斜めになったときに板から突き出してしまう可能性がります。これは危ないですよね。ビスをDIYで使う時は、ビスの長さに対して板の厚みの2倍はあると安心です。
なので、強度を持たせたりするのには少し厚めのもののほうがいいでしょう。
これはDIY初心者向きです。
棚板レールを使って
DIYパーツには、棚板レールというものがあります。無数のレールがあり好きなところにフックでとめられます。実用的で気に入らなかったりしたらすぐにフックを取り付けることができます。
これもDIY初心者向きですね。
L字金具を使う
L字金具というより「金折」といったほうがいいでしょうか。また、釘やビスを補強するものと考えてください。
L字金具は見た目もすっきりしてみえます。使い方によってはかっこよくも見えますね。しかし、大量に使うと金額が高くなってしまいます。
これはDIY中級者向けでしょうか。
工夫次第でできるすのこ方式
DIYで広く使われている「すのこ」。それをヒントにして作られたものです。
側板となる面の細い木材に釘やビスを打ち込み、その上に板をのせるやり方です。何個かこの作り方で高さを変えれば可動式の棚の出来上がりです。
これもDIY中級者向けです。
難易度の高い手持ちの工具でできるダボ方式
ダボによる接合方式です。ダボというのはボルトのような形の小さな金具です。一度は見たことがあるのではないでしょうか?
これはDIYの中でも高難度なので気を付けてください。
何が難しいかというと接合は位置決めが重要です。
なお、これはDIYでなくても市販の棚などでも使われている方法です。棚板にもダボを受ける溝を作ると安定します。
大入れ組手
大入れ組手というやり方があります。棚の側面をくぼませそこに板をはめるやり方です。溝を作る工具が必要ですが、組手にするのが一番強度が高く、ねじ穴もつかずきれいにみえます。難易度の高いDIY技術です。
木枠にパネル式
棚板は木枠を作って薄い板(べニヤなどのパネル)を乗せるように、側板にビスとボンドで固定します。いも継ぎより強度があってすのこを使うよりも棚板部分がすっきりして見えます。
棚の側版はビス穴が開くので気になる場合は塞ぐといいでしょう。
これはDIY中級者向きです。
いも継ぎ
木ねじや釘、木工ボンドを使って一方の側面に別の棚板の側面を突き付けて固定する方法です。一番手っ取り早いので、一般的に接合する方法はこの方法が多く見られます。
ただし本棚を作る場合、いも継ぎで固定すると接着面積が狭く、ねじにかなりの負担がかかってしまうので強度的に心配です。ある日突然本棚が外れてしまう可能性もあります。
いも継ぎで接合するならL字金具を併用するなどして、負荷がかかる場所を増やすようにしたいところです。
これもDIY中級者用です。
シンプソン金具
シンプソン金具はDIYでよく使われる金具です。先ほど説明した「金折」に似た金具です。「金折」よりもしかしたら強度が高いかもしれません。例えば、カントリー風ミニハウスや、頑丈で世界に一つしかない収納棚ができてしまいます。
なお、シンプソン金具を製造しているのはアメリカの会社です。なので、「1バイ材」「2バイ材」といいます。アメリカの建築工法に使われる規格化された寸法のことで、インチサイズで表記されます。
売り場では1×4(ワンバイフォー材)、2×4(ツーバイフォー材)などと表記されます。
また、SPF材などと表記されることも多いです。
表記の仕方は次の通りです。
1×2(19×38mm)
1×3(19×63mm)
1×4(19×89mm)
2×2(38×38mm)
2×3(38×63mm)
2×4(38×89mm)
ちなみに、最大で1×10(19×235mm)と2×12(38×280mm)があります。
価格は大きさに応じて約80円~1,000円くらいの安価で手に入ります。
特徴はアメリカンサイズなので、がっしりとした木材も大きな家具もDIYすることもできます。
シンプソン金具は棚と壁の接合にも使えます。棚受け金具を使う以外にもこのようなやり方もあります。ちなみに、このような取り付け方をするときは壁の構造を踏まえたうえで間柱などの構造材に打ち込むようにしましょう。
おすすめのシンプソン金具TOP5
・リジットタイプ・コーナーコネクター RTC22
木材の柱2本の部材を90度で組むことができるため、金具で机の脚や棚つくりにはとても便利なアイテムです。
・リジットタイ・アングル RTA12
木材を直角に組むことができる金具です。1×4材に使用する金具ですが、2×4材でも使えます。木材の両側から使用すればしっかりと固定できます。
・アングルA34
L字金具と同じ用途ですが、仮止めのつめがついているので、ビスの取り付けがしやすいです。ディアウォールなど立てた2×4材の棚を止めるときに使ってもいいです。金具が少し見えるとかっこいいですね。
・リジットタイ RTB22
2×4材同士をT字型に組むことができる金具です。棚DIYの際に棚板の取り付けに便利です。
・ガゼットアングルGA1
2×4材をT字に組む最もシンプルなシンプソン金具です。簡素で小さいため強度はあまりありませんが、取り付けが簡単で応用も効きやすい金具です。
金具を補強する方法
せっかくDIYして苦労して作ったのに、地震などで家具がバラバラになってしまったら嫌ですよね。
そのため、上に金具(L字金具、金折)があれば、壁に密着させることができて強度は増します。
そして、特にL字金具(金折)そのものの構造や強度で決まります。基本的には板の端面の結合力の強化と板材の曲げ方向に対する実質的なL寸法の低下により強度の向上が図れます。当然L字金具にステーなどがある方が効果は大きくなります。
また、シンプルに釘やビスを使っても強度を上げてくれます。
金属塗装に必要な道具、物
プライマーorミッチャクロン
金属にそのまま塗料を塗った後、乾燥後に引っかいたりしてしまうと塗料がはがれてしまいます。そのため、塗料の付きをよくするための下地としてブライマーを塗ります。これには液体タイプとスプレータイプがあります。薄くムラなく塗る必要があるプライマーは、スプレータイプの方が適しています。
塗料
塗料は水性、油性、ラッカーとありますが、プライマーによって塗料の種類が違います。水性塗料はプライマーを使っても、油性に比べて付着性が弱いので、耐久性を優先するなら油性です。金属用の塗料の中にはプライマー不要のものがあるので、その場合には塗料のみで塗装できます。
ディスクグラインダーまたはサンドペーパー
プライマーを塗装する前に、まずは鉄の下地が見えるまでディスクグラインダーやサンドペーパーを使って磨くと、プライマー自体の付着が強くなります。その他にさび落としのワイヤーブラシやマスキングテープ、新聞紙などが必要になることがあります。
スポンジ刷毛、ペイントローラー
スプレー塗装以外では、刷毛やローラーを使うことが必要になります。刷毛も素材によっては専用のものがあるので事前に確認することが必要です。
金具の上からペンキを塗るのは可能か
単刀直入にいうと可能です。正確には「金属塗装」は可能といった方がいいでしょうか。
金属塗装はDIYの世界では結構メジャーなやり方です。そしてDIYの幅が一気に広がります。人気のリメイク缶やガス管、ブラケット丁番などのアイテムが塗装できます。
ただし、金属塗装は正確な順番で行わないと、後々塗装がはげたりしてしまいます。
それでは手順を説明したいと思います。
1.サビがあったり塗装がはがれてしまっているものは、ワイヤーブラシなどではがせるところまではがしましょう。その後、サンドペーパーやディスグラインダーで全体の塗装落とし、金属の下地が見えるくらいまできれいにします。
2.新聞紙を引いてブライマーを塗ります。ブライマーは薄く塗った方が塗装のノリがよくなります。スプレータイプのものが売っているので、20~30cmほど離して吹き付け、漏れのないようにして塗ります。
3.金属対応の多用途の塗料や金属の塗料を使用します。油性の方が耐久性は優れていますが、取り扱いが少し大変なので特にこだわりがなければ水性で十分です。刷毛やローラーなど、手塗り用の塗料か吹き付けスプレーを選んでください。ただ周りに塗料が飛散するので、その点には配慮しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は棚を作ったことはありますが、まだDIYに目覚めてない頃で適当に作ってしまったため、何故か木材があまったり棚が斜めになったりと大変でした。
しかし、そうした失敗もまた、DIYの楽しみやレベルアップに必要なことですよね。
この記事を読んだ皆さんが、今後棚作りや家具作りなどのDIYをする際の参考になれば幸いです。
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